オレンジの町町長ブードルの言葉
言葉までの経緯
オレンジの町はバギー海賊団の襲撃を受け、町が荒らされていました。町長・ブードルは、自ら町を守るためにバギー船長に立ち向かいます。しかし、バギーは「バラバラの実」の能力者。圧倒的な力の前に、ブードルの奮闘は無謀ともいえるものでした。
そんな中、現れたのがルフィ。
ブードルは「手出し無用」とルフィを制止し、自らの命を賭して戦おうとします。しかし、ルフィは「邪魔だ」と言い放ち、容赦なくブードルを気絶させてしまいます。
その後、激戦の末にルフィたちはバギー海賊団を撃退。だが、ルフィは住人たちに誤解を与える発言をし、結果的に町の人々に追われる形でその場を離れます。
やがて意識を取り戻したブードルは、混乱する頭で現状を整理し、すべてを理解します。そして、ルフィたちはこのまま町を去ろうとしているのではないかと考え、急ぎ港へ向かいました。
「言いたいことは山ほどある——」
そう呟きながらも、彼はルフィたちに感謝の言葉を伝えたいという思いでいっぱいでした。
そして、港でようやくルフィたちを見つけたブードルは、
彼らの前で叫んだブードルの言葉は
おい 待て小童ども!!!
(わしは死んでも構わんと 思った……!!
絶望のうちに 死んでも構わんと考えていた……!!!)
すまん!!! 恩にきる!!!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第21話 〝町〟 より引用
でした。
心に響いたこと
ブードルのこの言葉には、様々な感情が込められているように感じられます。
町を守れなかった悔しさ
命をかけても敵わなかった無力感
自分が守るべき町を他者に託すことになった葛藤
それでも、救われたことへの素直な感謝
ブードルは、命がけで町を守ろうとしました。しかし、それを叶えたのは自分ではなく、ルフィたちです。しかも、ルフィは一言も言い訳をせず、何の見返りも求めず、ただ町を救いました。
本来ならば、ブードルには言いたいことが山ほどあったはずです。自分を気絶させたこと、勝手に戦ったこと、町を混乱させたこと——。
しかし、ブードルはそれらをすべて飲み込み、心からの感謝だけを伝えました。回りくどい言葉ではなく、余計な説明もなく、たった一言。
「すまん 恩にきる」
この言葉には、真の誇りと感謝が込められているように、感じ心に響きました。
考えたこと
人は時に、「自分の思う正しいやり方」にこだわってしまうものです。
「自分がやらなければならない」
「自分のやり方でなければ意味がない」
しかし、結果的に望んでいたことが叶ったなら、それを素直に受け入れることも大切なのではないでしょうか。
自分が果たせなかったことを他者が成し遂げた時、その事実をどう受け止めるか?
悔しさやプライドに縛られず、感謝の気持ちを伝えられるか?
ブードルは、一瞬の迷いもなく、素直に「ありがとう」と伝えました。
これは簡単なようで、とても難しいことです。
自分のこだわりやプライドを超えて、心からの感謝を伝える。
それは、自分自身を前向きにし、周囲をも明るくする力を持っているのかもしれません。
「感謝を、素直に伝えること」
この言葉の大切さを、改めて教えられた気がしました。
あなたは、この言葉をどのように感じましたか?
自分のやり方ではなかったとしても、結果的に望んでいた未来が訪れた時、素直に感謝を伝えられるでしょうか。
少しでも新たな気づきがあれば幸いです。
今回の言葉を
直接読んでみたい方へ
📖 漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
📖第3巻 第21話 〝町〟
どのような響きを感じるか、楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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