ーーー大友栄作 セレクション参加者
サッカーのユースチームセレクション時に味方ゴール前でしかもFWがボールを保持し、誰にも戻さずにその上、敵にも囲まれている状態でひたすらボールキープしている状態が続く。それでもひたすら粘っている状況を見て感じた、大友栄作の言葉です。
自陣でひたすらボールをキープし続けている、味方がボールをもらいに声をかけながら近寄っている、相手チームには負けている状態、残り時間も少ない、ボールを保持している選手はスタンドプレイが目立っていた。
そのような危険性や悪材料があるにも関わらすに、今回の事も勝手な行動だと決めつけ思考を止めてしまうのではなく、明らかにおかしいと感じた違和感を大切にし、もう一度改めて思考を練り直せる、頭の柔軟性。
以前の事だけにとらわれずに、きちんとその場にあった、今回相手が考えている行動を今までの行動とは切り離した思考で試みようとする事ができる融通力。
そして、そのような様々な事象からの違和感を感じとれる感覚と、今までと違う何かを狙っている事が分かった所で終わるのではなく、その変化にその違和感に気が付いたのならば、その事柄にだけ目を向けるのではなく、今の自分の周囲の状況にも気を配れる、今起こっている全体の環境変化にも意識を向けられる発想力。
その全てを持ち合わせている様に感じられた、サッカー選手の大友栄作のシーンでした。
今までの結果から今回も同じことを繰り返しているのではないかという、短絡的な発想から何度も失敗してい待っている自分。
全体の一部分にしか目を向けられずに、その一部分が危険な状態に陥ると焦ってしまう自分。
一部分の変化、目に見えることの違和感を感じ取ることは出来ても、その事象からどのような事を変化させるべきか?どうしてそのような事象が起きるのか、その事象が周囲に対する影響は、反対に周囲のどのような事柄がその事象に影響を与えていのかを、結びつけることが困難な自分。
などかなり打ちのめされている状況が続いている中で、その全てを網羅している大友の行動を能力をみて羨ましく、また見習いたいと考えさせられた感銘を受けた言葉であり、心に響いた場面でした。
そのような場面は、東京シティ・エスペリオンのユースセレクション時に行われた、7対7のミニゲームでサッカー試合の最中、主人公の青井葦人がいるチームは一方的に負けていました。
その原因の中で葦人のスタンドプレイが目立っており何度もボールを抜かれている事があります。
そのような状態もあり0対3で劣勢で試合は流れていきます。
そこでも大友は葦人にスタンドプレイヤーだったのか!と怒りをあらわにしつつも、仕掛ける勇気がある、とも伝えており、一方向からの見方ではなく多角的に行動を捉えて更には、そのどちらをも相手にキチンと伝えているという大友のコミュニケーション能力の高さがうかがえる場面があり、見習いたいと感じさせられます。
それでも、対戦相手に有名選手が多数集まってしまったことへの現状や、実際に負けている状況から大友のチームの選手も焦りをあらわにしてしまったりと、実力を最大限に出し切れてはいませんでした。
そのような状況下で突如動き出した、葦人。
大友に苦言を言われ思い直す事が出来、尚且自分のチームのスキルを認めこのメンバーでキチンとサッカーがしたいと考た葦人。
そのような状態で葦人が思考し、導き出した道を実現するための手段を取ろうとして動いている葦人。
しかしその手段を行うまでの行動は、今の状況下では不可解でな行動であり、これまでのゲームでの葦人の行動からすればスタンドプレイだと周囲からは映ってしまうプレイでした。
その様な不可解なプレイを続けていく葦人に、同じことの繰り返しだと決めつけずに味方に咎められつつも不可解なプレイを続ける葦人のプレイに対する答えを導き出そうとします。
単に同じ事の繰り返しと決めつけ、相手を非難するのではなく、なぜ長い間同じことをしているのか?何故その様な行動をしているのかを見極めようとしてでた答えが
なんだ…⁉ 愛媛のやつ、なんであんな位置でいつまでもボールキープ…
何か、 狙ってんのか⁉
でした。
ここでは大友、葦人のことを愛媛っていうふうに出身地で考えていますね。
その事に気を取られつつも周囲の変化にいち早く気が付き、その周囲の変化に対してどの様な行動が生まれるのかを考え、全体の変化と自分にとっての最適な結果を望むべく行動を取れるように、周囲に指示するその、思考力と判断力見習いたいです。
結果、葦人の思い描いた道筋が成果を生める為の架け橋を担った大友の指示もあり見事に渾身のゴールを味方選手がもぎ取り、1点を取り返すことが出来ます。
相手の思考と、自分の思考をすり合わせ、その行為を実現するために瞬時に指示できる大友の能力を直接感じたい場合は
アオアシ 小林有吾 ビッグスピリッツコミックス 小学館
第1巻 第5話 一閃
を是非読んでみて下さい。
皆様にはどのような新しい響きがあるのか楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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