ーーー樹乃倉巌 ソロキャンパー
言葉までのあらすじ
久しぶりのソロキャンプを行っている樹乃倉厳、準備をしているのはフェザースティック。キンドリンフェザー、ティンダーフェザー様々な説明を思考しながら、ティンダーに着火させます。火を育てていく過程をを思考しながら、こなしていき、無事に育て上げた焚き火を前に行ったときの言葉です。
心に響いたこと
さまざまな困難を乗り越えた後に得られる充実感を言葉にするなら、「手のかかる子ほど可愛い」という言葉が相応しいのでしょう。
作中では、厳は順調に火を育てています。これは、これまでの経験や知識に基づいているからでしょう。
火起こしに必要な行為や、フェザースティックの作り方を理解し、『焚き火』という目的を達成するために着実に進んでいます。
子と火を例えて言っていますが、それに基づいて考えると、手のかかる子とは、子育ての目標は何でしょうか。
子供が将来ひとりで生活できるようになること、子供が楽しく過ごすこと、子供が一般常識を身につけること、子供と親が同じ空間で生活するときに不快に感じない程度に思考を共有できることなどでしょうか。また、親と子供の良好な関係がどのような状態なのかも考えてしまいました。
大きな試練を与えてしまうと成長が止まってしまうということや、道を作ることで大きな火になるという考え方は、子育てや子供の成長にも当てはまるかもしれません。しかし、その様な行動や助言ができるのは、子供の試練や悩みについてある程度理解している場合に限られるのかもしれません。学校の勉強や私自身が経験した悩みについては、その試練を乗り越えられるように時には遠回りを促すことや助言をすることができます。
しかし、目的や悩みの答えが明確でない場合、子育てはどのように進めればよいのでしょうか。私自身も、子供にどのように接するべきか迷うことがあります。
冷静に話すべきか、一緒に考えるべきか、自分の意見を伝えるべきか、子供の考えを尊重すべきか、一般論に当てはめるべきか、子供が答えを見つけられない状況に直面している場合、どのように接すればよいのか悩んでしまいます。自分の経験に基づいてしか答えられない無力さを感じてしまいます。
作中の厳は、さまざまな経験や知識を通じて焚き火を順調に行っています。もし何かトラブルがあっても、柔軟に対応できるでしょう。それができるのも、何度も試行錯誤した結果なのでしょう。だからこそ、毎回火が無事に育った後には、可愛いものだと感じられるのでしょう。
私も、子育ての難題に直面した後に、解決方法が正しいかどうかが、今は分からなく答えが将来に分かることだったとしても、厳のように育て上げられる答えを出し、一息つけるように『可愛いもんだ』と感慨深く言えるように、さまざまな解決方法を考えていきたいと感じられた、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。
考えたこと
子育てにおいて目標が明確でない場合や、子供が直面する問題に対して答えが分からない状況に直面した時、私たちはどのように接すればよいのでしょうか?
作中の厳は、経験と知識を通じて焚き火を成功させています。彼は柔軟に状況に対応し、困難を乗り越えるための道を切り開いてきたのです。では、私たちの子育てにおいても同様の考え方が有効なのでしょうか?
子供の成長や子育てにおいて、大きな試練を与えることは成長を妨げるかもしれません。しかし、子供が自分の試練や悩みに対する答えを見つけられない場合、どのように接すればよいのでしょうか?
また、子供がいけないことをした時、私たちはどのような言葉や態度で接すればよいのでしょうか?理屈ではなく、時には厳しい言葉を伝えることも必要かもしれませんが、それが子供にとって受け入れられる方法なのか、考えなければいけませんね。
さらに、子育ての目標とは一体何なのでしょうか?子供が将来ひとりで生活できるようになること、子供が楽しく過ごすこと、子供が一般常識を身につけることなど、それぞれの親によって異なるかもしれません。
このような疑問や考えに直面した時、私たちはどのようなアプローチを取ればよいのでしょうか?他の人の経験や一般的な論理を当てはめることも一つの方法かもしれませんが、それだけでは十分ではないかもしれません。
子育ては個々の子供との関係性や状況によって異なるため、子供と一緒に考えること、子供の意見を尊重することも重要なのかもしれません。私たちは子供たちとの対話や試行錯誤を通じて、最善の方法を見つけ出していく必要があるのでしょう。
あなたは、自身の子育てや成長においてどのような経験をしてきましたか?どのような困難を乗り越えてきましたか?そして、それらを通じて得た教訓や気づきは何でしょうか?
子育ての目標や子供との関係性について、あなたはどのように考えていますか?これからの子育てにおいて、どのようなアプローチを取っていきたいですか?
私たちが子育てに関わる時、常に正解があるわけではありません。しかし、子供たちとの対話や思考を通じて、成長と共に進化していくことが大切ですよね。
子育ては火を育てるようなものかもしれません。試行錯誤や柔軟な対応を通じて、子供たちが充実した人生を送れるように育んでいくことなのかもしれません。
あなた自身の子育ての経験や考えはどのような事がありますか?私もあなたと共に学びながら、成長していきたいと思います。
物語の流れ
キャンプ場に来ている、樹乃倉巌、久々に独りでのキャンプです。焚き火をするために準備を始めていきます。
何回も経験していることなのでしょう、淀みなくナイフを使いフェザースティックを作っていきます。キャンプ場の仕様を考慮しながら、その場所にあった焚き火の仕方を準備していく厳です。
その厳の思考は、焚き火を無事に行うための思考で埋め尽くされていきます、何度も行ったであろう作業の中で、悟ったことなのか、同じ事だと気づいたのかは分かりませんが、厳が焚き火を目の前にして言った言葉が
火は手のかかる子供である
手のかかる子(火)ほど可愛いもんだ
ふたりソロキャンプ第6話 より引用
でした。
無事に育った、手間ひまをかけた充実感があるのでしょうね。
この様な厳の言葉や行動を、直接読みたい場合は
ふたりソロキャンプ 出端祐大 イブニングKC 講談社
第1巻 第6話 やっちまった
を是非読んでみて下さい。
皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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