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『ちいかわ』第381話「パラレルワールド⑦」感想考察――「強くなっただけだよ」がこんなにも悲しい、変わってしまったハチワレと拒絶するちいかわ

感想
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強くなったハチワレと、涙を流しながら武器を向けるちいかわ。「強くなっただけだよ」「言わないよねェッ」という言葉に込められた悲しみから、二人のすれ違い、木の正体、本当の「強さ」まで、第381話の細かな表情や仕草を追いながら考察します。

『ちいかわ』第381話「パラレルワールド⑦」

今回の話は、パラレルワールド編の中でも特に、かわいさと怖さ、友情と拒絶、そして「強くなるとはどういうことなのか」が一度に押し寄せてくる回でした。

ほんの短いエピソードなのに、表情、声、呼吸、武器の向き、ほんのわずかな仕草まで見ていくと、いくらでも考えられることが出てきます。

そして私は今回、この話を見ながら特に「変わってしまうこと」と「それでも自分では変わっていないと思っていること」の怖さを感じました。

最初のかわいさから、すでに感じるパラレルワールドの違和感

今回の冒頭では、パラレルワールドのちいかわとうさぎが、お互いのほっぺをくっつけています。

ほっぺ同士が押されて、ぷくっと膨らんでいる姿がとてもかわいいです。

二人がこの世界でも仲良しなのだということも、一目でわかります。

しかし、あまりにも顔が近いからこそ、逆に「元の世界とは違う部分」も強く目に入ってきます。

うさぎの眉毛が短いことや一本だけ見える歯、そして、ちいかわの頭にある耳とは少し違う角のような形です。

かわいい場面なのに、よく見れば「確かにここはいつもの世界ではない」と思わせる違和感があります。

特に私は、パラレルちいかわの頭の形が気になりました。

以前、元の世界のちいかわが虫に刺された場所との関係まで考えてしまいます。

もちろん、ここに直接的な因果関係があるとは断定できません。

ただ、このパラレルワールドが完全に無関係な別世界ではなく、元の世界で起きた出来事の何かが少しずつ形を変えて反映されている世界なのだとすれば、こうした小さな違いにも意味があるのではないでしょうか。

そんなことまで考えたくなるのが、このパラレルワールド編の面白さだと思います。

泣きながらハチワレに武器を向けるちいかわ

そして前回から続く、強く、大きくなったハチワレとパラレルちいかわの対峙です。

ここでまず印象に残ったのは、ちいかわがものすごく泣いていることでした。

涙を流し、体を震わせ、尻尾までぷるぷると震えています。

それなのに、武器は下ろしません。

「ヤァッ、ヤァッ」と声を上げながら、ハチワレに攻撃を仕掛けようとします。

私は、この涙が単純な「怖い」という涙だけには見えませんでした。

目の前にいるハチワレが、もう自分の知っているハチワレとは違う存在になってしまったことへの悲しみなのでしょうか。

怪異のような存在になった以上、討伐しなくてはならないという苦しさなのでしょうか。

あるいは、この世界にとって重要な存在だった虫をハチワレが倒してしまったことに対する怒りや悲しみなのでしょうか。

もしかすると、それらが全部混ざっているのかもしれません。

「怖いから泣いている」のではなく、

「大切な相手なのに、武器を向けなくてはいけないから泣いている」。

そう考えると、この場面の見え方は一気に変わってきます。

「え? 何? 何?」――何も理解できていないハチワレ

それに対してハチワレは、ちいかわから攻撃されている意味が本当にわからないような反応をします。

「え? 何? 何?」

という戸惑いです。

この対比がものすごく切ないです。

ちいかわの側では、すでに何か取り返しのつかないことが起きています。

しかしハチワレの側では、「どうしてちいかわがこんなことをしてくるんだろう」という段階にしかいません。

つまり、二人の間にはこの時点でもう、世界の見え方に大きなズレが生まれています。

ちいかわにとって目の前にいるのは「ハチワレでありながら、もう以前のハチワレとは違う存在」です。

しかしハチワレにとって自分は、

「いつもの自分が、ただ強くなっただけ」

なのです。

だから話が噛み合いません。

このすれ違いが、私は今回の話の一番大きな悲しさなのではないかと思いました。

「強くなっただけだよ」の“だけ”が重い

ハチワレは、武器を振り回すちいかわに対して、

「強くなっただけだよ」

と伝えます。

この一言が、今回あらためてものすごく重く感じられました。

ハチワレ本人にとって、本当に「だけ」なのだと思います。

姿は変わりました。

体は大きくなりました。

力も強くなりました。

でも自分の中では、それ以外は何も変わっていないのです。

自分はハチワレのままですし、ちいかわの友達のままです。

だから、ちいかわから武器を向けられる理由がわかりません。

しかもハチワレは、武器をぶんぶん振っているちいかわへと手を向けています。

これも私は面白いと思いました。

強くなったことで、もう武器そのものを怖がらなくなっているのかもしれません。

しかし同時に、

「ちいかわが本気で自分を傷つけるはずがない」

という絶対的な信頼があるからこそ、あそこまで無防備に手を伸ばせるようにも見えます。

もしそうなら、その直後に待っている拒絶はさらに残酷です。

「ヤダーッ!」は何を拒絶しているのか

ハチワレの手が近づくと、ちいかわはさらに強く、

「ヤダーッ!」

と拒絶します。

そして武器をハチワレの顔のすぐ近くまで突き出します。

本当にあと少しで当たりそうな距離です。

しかし、そこで止まります。

ここも非常に気になりました。

本当に倒すつもりであれば、攻撃できたのかもしれません。

ましてこの世界のちいかわは、討伐ランキング2位とされるほどの実力を持っています。

それでも武器は、ぎりぎりのところで止まっています。

私はここに、

「討伐しなければならない」

という気持ちと、

「それでもハチワレを傷つけたくない」

という気持ちの、二つが同時に存在しているように感じました。

武器は向けます。

でも刺せません。

泣いています。

でも逃げません。

怖いです。

でも目を逸らしません。

この矛盾した行動こそ、パラレルちいかわの心の中を最もよく表しているのではないでしょうか。

泣き虫だったちいかわが、逃げない

ここでもう一つ思ったのは、ちいかわ自身も確実に「強くなっている」ということです。

ハチワレの変化ばかりに目が向きますが、目の前には自分よりはるかに大きく、不気味な姿になった存在がいます。

それでもちいかわは逃げません。

震えています。

涙も止まりません。

それでも武器を離しません。

そして「嫌だ」と、自分の意思を相手に伝えます。

これは力の強さとは違います。

怖くなくなることが強さなのではなく、

「怖くても、自分が譲れないことのために立っている」

という強さです。

そう考えると、この場面には実は二種類の「強さ」が描かれているのだと思います。

ハチワレは身体的に強くなりました。

一方で、ちいかわは心の面で強くなっています。

だからこそ、この二人が衝突してしまうことが悲しいのです。

「言わないでしょ、そんな事ッ」

そして、ハチワレの表情が変わります。

「言わないでしょ、そんな事ッ」

この場面を私は、原作で想像していた以上に悲しいものとして感じました。

言葉だけを読めば、

「そんなこと言うな」

という圧力にも見えます。

しかし声と表情が付くと、むしろ、

「そんなこと、ちいかわが言うはずないよね?」

という確認に聞こえました。

自分を攻撃しているちいかわを怒っているのではなく、

「これは何かの間違いだ」

と思いたがっているように見えます。

ハチワレの中には、

「ちいかわは絶対に自分を受け入れてくれる」

という信頼があったのだと思います。

だからこそ、それを否定された瞬間に感情が揺らいでしまったのでしょう。

「言わないよねェッ」は命令ではなく、願いなのかもしれない

それでもちいかわは武器を下ろしません。

するとハチワレは、

「言わないよねェッ」

とさらに言います。

私はこの言葉を、命令というより、願いに近いものとして受け取りました。

「言わないよね?」

「そうじゃないよね?」

「ちいかわは僕のことを嫌いになったわけじゃないよね?」

そんな確認をしたいのではないでしょうか。

でも、ちいかわは答えません。

ただ涙を流しながら武器を向けています。

この瞬間、ハチワレが本当に失いかけたのは自分の姿ではなく、

「ちいかわとの関係」

なのだと思います。

ハチワレは強くなりたかったはずです。

強くなれば、大切な友達を守れると思っていたはずです。

ところが実際に強くなってみると、その一番大切な友達から拒絶されてしまいました。

守るために欲しかった力によって、守りたかった関係を失う。

これほど皮肉なことはありません。

変わったのは、本当にハチワレだけなのか

ここまで見ていて、私はふと、

「変わってしまったのは本当にハチワレだけなのだろうか」

と思いました。

ハチワレは、

「僕は変わっていない。強くなっただけ」

と思っています。

そして、

「いつものちいかわなら、そんなことを言わない」

と思っています。

しかし一方のちいかわも、

「自分の知っているハチワレは、こんな姿ではない」

と感じているのかもしれません。

つまり二人とも、相手を見ながら、

「あなたは私の知っているあなたではない」

と思っていることになります。

これはかなり悲しいことです。

人は、自分が変わったことにはなかなか気付けません。

そして相手が変わったと感じたとき、本当に変わったのが相手だけなのかもわかりません。

自分自身が変わったからこそ、相手の見え方が変わっている場合もあります。

「強くなっただけだよ」

という言葉は、そんな「自分から見た自分」と「他人から見た自分」のずれまで描いているように私には思えました。

光に包まれても、ちいかわは武器を下ろさない

その瞬間、空から光が差し込み、大きくなったハチワレの体が浮かび上がります。

ハチワレ自身も、突然体が浮いたことに驚いています。

そこから元の世界への帰還が始まります。

しかし、そのような状況になっても、パラレルちいかわは武器を下ろしません。

これも印象的でした。

相手が空へ吸い上げられていきます。

もう攻撃してこないかもしれません。

それでも最後まで警戒しています。

ここには、討伐ランキング2位として生きてきたこの世界のちいかわの強さが表れているようにも思います。

「相手が完全にいなくなるまで油断しない」。

かわいらしい姿とは裏腹に、戦う世界で生きてきた者の習慣が体に染み付いているのかもしれません。

そして、それがハチワレとの別れの場面で出てしまうことがまた悲しいです。

最後の最後まで、ハチワレは「友達」ではなく、「警戒すべき存在」として見られているようにも感じられます。

「ワシも帰りたかったなァ〜…」――木の一言が残すもの

そして木が、

「元の世界に帰れるぞい」

と告げます。

相変わらず笑顔のような表情のまま、淡々としています。

ハチワレは光の中をどんどん上へ上がっていきます。

そして木がぽつりと、

「ワシも帰りたかったなァ〜…」

と言います。

私は、この一言も今回かなり心に残りました。

それまでの木は、どこか得体の知れない存在でした。

しかしこの言葉で突然、

「この木も、もともとは別の場所から来た存在なのではないか」

と思わせられます。

しかも、自分は帰ることができないのに、ハチワレを帰す手助けをしています。

これはとても優しい行動でもあります。

普通なら、

「自分が帰れないなら相手も帰したくない」

という気持ちが生まれても不思議ではありません。

しかし木はそうしません。

自分が帰れなかったからこそ、他の誰かには帰ってほしいと思ったのかもしれません。

もしそうなら、ここにもまた一つ別の「強さ」があります。

誰かを倒す強さではなく、

「自分が得られなかったものを、他人が得ることを受け入れられる強さ」

です。

今回の話には、身体の強さ、心の強さ、そして他人を助ける強さという、いろいろな形の「強さ」が描かれているように感じました。

木の正体について考えたくなる

そして私は、この木の正体についても考えてしまいました。

以前、ちいかわが虫に刺されたとき、ハチワレがちいかわの頭に葉っぱを乗せてあげる場面がありました。

もし、このパラレルワールドへ来る仕組みに「触れたもの」「身に付けたもの」まで何か関係しているのだとしたら、あの葉っぱも何らかの形でこちらの世界へ来てしまったのではないでしょうか。

そして長い時間この世界に存在し続けた結果、葉っぱから木になってしまった。

そんな可能性まで想像してしまいます。

もちろん、これは私の完全な推測です。

ただ、「ワシも帰りたかった」という言葉を聞くと、少なくとも木自身にも「元いた場所」があるように思えます。

しかも、すでにこの世界に完全に馴染みすぎて帰れなくなってしまったのだとすれば、大きくなったハチワレがもう少し長くこの世界にいたらどうなっていたのでしょうか。

もしかすると、本当に帰れなくなっていたのかもしれません。

そう考えると木の存在は、ハチワレの「もし帰れなかった未来」を見せている存在にも見えてきます。

夢から覚めた……はずなのに

画面が真っ白になり、次に映るのは横たわっているハチワレです。

ハチワレは勢いよく起き上がります。

隣では、ちいかわが何事もなかったかのように起きて伸びをしています。

ここで一気にいつものかわいい空気が戻ってきます。

それでも私は、ちょっと細かいところが気になってしまいました。

冷却シートの位置が微妙に違っているようにも見えます。

本当に元の世界なのでしょうか。

本当に全部元通りなのでしょうか。

そう疑いたくなるくらい、直前までの出来事が強烈でした。

そしてハチワレが入ってきた扉も開いたままです。無防備な世界だからこそ怪異はどこにでも存在してしまうのかもしれません。

一番最初に確認するのが「その耳」

目を覚ましたハチワレが最初にしたことは、ちいかわの耳をつかむことでした。

「その耳……」

本物なのか。

自分は本当に元の世界へ帰ってきたのか。

それを確かめたいのだと思います。

いきなり耳を引っ張られたちいかわの驚き方がとてもかわいいです。

そして耳がぷるんと元に戻る動きも、この重い話の後だから余計にかわいく感じられます。

ハチワレも我に返ると、

「ごめんごめん! 焦っちゃって」

とすぐに謝ります。

ここでいつものハチワレが戻ってきたことに少し安心します。

しかし、その安心は長く続きません。

手に残っている黒い痕

ハチワレは一息ついて、自分の手を見ます。

握っていた手を開くかのような動きも可愛いのですが、

そこには、パラレルワールドで虫を潰したときの跡のような黒い汚れが残っています。

これが怖いです。

もし全部がただの夢なら、なぜ痕跡が残っているのでしょうか。

ハチワレ自身も、そこに気付いています。

だからこそ、

「ちょっと不思議で怖い夢見ただけ……だよね」

という言葉が出てくるのだと思います。

私は、この「だよね」が非常に気になりました。

これは誰かに答えを求めているというより、自分自身に言い聞かせているように聞こえました。

「夢だったよね」

「本当に起きたことじゃないよね」

「僕があんな姿になったわけじゃないよね」

「ちいかわにあんなふうに拒絶されたわけじゃないよね」

そう思いたがっているように見えます。

ハチワレにとって本当に怖かったものは何だったのか

パラレルワールドでは、怪物のような存在になり、虫を倒し、異世界に迷い込むという、とんでもない出来事が起きました。

しかし最後にハチワレが「怖い夢」と振り返ったとき、私は思いました。

ハチワレにとって一番怖かったのは、本当に怪物になったことだったのでしょうか。

もしかすると、

「ちいかわに拒絶されたこと」

こそが一番怖かったのではないでしょうか。

姿が変わることよりも。

元の世界に帰れなくなることよりも。

大切な友達から、

「あなたはもう私の知っているあなたではない」

と見られること。

それがハチワレにとっての本当の悪夢だったのではないかと思います。

そう考えると、「言わないよねェッ」の悲しさがさらに増します。

ハチワレだけが覚えているもの

一方のちいかわは、

「うん?」

というような反応をするだけです。

何も知りません。

ハチワレがどんな世界を見てきたのかも知りません。

パラレル世界の自分が、ハチワレに武器を向けたことも知りません。

ハチワレだけが、その記憶を抱えています。

ここも私は少し寂しく感じました。

二人はいつも一緒にいます。

とても仲が良いです。

でも、仲が良いからといって、すべての経験や感情を共有できるわけではありません。

どれほど近い相手であっても、その人にしかわからない恐怖や記憶があります。

ハチワレは、この体験をどこまでちいかわに話すのでしょうか。

それとも、

「変な夢を見ただけ」

として自分の中にしまうのでしょうか。

もし後者なら、このパラレルワールド編はハチワレの中にだけ残る、小さな傷のようなものになるのかもしれません。

「本当は仲がいい」のに生まれてしまう距離

今回の最後には、いつものかわいらしい雰囲気も戻ります。

エンディングの演出にも、かわいさがあります。

だからこそ私は余計に、この話の怖さを感じました。

ちいかわとハチワレは、本当は仲が良いです。

お互いを大切にしています。

それなのに条件が少し変わっただけで、武器を向ける側と向けられる側になってしまいます。

つまり「仲が良い」ということだけでは、必ずしもすべてを乗り越えられるわけではないのかもしれません。

姿。

立場。

価値観。

環境。

ほんの少し何かがずれれば、あれほど近かった相手とも分かり合えなくなることがあります。

パラレルワールドという設定だから極端に描かれていますが、これは現実でも少し似ているところがあるように思います。

この回で描かれていたのは、「強くなること」の難しさなのかもしれない

今回の話を見終えて、私は「強さ」という言葉について考えさせられました。

ハチワレは本当に強くなりました。

しかし、その強さによって幸せになったわけではありません。

むしろ、一番大切な友達から拒絶されてしまいました。

一方、ちいかわは身体が大きくなったわけではありません。

それでも、怖いものに立ち向かい、自分の意思を伝えるという意味では強くなっています。

そして木は、自分が帰れないにもかかわらず、ハチワレを帰してあげました。

これもまた別の強さだと思います。

つまり今回の話には、

「力があることだけが強さではない」

ということが、いくつもの形で描かれているのではないでしょうか。

コメント欄では、このようなことが多く挙げられていました

今回のコメント欄では、やはり「言わないでしょそんな事ッ」「言わないよねェッ」というハチワレの演技についての意見が非常に多く見られました。

特に目立っていたのが、原作では怒りや威圧として読んでいたけれど、アニメでは「悲しみ」「困惑」「親友に拒絶されたショック」として聞こえた、という意見です。

「原作とイメージが違う」という否定ではなく、「アニメではこう解釈したのか」と面白がっている声も多く見られました。

また、「強くなっただけだよ」の言い方が、ハチワレ自身は自分が変わったとは思っていないように聞こえるという意見や、「言わないよねェッ」の直後に口元が震えているところに悲しみが表れているという声も多くありました。

ちいかわ側についても、ただ怖がっているのではなく、泣きながら最後まで武器を下ろさないところに「友達を討伐対象として見なければならない悲しみ」や「ちいかわ自身の成長」を感じたという意見がありました。

さらに、木の「ワシも帰りたかったなァ〜…」を印象的な一言として挙げるコメントも非常に多く、自分は帰れないのにハチワレを帰す手助けをした木の優しさや、その過去を知りたいという声も見られました。

そして重い場面の一方で、耳を引っ張られたちいかわの声や、耳がぷるんと戻る動きを「かわいい」と何度も見返している人も多く、悲しさとかわいさの両方が同じ短い回の中で強く印象に残っていることがわかります。

今回の動画が教えてくれるかもしれないこと

今回の第381話を見て、私は「自分では変わっていないと思っていても、他人から見れば大きく変わっていることがある」ということを考えました。

ハチワレは「強くなっただけだよ」と言います。

その言葉に嘘はないのだと思います。

本人の中では、ちいかわを大切にする気持ちも、自分自身も、何も変わっていません。

しかし、ちいかわから見ればそうではありません。

そして逆に、ハチワレから見れば、絶対に自分を受け入れてくれると思っていたちいかわも変わってしまいました。

もしかすると人間関係というものは、「相手が変わった」「自分は変わっていない」という単純なものではなく、お互いが少しずつ変化する中で、その距離や見え方も変わっていくものなのかもしれません。

だからこそ、本当に大切なのは単純に「強くなること」ではないのだと思います。

怖くても自分の意思を伝える強さ。

大切だからこそ「嫌だ」と言う強さ。

自分が得られなかったものを誰かには与えようとする強さ。

そして、自分自身が変わった可能性にも目を向ける強さです。

ハチワレが願っていた「強さ」とは、もしかすると単に敵を倒す力だけではなかったのかもしれません。

かわいらしいキャラクターたちの短い物語の中で、ここまで「変化」「友情」「拒絶」「強さ」について考えさせられます。

そして、怖くて悲しい場面の直後に、耳がぷるんと戻るようなかわいさまで入れてきます。

そこがやはり『ちいかわ』という作品の不思議なところであり、何度も細かく見返したくなる理由なのだと思います。

今回の動画は、「本当の強さとは、ただ力を持つことではなく、変わっていく自分や相手とどう向き合うかということなのかもしれません」――そんなことを教えてくれているのかもしれません。

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