「獲る」ってのはしょせんミズモノさ。

漫画

ーーー福田達也 ユースチーム監督 

東京シティ・エスペリオンFCのユースチームのセレクション開始前に福田監督が言った言葉です。

チームの戦力としてどうして育成を大切にしているのかを語っています。

戦力の補強という面では、手薄なポジションがあれば、他チームから引き抜いたり、レンタルしたり、外国の選手を獲得したりと色々とやりくりしているのがプロのサッカーチームの宿命だとも言っている反面、その獲得はギャンブルだとも言っています。

チームに馴染めなっかり、怪我をしていたり色々な原因で、今までの、本来の実力が発揮できないことは多々あることだと福田は述べていました。その点育成をした選手ならば、長所も短所も知っている、そのチームに対する実力を測り続けているためほぼほぼ分かっている、という持論を述べています。

確かに足りない部分を足りている所から補強すれば、理論上はプラスとまではいかなくても目測道理の結果になるはずですよね。

サッカーに限らす、野球でも他の競技でもトレードやFA等を使いポジションを強化していくことはあるのでしょうが、今までの実力を結果を実績を見越して計算して獲得した選手がなぜか機能しない。実力を発揮できないということは、残念ながらよくあるケースですよね。

反対にチームを移ったことで発揮される実力や開花されるケース、チームが移ってもそれまで通りの力を発揮してくれる選手も有りますが。

これは、自分の能力に関しても同じなのかもしれなと感じました、仕事において自分が現在足りていない能力があり上手く進まない事態になってしまった時に、他者に力を借りる事で解決できることもあります。

しかし、仕事が行き詰まっている原因と、その原因となっている事が、自分に足りないと感じている能力、必要な能力はどのような能力でるかが分かっていないと、どの能力を補強していいのかが分からなくなってしまい、結果どのような能力に秀でた人に頼ればいいのかまでもが不透明になってしまいますよね。

曖昧な状況で、この人ならば上手に今回の仕事を補佐してくれると考え、助けてもらったとしても結果として上手くいかなくなってしまったり、余計に不具合が出てしまうかもしれません。

そのような可能性を低くするためにも、他者に頼む前に今必要な事にはどのような能力がスキルが必要であり、自分の出来ること自分が持っている能力とはどれほどなのかを、把握している事が大切なのではないかと感じました。

また、そのためにも子供の頃から自分をよく把握する、考える何に優れていて何に興味を持ち、どのようなことに感動するのか把握できれば、自分が進みたい道も、何を手に入れるべきなのかもわかりやすいのかもしれませんよね。

どのような道が合っているのか、どのような将来を思い描いているのかを訊かれると迷ってしまう、困ってしまいがちです。

産まれたときから付き合っている自分自身なのでから分かるはずなのかもしれませんが、自分でも何に感動するか分からない、このような事に興味を持つんだと、今でも発見の日々でもありますが、そのようなことを常に考えていれば、もっと沢山の自分をもっと深く自分を理解できるようになるのかもしれませんよね、ということに気付かされた心に響いた感銘を受けた言葉でした。

そのような福田の言葉は、ユースセレクションを受けるために愛媛から東京に上京してきた青井葦人が、エスペリオンの施設を見てその規模の大きさに興奮しながら、セレクションについて良からぬ妄想を抱きつつも、福田監督の妹と名乗る人物によりセレクション会場に案内してもらい、またそこで今回のユースセレクションを受ける他の有望選手を紹介してもらい、セレクションの開始前の挨拶で話しています。

エスペリオンFCの主な経歴や経営状態話しつつも安定した成績を残せているその要因は育成だとチームでの考えている様子です・

今日はみんな よく集まってくれたなあ!

との言葉で始まる福田監督の挨拶。

そこから福田が考えるチームの展望である次世代を育てられないチームに未来はない、という持論を話します。

エスペリオンはトップチームのスタメンにユース出身者が6名以上という状況を昨年と今年でほとんど達成していると、またそのようなチームは日本ではほぼなく、世界でもそのようなチームは少ないと言います。

そのようなチームは、レンタルや移籍などで選手を獲得していますが、それにたいしての福田の言葉が

「獲る」っていうのはしょせんミズモノさ。

という言葉となって出てきました。

ギャンブルともいい切る福田の言葉、いいすぎなのかもしれませんが確かに確率的な事を考えればそうなのかもしれません、しかしそれは移籍ではなくても、チームにそのまま残ったとしても昨年と同じような力を発揮できるか?同じような能力を維持できるかそれすらもギャンブルと言ってもいいのかもしれませんが。

それならば、細かくより多くの情報を、チームとしての適性を知っている分かっている、長い時間み続けてきた育成からの生え抜きが、ギャンブルの危険性を下げてくれるのかもしれませんね。

自分の事も、他者に頼るという、他者から力が借りられないという事態に陥ってしまう可能性のあるギャンブルに依存するよりも、自分が必要な能力を高めればギャンブルに手を出さないで済むのかもしれませんね。なんでもかんでも自分でこなそうとるるのは、時間的にも能率的にも無駄なことなのかもしれませんが、頼れることと、頼らなければいけないことは違いますよね。

自分でできることを広げることは必要ですね。

このような持論を話す福田の言葉を直接読みたい方は

アオアシ 小林有吾 ビッグスピリッツコミックス 小学館

第1巻 第2話 東京シティ・エスペリオン

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどのような新しい響きがあるのか楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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