モンキー・D・ルフィの言葉
言葉までの経緯
オレンジの町で繰り広げられた海賊同士の戦い。
ルフィVSバギーの激闘は、ルフィの勝利によって幕を閉じました。
周囲には、倒されたバギー海賊団の面々、体力を消耗して倒れ込むゾロ、そして町長のブードルが横たわっています。 ルフィは戦いが終わったことを確認し、ゾロを起こし、町長のブードルを助けようと考えます。
その時、バギー海賊団の襲撃を逃れていたオレンジの町の住人たちが、町長の安否を心配して駆けつけます。 しかし、彼らは戦いの経緯を知らず、町長が倒れているのを見て驚き、その原因を知ろうとします。 そんな彼らに対し、ルフィは簡潔に「ぶっ倒したのはおれだ」と事実のみを伝えました。
説明不足のまま、ルフィの言葉を聞いた住人たちは怒りを露わにします。 さらに「お前は海賊なのか?」と問われると、ルフィはあっさり「そうだ」と答えます。 町長への暴行、そして海賊という事実を知り、住人たちの怒りはルフィたちへと向けられました。 その状況を察知したルフィは「逃げるぞ!」と仲間に指示し、ゾロを背負いナミとともにその場を後にします。
「町長の敵討ちだ!」と叫びながらルフィたちを追う住人たち。
その逃走の最中、
ルフィが発した言葉が
いい町だな!!
町長の おっさん 一人のために
あんなに みんなが 怒ってる!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第21話 〝町〟 より引用
でした。
心に響いたこと
町長を心配し、彼を傷つけた相手に怒りを抱く町の人々。 それは、町長が住人を大切にし、町を守ろうとしていたことへの証であり、 同じように住人たちもまた町長を大切に思っていることを示しています。
ただ一方が負担を背負うのではなく、双方がお互いを大切に思い合い、支え合っている。 そんな関係性がこの町には存在していました。 町長は住人を守るために身体を張り、住人たちもまた町長のために怒り、行動する。
その事実を素直に言葉に表したルフィ。
彼の言葉から、町長と住人たちの強い絆を感じ取ることができた心に響いた言葉でした。
考えたこと
お互いを大切にする関係は、一朝一夕で築けるものではありません。 そして、一度築かれた絆も、外部からの悪意によって脆くなることもあるでしょう。 しかし、この町のように、一人の出来事を皆が自分ごとのように受け止め行動できる社会は、理想的な環境だと感じました。
誰かのために動くこと、それを当然と考えられる環境。 相手に対する思いやりが自然と生まれる関係性。 それは「役割」や「義務」として押し付けるものではなく、 心からの信頼と感謝が積み重なることで形成されるものなのかもしれません。
現実では、自分の行動の意図をすぐに理解してもらえず、つい言い訳や弁明をしてしまうこともあります。 しかし、誠実な思いは必ず誰かに伝わる。 ルフィの言葉は、そんな大切なことを改めて気づかせてくれました。
皆さんは、今回の言葉をどのように感じましたか?
少しでも新たな発見があれば幸いです。
今回の言葉を
直接読んでみたい方は、
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第21話 〝町〟
をぜひ読んでみてください。
皆さんには、
どのような響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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