屋敷の主カヤの言葉
ウソップの真実がカヤを傷つけた瞬間
『ONE PIECE』第4巻第27話「筋」には、ウソップとカヤの絆が大きく揺らぐ、忘れられない名シーンがあります。その中で、カヤがウソップに放った言葉がこちら。
『私 あなたのつくウソが 大好きだったのに!!』
漫画 ONE PIECE 第4巻 第27話 〝筋〟より引用
この一言には、どれほどの感情が込められていたのでしょうか。
名言に至るまでの経緯
シロップ村にある大富豪の財産を狙い、キャプテン・クロは3年前から計画を進めていました。彼は“クラハドール”という執事の姿でカヤの信頼を得て、村の人々の中でも高い評判を築いていました。
しかし、計画の前日に偶然その事実を知ったルフィとウソップ。大切な村を、そしてカヤを守るために、必死になって人々へ警告します。しかし、ウソップが普段から“ウソつき”として知られていたため、誰も彼の言葉を信じてくれませんでした。
「せめてカヤだけでも助けたい」
その思いから、ウソップは屋敷に忍び込み、カヤに真実を伝えます。
「クラハドールは海賊で、君の命と財産を狙っている」
しかし、クラハドールの長年の信用、そしてウソップの悪戯じみた嘘のせいで、カヤは信じられません。
そんなカヤが伝えた言葉が
『そんな仕返しは やめて…!!
漫画 ONE PIECE 第4巻 第27話 〝筋〟より引用
さっきの あなたの お父さんの件なら
彼も言いすぎたと 言っていました…!! 私も そう思う…!!』
『だからって今度は そんなウソで 彼に仕返しするの!!?
あなたは そんな人じゃ ないと思ってた!!』
『あなたの ウソには いつでも 夢があって バカバカしくて
本当に 楽しいから
私 あなたのつくウソが 大好きだったのに!!
どうしてそんな事言うの!!? ひどいよ ウソップさん!!!』
でした。
信じたい。でも信じられない。
その葛藤の末に、カヤは涙ながらに叫びます。
『最低よ!!』
漫画 ONE PIECE 第4巻 第27話 〝筋〟より引用

名言が心に響いた理由
ウソップがつくウソは、ただの作り話ではありませんでした。カヤにとって、それは夢を見させてくれる大切な時間だったのです。
・ウソとわかっていてもワクワクする
・大げさで馬鹿げていても、笑顔になれる
・落ち込んでいる時に、希望をくれる
それが、ウソップの“ウソ”でした。
しかし、今回のウソップの言葉は、カヤにとって人を陥れるためのウソに聞こえてしまいました。
「信じていたのに、どうして?」
「私の大好きなウソは、そんなものじゃない!」
そんな想いが、彼女の涙とともに溢れ出したのです。
カヤの強さと信念
カヤは、病弱ながらも強い意志を持つ少女です。
「楽しいウソをついてくれた人が、最低なウソをつくわけがない」
そう信じたかったからこそ、ウソップの言葉を受け入れられなかったのかもしれません。
しかし、カヤのこの拒絶の言葉は、結果的にウソップの心を大きく揺さぶることになります。
この名言が示すもの
「信じている人のウソだからこそ、大きな意味を持つ」
それは、ウソップとカヤの関係だからこそ生まれた切なさです。
ウソップは、カヤのために真実を伝えました。しかし、それがカヤを苦しめる結果となってしまった。
この言葉は、単なる悲しみではなく、「大切な人だからこそ傷つく」関係の深さを描いています。
あなたはどう感じましたか?
『私 あなたのつくウソが大好きだったのに!!』
この言葉を、あなたはどう感じましたか?
ぜひ、実際に
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第4巻 第27話 〝筋〟
を読んで、ウソップとカヤの関係の深さを感じてみてください。
あなたにとって、“ウソ”とは何ですか?
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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