“信念”だよ それがないからいざって時にテンパるんだ

漫画

ーーー剣田竜男 主任教官 

信念確かに、仕事にしても生き方にしても、自分の中で軸を、信念を持って行動することが出来るならば、まったくブレないとは言わなくても、揺れない乱れない焦らないで過ごすことが出来るのかもしれませんよね。

1+1=2であると、自信を信念をもって答えられるように、仕事でも難しすぎる案件は一人ではどうしようもないかもしれませんが、一人で対処できる事、しなければいけないような事ならば、それまでの経験や基準をもとにした信念という名の軸があれば、前回の判断と今回の判断で違かったかも、別の判断をしてしまったのでは、してしまうのではないか?前回の判断はどのような行為だったのかで悩むことはなく一貫性がとれた行動ができる、

その結果、小さいことに悩んだり迷ったりせずに判断ができ、自分も楽になるし、対応相手にとっても、区別や差別されること無く、明確な判断に基づいた対応をされるので公平な対応と感じれもらえるのかもしれませんね。

勿論臨機応変な対応や、柔軟な対応、借字定規での判断だけでは困りものなのでしょうが、そうすると今度はどこまでが、柔軟な対応なのかで迷ってしまうのかもしれませんね。信念とはブレない軸とはいつかは自分の中に抱けるようになりたいものです。

そんなセリフを耳にしたのは、ダーツプレイヤーの烏丸徨桂木鈴音の、10年前に施設で行ったでの最終試験での話。

施設での生活が4年間を過ぎようとしていた頃、最終試験が執り行われます。

勿論まずはダーツマシンを使った試験、種目はカウントアップ、満点を取れば合格とのことですが、今までと違うことは、このマシンを使う前に既に選抜の試験は行われていたことでした。

主任教官の試験開始の合図とともに、数人を残して突然目や鼻、口などから血が滴ります、そして次々と倒れていく人達。

見渡せばせばあれ程いた人は殆ど倒れ、一人を除いて“A”クラスのメンバーが立ち尽くすのみ残った一人は二人の友人である瀬戸慎吾でしたが、その慎吾も次第に血が流れてきます、話しかけることさえも、ままならないほど混乱する烏丸、大丈夫だと安心させようとするも血がどんどん出てきている慎吾。

そのまま立ち尽くす男二人に、思考が回復したのか、施設のアナウンスで試験中だと気が付いた鈴音、カードを出して試験を受けようと促しますが、思考が追いついていない烏丸。

なんで? それどころではないと

言い、目の前の状況を飲み込めていない様子の烏丸。

それでも即座に対応した鈴音の一括により、カードを鈴音に手渡し、試験のエントリーに間に合います。

そんな二人の周囲では。次付きに選別がされていく、そして友人である慎吾に対し逃げろと発しようとするも、慎吾は床に倒れながらも這いつくばりながらも二人から離れようと進みます。

こっちにはこないでくれ、これ以上友人の足は引っ張りたくない。

と発言しそれを黙って見送ることしか出来ない二人、友人として扱うならばここで一緒になて選別されるよりも、先のステージに進んで欲しいとの慎吾からの発言に二人は泣きながらもダーツマシンの前に立つことを決意します。

普段と変わらない行為、普段と同じ行動と思い羽を持ち振りかぶるも、的は遥か彼方に感じられてしいます。

普段とはかけ離れたスタートに、心が揺らいでしまいそうになる烏丸。

その時に救いの手を差し伸べたのがもう一人の友人である、綾音でした。彼女は歌を歌い、自分も烏丸も救おうとします、その歌声に助けられいつもの自分を取り戻した烏丸、その集中力は素晴らしく目の前に的があるかのように感じられるほどに、そして一投、二投と冷静に淡々と的に当ててゆきます。結果は二人共満点でクリアでした。倒れ込んでいるお数多くの人達の中で立ち尽くすのは数人。

その数人を待ち構えていたのは、喝采でも急速でもなく、スタンガを使用しての会場からの強制移動でした。

目が覚めると、烏丸は鉄格子に遮られた部屋の中椅子に座らされていました、周囲を見ると、傍らには鈴音の姿が、驚きと安堵をしたのもつかの間、鉄格子付近から拍手が聞こえてきます。

振り返って見るとそこには、剣田竜男が立っていました。

襲いかかろうとする烏丸でしたが、鉄格子に阻まれ手を出せません、慎吾に何をしたのかを問うと、今日の朝食は特別製だったと答えます、つまりはそのなかにあの惨劇が起きうるべく何かが仕込まれていたのでしょう、“A”クラス以外の朝食の中身に。

試験前までの温和な態度とは打って変わって、淡々と第二課題の開始をしようとする、剣田その前に第一試験の烏丸の姿について言及します。

優等生であった烏丸が何故あのような失態をみせてしまったのかを問います。その問にたいする剣田の解釈は

なんでかわかるか?優等生君

信念”だよ それがないからいざって時にテンパるんだ

揺れない心を手に入れるには 一度ハデに揺れなきゃならない ブチ折れた破片を組み立てた奴だけが

ハリボテじゃない本物の“信念”を抱ける

漫画 エンバンメイズ 第1巻より引用

との講釈でした。

この考えが剣田一人の考えなのか?組織での信念なのかは分かりかねますが、信念を持つ揺るがない信念を抱くことはその信念をもとに慌てることが少なくて済むのだろうということまでは共感できつつも、ブチ折れた破片を組み立て直さなくては本物が手に入らないという話のくだり部分は意見が別れ、一度ハデに揺られなければならないということが、友達の仲間の選別によるもの、ましてやその一度ハデに揺らすために、大量のB・Cクラスを作っておいたとなるともう、到底容認出来る幅を超えていると言わざるを得ません。

数人の超人を作り出すために、多数の犠牲者を、勝手な理念のもとに判断のさることは受け入れがたいです。

信念のもとに、多数を犠牲にしなくてはいけなのならば、信念ではなく共感の気持ちを高めた仕事方法や生き方を貫くのが、気持ち的にも楽ではないでしょうか。

皆様はこの組織の信念にたいしてどのような感想をいだくのか直接読んでいただければ幸いです

エンバンメイズ ENBAN MAZE 田中一行 good!AFTERNOON KC  講談

第1巻 ROUND05 誕生ーearly daysー〈後編〉

を是非読んでみて下さい。皆様にはどのような新しい響きがあるのか楽しみです。

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