モンキー・D・ルフィの言葉です。
この言葉と出会ったのは、漫画『ONE PIECE』第5巻・第37話「海賊“百計のクロ”」。
シロップ村での激闘の中、主人公モンキー・D・ルフィが放ったこのセリフに、私は思わずページをめくる手を止めました。
ただの戦闘ではありません。
そこには、信念と信念がぶつかる“魂の衝突”がありました。
本記事では、この名言がなぜ心に響いたのか、
そしてその言葉から何を学んだのかを掘り下げていきます。
読み終えたあなたの中に、「語るべき夢」が浮かび上がってくるかもしれません。
言葉までの経緯
舞台はシロップ村。ルフィたちは、村を支配しようとするクロネコ海賊団と戦っていました。
敵のリーダーは、かつて“百計のクロ”として恐れられた男、キャプテン・クロ。
彼は海賊という生き方を捨て、静かな生活と財産を手に入れるという計画を練っていました。
そのために、3年もの間身分を偽り、周到な準備を続けていたのです。
しかしその“計画”は、過去の自分からの逃避。
名を捨て、戦いを避け、リスクから遠ざかろうとするものでした。
それに対して、
ルフィは真正面からこう言い放ちます。
『野望(けいかく)のでかさなら
おれの方が上だ!!!』
漫画 ONE PIECE 第5巻 第37話 海賊〝百計のクロ〟 より引用
でした。

なぜこの言葉が心に響いたのか
「名前を捨てたい」と語るクロに対して、ルフィは「名を上げて生きる」と語ります。
その姿勢に私は、強さとは筋力や技術ではなく、
信じたものに覚悟を持って向き合うことだ
と教えられた気がしました。
夢はただ描くだけでは意味がない。
それを貫く意志と、語る勇気が必要なのだと。
どこかで現実に妥協し、自分の夢を小さくしようとしていた自分に、
ルフィの声が「それでいいのか?」と問いかけてきたのです。
考えたこと
野望と計画の融合──「夢を語ること」と「逃げること」の違い
このセリフの核心は、「野望(けいかく)」というルビにあります。
“でかい夢”と“緻密な戦略”が、一つの言葉に込められているのです。
ルフィは情熱的に見えて、実はぶれない信念と行動原理を持つ計画者。
対してクロは、綿密な計画を立てているようで、本当は戦いから逃げたいだけの人間。
この対比が鋭く突き刺さります。
「夢を見ること」と「夢から逃げるための言い訳」。
その違いが、この一言で浮かび上がっているのです。
この言葉が教えてくれること
「現実を見ろ」「その夢は無理だよ」と言われること、誰しも一度はあるはずです。
けれどこのセリフは、そんな言葉に立ち向かう力をくれます。
夢は、語っていい。でかくていい。
ただし、それを語るなら覚悟を持て。
挑戦には代償がある。敵も出てくる。思うようにいかない日もある。
それでも、覚悟を決めて夢を掲げることの価値を、
この言葉は教えてくれているのではないでしょう。
『野望のでかさならおれの方が上だ!!!』は、
夢を胸に抱くすべての人へのエールなのではないでしょうか。
あなたは、どんな「野望」を語りますか?
この言葉に、あなた自身の夢を重ねてみてください。
今、あなたには“語れる夢”がありますか?
それを口にするのが怖くなったとき、周囲の反応が気になったとき、
このルフィのセリフを思い出してみてください。
「おれの方が上だ!!!」と叫べるような、
誰にも負けない野望があなたにもきっとあるはずです。
今回の場面を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第5巻 第37話 海賊〝百計のクロ〟
を是非、
確認してみてください。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
言葉の力、夢を貫く勇気を感じたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
最後に
夢を持つことは、時に孤独で、時に痛みを伴います。
でもそれでも語れる夢がある人は、きっと強い。
『野望のでかさならおれの方が上だ!!!』
この言葉が、あなたの心に一つの火種となって残りますように。
あなたは、今どんな野望を語りますか?
この名言を英語で言うなら?
“If it’s about the size of ambition… mine’s bigger!!!”
(イフ・イッツ・アバウト・ザ・サイズ・オブ・アンビション… マインズ・ビガー!!!)

この英訳は、原文のニュアンスとルフィの性格をなるべく損なわず、勢いと対抗心を表現できるように意識して選定しました。
“If it’s about the size of ambition”
イフ・イッツ・アバウト・ザ・サイズ・オブ・アンビションは、
「野望の大きさなら」といった比較文を自然な英語で言い換えた表現。文法的にも論理的にも無理がなく、冒頭に条件を置くことでドラマ性が生まれます。
“mine’s bigger!!!”
マインズ・ビガー!!!は、
は、「おれの方が上だ!!!」を非常にシンプルかつ直接的に表した一文で、拳を突き出しながら言うような“漫画らしい勢い”を帯びています。
特に “ambition” という単語は英語圏でも強く響くワードで、
単なる「夢」ではなく、達成への意志、行動、計画性までを含んでいます。
また、“mine’s bigger”というフレーズは、英語では競争や対抗意識をカジュアルに示す口語的な表現であり、
子どものような純粋なプライドや対抗心をストレートに表しています。
この英訳を通して見ることで、言葉の中にある
「勝ちたい」「譲りたくない」「自分の夢に自信がある」
というルフィの心情が、国や文化を越えてストレートに伝わってくるように感じられます。
英語という別の言語にすることで、むしろ言葉の“芯”がくっきりと浮かび上がるような印象を受けました。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。

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