少女は娯楽に飢えていた

漫画

ーーーアーニャ・フォージャー 超能力者 

名門イーデン校の筆記試験を、他人の心を読めるはずのアーニャならば、なんとかなると考えるもなんと、問題が難しすぎたのか、周囲には名門の学力に見合った子供がいなかったのか、思考を読み取ったところで、ほぼほぼ皆一様に分からないという悲痛の声や運頼み。焦るアーニャの脳裏には厳しくもキチンと対策をねってくれた、ちちロイド・フォージャーとの勉強が思い出され、ゆっくりとだが、自分の力で問題を解いていくアーニャ。

その成果がみのり、K-212(アーニャの番号)は見事に掲示板に張り出されます。喜びとともに気が抜け倒れ込んでしまう、ちちロイドのもとにさらなる苦難が待ち構える。

家のドアがノックされアーニャが確認するとそこ立っていたのは、郵便配達員、イーデン校からの郵便でした、早速二人で確認してみると、二次試験の案内でした。そして、二次試験は三者面談、必ず両親と三人での出席を求められます。

三者面談、三者?三人??両親???

はは、存在しない、とのアーニャの言葉がすべてを物語っています。

ここですぐに手をうつのが一流たる所以か、それとも…なにかの嫌がらせなのかロイドは諜報員仲間であるフランキーに女装を施しますが、三人ともゲンナリする程の出来栄え、フランキーはロイドの腕前ならばもっと上手に出来たのではないか!?と食い下がりますが、身長や体型は限度があると、聞く耳を持たないロイドです。

ですが、そこではなくもっとも重要な所の技術が手抜きだっのではないかと考えるのは野暮なのでしょうか?

現在実行中の任務、オペレーション梟(ストリクス)は東の要人デズモンドと接触し動向を探るというもの、そのためには名門イーデン校への入学は必須事項、一次の筆記試験を無事に乗り越えた矢先が、三者面談とは、まさにスパイ泣かせな学校です。

そこでロイドは、仕方がないとばかりに婚活を目指します。結婚とは婚活とはここまで、面倒臭そうな表情でため息を付きつつ、行うものなのでしょうか?確かに面倒くさい側面は有りますが、結婚という喜ばしいと感じる、または嬉しいものであろうと考えたからこそ婚活をするのであって、仕方なくする事象なのでしょうか?

世間体や年齢等の要素からそのような思考になってしまう、婚活をするしか道がなかった人にとっても、まあ仕方がないと思考してしまう部分もあるのでしょうが。

なんにしても気の重そうなロイドでした。今まで一人の力で全てをこなしてきた男にとっては他者の力を得るために動かざるを得ないことが煩わしいのでしょうか?

場面は変わって、首都バーリン卜市役所で女性たちが会話する場所へと移ります、女性三人は休憩がてら世間話をしながら、コーヒーを注ぐ女性に声をかけますが、その女性との会話は、どこかちぐはぐなやり取りになってしまい、三組の内の一人が少し?かなり嫌がらせ気味に、27歳の先輩はスパイに怪しまれはしないかと脅します。実際最近三十路前の女性が一人暮らしで怪しいと通報された様子だとも告げます。これに対して当の本人は、ご忠告感謝しますと躱しますが…本人にとってはとくに躱したわけでも、会話をずらした訳でもなく、本音を話したつもりの様子ですが、あまり上手に溶け込んでいない様子です。

その原因が、この女性が持つ裏の顔、のせいなのかこの性格だからこその裏の顔が存在しうるのかは分かりませんが実は、 ヨル・ブライアとの名の他に裏の顔はコードネームいばら姫と呼ばれる凄腕の殺し屋だったのです。

店長と呼ばれる者から指示を受け、単身敵地に乗り込んでは命じられるがままに汚れ仕事を請け負い続ける女性だったのです。

そんな、ヨル・も職場での会話や、弟からの結を急かされるような状況から結婚のことを意識しますが、家事は片付けしかできないらしく、難しいと考えていた状況でした。

ロイドはロイドで裏から手を回し独身女性の膨大な量の情報を手に入れ、条件に見合う女性を見つけようと躍起になっていました。

フランキーもお笑い担当に見せつけながらも、個人情報の取り扱いが困難であろうとも簡単に手に入れられてしまうほどに優秀で、恐ろしい、諜報員の力をまざまざと見せつけられた気持ちです。

ロイドに至っては冷静に対象の女性たちの書類を読み込みながら、条件が見合う女性さえ見つかりさえすれば、結婚にむけた道のりはそれほど困難ではないと考えている様子が見て取れるのが、羨ましいやら流石と感じられてしまうやらですが。

むしろ問題は条件に合った女性を見つけるよりも、アーニャが良家のご令嬢には見えそうにないといったところでした。

そこで、外見だけでもなんとかしようと、洋服店にむかいアーニャを少しでも良家の娘に見えるような服を仕立てようとします。

そこの場でも、絶えず情報を手にしようと、時間を無駄にしないように、条件の合いそうな女性がいないか観察します、先程読み込んで頭の中にあっという間に入った情報とともに、既にそこまで頭の中に入っている、記憶しているとは恐るべき黄昏です。

すると、そのような達人級の男の背後をたやすく立つ女性が、その女性こそ裏の顔はいばら姫であり普段は市役所職員のヨル・ブライアでした。

勿論ヨル・ブライアの情報も頭の仲にある大量の独身女性リスト資料の中から探し出し、名前、年齢、等々を即座に理解します、やはり恐るべき諜報員。

ヨルはヨルでさり気なく見ていたはずのロイドの視線を察知し話かけます、流石視線には敏感です、更にロイドはとっさの機転で、視線の理由を誤魔化すのでも、真実をいうでもなく、綺麗な方だから見ていたと、ほのめかします。ごまかしすぎず、本音を伝えるわけでもなく、怪しまれずに、すませられそうな言葉出ることが、凄まじいです。自分の養子や経歴に自身がありかつ、様々な経験から、そのように口走っても相手に不快感や不信感与えることはないと分かった上での発言なのでしょう。どこまでも向け目がなく、どこまでも冷静な判断が出来る男なのでしょう、どのような経験や普段からの振る舞いをこなせばこのような男性になれるものなのでしょうか?羨ましい限りです。

ヨルもキレイという言葉を聞き、先日からの状況から、結婚という事が頭をよぎります。

お互いに期せずして条件に合った相手に巡り会えますが、頭の中では相手に関する表の上情報から暗中模索している状況このままでは、お互いにそのまま別れるのが無難だという結論に至りそうです。

スパイである男性ロイド、ころしやである女性ヨル、そしてその二人の思考が読み取れる少女アーニャ。

そのような、本来はあまりにもあまりにも現実離れしており、危険な状況を見て、知ったアーニャの思考とそのアーニャに対するナレーションションは

わくわくっ!!

少女は娯楽に飢えていた

漫画 SPY×FAMILY スパイファミリー 第1巻より引用

でした。

このような画期的状況を好奇心旺盛なアーニャが見過ごすわけもなく、それぞれの頭の思考が分かるからこその言葉と態度で無事に二人を繋ぎ止める任務に成功します。

お互いに利害条件があい、更には半分ずつの半分以下の本音を話すことで納得しあえまずはヨルの職場仲間のパーティーに二人で参加してみようという事になりました。

本来ならば、回避したくなるような状況を楽しめるアーニャの建設的な考え、積極的に楽しもうとするお気楽さ、人生を生活を楽しむためには必要な思考ではないかと考えさせられた、心に響いた感銘を受けた言葉でした。

特にアーニャは幼い頃からとある組織で被検体007として扱われ、それまでの人生が呑気な状況で過ごせたとは考えにくいものだったにも関わらずに、今でも好奇心を楽しい刺激を求めようとするその貪欲さ、是非にも見習いたい、見習わなければいけないともおもいました。

生きることを楽しむ為にも、充実させるためにも、ネガチブな事柄だろうとも、娯楽に変えてやる、娯楽だと思えるような部分を見つける、そのような気概が必要なのかもしれませんね。

皆様アーニャの無邪気さから元気をもらいたいと感じられたならば

SPY×FAMILY スパイファミリー 遠藤達哉 ジャンプコミックス+ 集英社

第1巻 MISSION:1

を是非読んでみたください。

皆様にはどのような新しい響きがあるのか楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 

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