彼にとっても楽しい壁だったらそれは幸いだね

漫画

ーーー早瀬丸小夜香 図書館司書 税金で買った本

言葉までの流れ

図書館の本を修理していた早瀬丸小夜香のもとに、石平紀一が現れます。修理の方法や理由を伝えている最中に、欠損部分の破片が見当たらない本が見つかります。何千冊の中から探せば?と煽る石平に、欠損していたの本の内容をタテに、石平に探してみては?と冗談半分でけしかけた早瀬丸でした。

退屈ではない、楽しい壁を探し続ける喜び

心に響いいたこと

ある本の欠損部分を探す作業は、数千冊もの本をめくりながら切れ端を見つけるという根気のいる仕事です。

単調で無心な作業は、人によっては退屈と感じるものかもしれません。しかし、一方でコツコツと積み上げること自体が好きな人もいます。

時には、手作業で総当たり的に行う必要がある作業があるでしょう。それは仕事でも生活でも訪れる時はあります。

このような行動が続けられる人と、続けられない人がいることは、良いか悪いかではなく、個人の好みや性格の違いでしょう。

もし自分が淡々と粛々と行動を続けることが好き、もしくは、ある目的のためにならば、コツコツと続ける作業をしていても、楽しいと感じられる出来事に巡り合えたならば、そして同じようなことを楽しいと共感できる人が身近にいたならば、それはとても幸せなことではないでしょうか?

自分の好きな行動を理解してくれる人や、共感してくれる人がいるということは、自分の行動が認められ、支持されているという実感を得られるのではないでしょうか。

このことはとても幸運なことですよね。

私自身は、コツコツと行動し、積み上がっていく結果を見ることが楽しいと感じます。ただし、何千冊もの本の中から切れ端を探すという作業は、頭がクラクラしてしまうほど大変であろうと想像します。しかも、それが仕事ではないなんて…

この言葉は、欠損した本の内容を探し続ける作業と、探していた本の内容にある、壁を掘り進めるという地道な作業を重ね類似点を結び付け、”楽しい壁”という言葉を使って早瀬丸が表現しました、が、しかし、早瀬丸本人は少し面倒くさそうだと、言っているのが、矛盾にも、不可解な点とも感じられました。

それでも、根本的には退屈ではないという感覚があるのでしょう。楽しいわけではないけれど、退屈ではないことが、人々が続けることのできる要素なのかもしれません。この言葉は、そのような考えを巡らせるきっかけとなる、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

人は異なる好みと感じ方を持ち、自分の道を進む

単調な作業や地道な努力が好きな人もいれば、それが苦痛に感じる人もいる、人々の性格や好みは多様であり、同じ行動でも感じ方や評価は異なるものです。

例えば、ガーデニングの作業を考えてみましょう。庭の手入れや植物の世話は、地味な作業で時間と忍耐が必要です。一部の人にとっては、静かな時間を楽しむことができるし、植物が育っていく様子を見ることで喜びを感じるでしょう。しかし、他の人にとっては、同じ作業が単調でつまらないものに映るかもしれません。

それでも、自分の好きな行動や趣味に没頭することは、充実感や幸福感をもたらすものです。自分自身が楽しむことができるならば、他人の評価や意見に左右されることなく、その行動を続けることができます。

また、周囲に理解してくれる人がいることも大切ですね。共感してくれる人や応援してくれる人がいると、自分の行動に対する自信やモチベーションが高まります。このような支えがあることは、成功や成果を追求する上で重要な要素だと感じます。

要するに、人はそれぞれ異なる好みや感じ方を持っています。単調な作業や地道な努力が得意で楽しめる人もいれば、そうでない人もいるのです。重要なのは、自分自身が楽しむことができる行動を見つけ、自分の道を進んでいくことですね。

物語の流れ

早瀬丸小夜香は黙々と、図書館の本の修理を行っています、そこに現れたのが石平紀一でした。

早瀬丸の行為を見て、何をしているのかと疑問を感じ訊いてみます。

本の修理のことについて説明する早瀬丸、修理の場合と弁償の場合の基準には、色々とややこしく、複雑な思考が絡み合っている様子です。

それでも、本の欠損部分の破片が見つからなければ、修理もできません、さらに本が一度返却されてしまうと、欠損させた人が誰なのか?の特定も容易では有りません。

心当たりはあっても。

何千冊もの本を、開いて探すという方法があるのでは、というのは石平

現実的ではないと言うのは早瀬丸

破片が見つかり、欠損された本の内容を読めれば、面白いだろうと、石平を焚き付ける早瀬丸ですが、実際は気長に探すつもりでした、が、早瀬丸の言葉に感化されたのか、石平は、本をめくり始めます。

勿論すぐに見つかるはずもなく、何日も探し続ける石平の姿を見た、早瀬丸が言った言葉が

彼にとっても

楽しい壁だったら

それは幸いだね

税金でかった本 2冊目 より引用

でした。

ひたすら続ける作業、壁を削っていく作業、どちらも目的も行動も楽しめれば幸いですよね。

この物語を直接読みたい場合は

税金で買った本 原作 ずいの 漫画 系山冏 ヤンマガKCスペシャル 講談社

第1巻 2冊目 恩讐の彼方に

を、是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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