バギーの言葉です。
言葉までの経緯
船長同士の戦い
モンキー・D・ルフィVSバギー
一進一退を繰り返しながら、一瞬の隙をつき、ルフィの宝である麦わらの帽子を、ナイフで傷つけます。
シャンクスとの誓いの帽子を傷つけられ、怒り心頭のルフィ。
シャンクスの名前を聞き、その帽子がシャンクのものであったと知ったバギーは見覚えがある、昔同じ海賊船にいたと言いながら、帽子に唾を吐きかけます。
見習い時代の同志だと言いながら。
その行動と、言葉に更に怒りを増したルフィは偉大な男であるシャンクスと、お前を一緒にするなと、蹴りつけみごとバギーに命中させます。
さしものバギーも、ルフィが蹴りかかった箇所と、違う箇所をバラバラにしては攻撃が命中してしまいます。
あまりの攻撃に倒れこんだバギー。
宝につけられた唾をバギーで拭き取りながら、シャンクスとバギーが同志だなんて二度と言うなとバギーに迫るルフィ。
そのルフィに対して
バギーが言った言葉が
けっ…てめぇとシャンクスが どういうつながりなのかは 知らんがな!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第19話 海賊〝悪魔の実〟 より引用
おれが あいつを
どう言おうが
おれの勝手だ!!!
でした。
心に響いたこと
確かに、自分が対象者のことをどのように評価してどのように言おうと、それを第三者が決めることや、指示することはできませんよね。
勿論、嘘や、言われのない濡れ衣や、汚名を着せるために流布したり、真偽不明な話を広める、悪意を持って人物の話をするのは論外であり断罪すべき大罪なのですが。
その人の行動や言動を、どのように受け取る、受け取ってしまうのかは、人それぞれであり、また立場や環境、時代が違えば、感じ方や受け止め方も変わってきてしまいます。
良くも悪くも、聞き手が理解するときも感情が入ってしまうのですから。
シャンクスに対しても、恩人であり偉大だとおもうルフィもいれば、バギーのように海賊見習い時代の同志であると、考えたとしても全く不思議ではないですよね。
ルフィにとってみれば、一つの町をここまで荒らしている元凶の相手が、偉大だと信じている人物と同志だなんて、受け入れられることではないかも知れませんが。
人が感じていることや、考えていることをむりやり歪めたり、捻じ曲げて、思い道理にしたいだなんて、言論を統制していることにもなりかねません。
バギーの立場からすれば、実際に同じ海賊船にいたことは事実であり、同志だと考えていたのも事実なのでしょう、シャンクスがどのように思っていたのかは問題なく、この事実とバギーの本音は間違っていないはずですよね。
まさに、どのように言おうが、勝手ではあります。そのことを、攻撃され倒されて苦しい状況の中でも、相手に対してきちんと言い切る胆力。自分の意見は曲げない意志。その気持と言葉が、心に響きました。
考えたこと
自分が思っていることを、ここまでハッキリと言い切れることが素晴らしく感じられます。
自分では正しいと思っていること、自分が感じたことや、自分の本音。
そのことを声を出して言うときに、たとえ嘘や捏造がないと信じていても、周囲を意識して言い切れなかったり、自分の本音とは違うことを言ってしまったりしてしまいます。
自分が思っていることは、周囲からはどのように感じられるのだろう、自分と同じように感じてくれる人はいないのではないか、自分がこの発言をしたことで険悪な雰囲気になってしまうのではないか、この言動は気に入られないのではないか?などなど、言葉を発した後のことを考えて、言葉を発した後の保身を考えて、本音とは違う言葉を使ったり、口にしないというような選択をしてしまいがちです。
ましてや、現状のバギーのように、苦しい状況で、無理やり無理意地を迫られてしまったとしたら、この場を乗り切るために、苦境を凌ぐために、自分自身の気持ちを欺く、裏切るような言葉に気持ちを変換させてしまってもおかしくはない、むしろ変えてしまって、その後に、しょうがなかった、そもそもそんなに考えての言葉ではなかった等、自分の気持の中で整合性をとって自分を納得させようとしてしまうのではないでしょうか。
ところが、バギーは、攻撃され、強要されても、自分の気持ちを、自分の過去を捻じ曲げることはせず、おれの勝手だと、意思を示している、そのように自分お気持ちを偽らずに伝えられる、そのような精神は見習いたいです。
やっていることは別としても。
おれの勝手を許されるためにも、志や信念が必要なのかも知れませんね。
勿論、自分勝手な暴言や戯言を言うだけではいけないですが。
皆様にとって、
今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。
少しでも新しい発見があれば幸いです。
今回の言葉を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第19話 〝悪魔の実〟
を、是非読んでみて下さい。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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