今のとどめは 町長のおっさんの蹴りだと思え!!  モンキー・D・ルフィ

漫画

言葉までの経緯

船長同士の戦いもクライマックスを迎え、
ルフィバギーの壮絶な戦いが繰り広げられる最中ですが、
自分の目的を思い出したナミは、
自身の決めたルールに従って、海賊であるバギーから宝を盗もうとします。
勿論、バギーは自身で集めた財宝である宝を盗むもの、手にかけるものは許さない。
俺の財宝を放せ
と叫びながら、ナミに向かい襲いかかります。
しかし、戦いの最中にスキを見せた相手を見逃すほどルフィも甘くはありません。
無防備な下半身を攻撃し、バギーを悶絶させます。
そして、
お前の相手はまだ俺なのだ、
戦いの最中なのだと分からせます。

攻撃され悶絶しているバギーですが、ナミが今まさに盗もうとしている財宝を、みすみす手放すつもりはありません。

バラバラの実の能力を使い、さらにナミに襲いかかります。
ナミへのさらなる攻撃に対して、またもルフィはバギーの弱点を突き食い止めます。
再三のルフィによる反撃にもめげずに、財宝を取り返そうとするバギーは、ついにナミが手にしている財宝に掴みます。
そして、更にナミへとナイフで攻撃を仕掛けたその時
そのピンチを救うため、バギーへとケリを入れながら

ルフィーが言った言葉が

相手は おれだって…
言ってるだろ!!!!
今のとどめは
町長のおっさんの 蹴りだと思え!!

漫画 ONE PIECE 第3巻 第20話 〝泥棒道〟 より引用

でした。

心に響いたこと

ルフィがこの町での目的は、偉大なる航路の海図と航海士を得るためであり、バギーを倒すことが目的ではありません。
それでもバギーと戦っているのは、バギー海賊団によって壊された町、その町にある店を守っていたシュシュという犬の気持ち。その町を町民達を守るために立ち上がった町長ブードルの気持ちに感化されたことが大きかったのではないでしょうか。
他者が大切にしている物を、大事にしている存在を、粗末に扱い虐げるそのよう人達を許せないという気持ちから、バギー海賊団を倒そうと決意をしたのだと感じられます。無茶をする町長を止めるという意味や、ぶっ飛ばしに行くという約束を実行するという名目もあるのでしょうが。

他者の意を汲むことが出来る。他者の大切なものを、大事にできる。そのような気持ちがあるから、戦っている相手へのトドメの一撃も、自身の怒りを込めるのではなかったのではないでしょうか。
その相手から虐げられた者からの痛みを与えようと、虐げられてしまったものが少しでも救われるように、代弁者としての戦いをしていた、自身のためではなく他者のために行動している、そのように感じられた言葉に、心に響きました。

考えたこと

壮絶な戦いで、自身も傷つき、自分の宝物をも傷つけられてしまい、やっとのおもいで相手へトドメの一撃を与え、倒した。
そのような時に、
勝利の雄叫びをあげる。
対戦中の自身の怒りをぶつける。
自身の強さを誇示する。
そのような行動をとってもおかしいことではない、のではないでしょうか。
ついに勝てた、やっと終わったと言う気持ちから、気が大きくなってしまうこともあるでしょう。勿論行き過ぎた言動や相手を侮辱するような行動を取ってしまっては、勝者とはいえないかも知れませんが。
それでも、やはり勝つことの心地よさに、気持ちが大きくなることは否めないのではないでしょうか。
そんな状況でも、雄叫びではなく、戦いという辛い状況だったとしても他者を慮っての発言ができる、他者を労える、私利私欲のためだけでうごくのではなく、他者のために行動できる人物になりたいと思える場面でした。
思えばルフィは、戦いの中でナミを助けても、助けたことを誇るでもなく、ナミの安全を危惧して忠告していました。
自分の行動を損得で考えていない。
危険な人がいたら助ける、手助けを必要としている人がいたら助ける。
純粋に、他者のために出来ることを、必要なことを行っているのですね。

素晴らしいですね。

皆様にとって、

今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。

少しでも新しい発見があれば幸いです。

今回の言葉を、

直接読んでみたい場合は

漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

第3巻 第20話 〝泥棒道〟

を、是非読んでみて下さい。

皆様には、

どの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

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