『やった！またひとり殺せた』とちゃんと思ってくれとる？
漫画 夕凪の街 桜の国 より引用
平野皆実 の言葉です。 漫画『夕凪の街 桜の国』より
言葉まで
日本の広島の何処かの何時かの物語。
平野皆実は、原爆により儚く人生を亡くしてしまった。
平野は、人生を遂げることの出来なかった。
無念さも悔しさも悲しさが、含まれているのかすらわからない。
ただただ、意味のある生だったのか、
自身の生に幕を閉じることに意味があったのか。
その事を問う、
それしか、
それにしか、
それにでも意味を見出したい。
それほどまでに無情に
自身の意図とは関係なく、
逆らうことも出来ない、
圧倒的に迫りくる幕引き。
平野皆実の言葉：原爆の影響と複雑な感情の探求
心に響いいた部分
『やった！またひとり殺せた』とちゃんと思ってくれとる？
漫画 夕凪の街 桜の国 より引用
この深遠なセリフ、
平野皆実が吐き出した言葉は、
漫画『夕凪の街 桜の国』から聴こえてきました。
平野は、
広島で原爆の影響で若くして命を落としたが、
この言葉は
彼女の内面に刻まれた複雑な感情を物語っている。
彼女がこんな言葉を口にした背後には、
彼女自身の死に対する
複雑な受け入れがあるだろう。
平野は人生の成就を享受することが、
叶わなかった。
しかし
その一方で、
自身の死が何らかの意味を持つのだろうか、
または、
その死が何かに対する
抗議や訴えとなるのだろうか、
という疑問と混ざり合った感情が伝わってくる。
平野が
言葉を通じて示唆しているのは、
無念さ、悔しさ、悲しみだけではない。
彼女の言葉の背後には、
何かしらの意味や意図が
潜んでいると感じられる。
自身の死に対して
意味を見出すことは難しいが、
少なくとも平野は
その死が何かしらの
結果や影響をもたらすことを
望んでいたのかもしれない。
その願いが、
この言葉に込められているように思えます。
このセリフを通じて、
私は平野の複雑な感情や意図を
より深く感じましたが、
感じ取れたとは、とても言えません。
彼女の死が物語るのは、
単なる悲劇ではなく、
人生の意味や価値についての
深い問いかけであると感じます。
このセリフは、
その背後に潜む思索や矛盾する感情があり、
私の心に鮮烈な印象を残した、
心に響く、言葉でした。
考えたこと
平野皆実の言葉：原爆の影響と複雑な感情の探求
それでも、
平野皆実の自身にとっての
害意が、
せめて誰かが臨んだ行為の
結果に添えられるのならば、
悪意だろうと無意識だろうと、
結果をきちんと考慮した上での、
行為であってほしい。
せめて。
原爆を落とす、
そのことののみならず、
そのことだけではなく、
何かを行動に起こすという、
自身の行うことが、
どのような結果を生むのか、
周囲に、
地球に生物に、
人間にどのような結果を生むのか、
理解して、
結果を記録する、
結果を求めていた、
せめてそこまで意識して
行動をしていたのだと、
願わなくては、
そのくらいの責任をもって
行動をしていたのだと信じたい、
責任を持って
行動してもらわなくては浮かばれない。
自身の身に起こったこと、
避けようもない目の前に迫っている、人生の幕。
全くの無関心のでは、
恨むことも憎むことも憤ることもできない、
せめてせめて、
意識だけはしてほしい。
そんな無念と悲しみと、
無情さが含まれた言葉ではないかと、
感じられてしまいました。
このセリフから受ける思いとは、
一般的な感情とは異なるかもしれません。
一見すると冷酷なものと受け取られるかもしれません。
しかし、
その裏に隠された複雑な感情と哲学が見えてきます。
このセリフから学べることは、
人間の心の奥深さと複雑さです。
善と悪、弱さと強さ、諦めと希望。
平野の言葉は、
その対立する感情を内包しており、
私たちに
過去や未来への思索を促す
きっかけを
提供してくれるのではないでしょうか。
物語
広島の暮らしている平野皆実。
普通に生活しつつも
何気なく感じてしまう考えてしまう、
あの事。
自分でも薄々、気がついてしまう、
誰かもわからない悪意に。
自身の身にも。
そんな、
平野皆実の言葉です
原爆を落とした人はわたしを見て
「やった！またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる？
漫画 夕凪の街 桜の国 より引用
でした。
苦しく
矛盾が込められた
言葉でした。
この物語は
夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社 アクションコミックス
夕凪の街
で読めます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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