町長一人の身も守れずに 何が町民でしょうか! 港町の町民の言葉

漫画

言葉までの経緯

船長同士の戦いも終盤になり
モンキー・D・ルフィは、
バギーシャンクスに対して思っている発言に対してや、
自身の宝である麦わらの帽子を傷つけられたことで、
怒りを爆発させ、バギーの腹に蹴り一閃。
押され気味のバギー、という展開中です。

一方で港町(オレンジの町)の町民達の避難所では、一向に返ってくる様子のない
町長を心配する声が上がり始めます。
その様子を鑑み、昔なじみと思われる年配の男性ポロが町に行ってくる、皆は待て。と町民に話しかけます。
すると、1人の町民が、おれも行くと言い出しました。危険だと止めようとするポロでしたが、町民の意思は固くまた総意でした。

その時に町民が言った言葉が

だからこそ 一緒に 行くんです!!
町長一人の 身も守れずに 何が 町民で しょうか!
止めても ムダですよ 全て 自発的な 行動です から!

漫画 ONE PIECE 第3巻 第19話 〝悪魔の実〟 より引用

でした。

心に響いたこと

町長であるブードルが、町民や町のことを思っているように、町民もまた町長のことを大切にしている。ということが伝わってくる言葉です。
海賊しかも、卑劣と名高い一味が来ている、恐ろしい噂や情報を耳にしているであろう状況で、そして

実際に自分たちの町に乗り込み、悪意を隠しもせずに町を蹂躙している。町も一部は破壊され避難しなければ行けない状況。
そして、大砲の音が何発も聞こえてきているという、状態のであり、危険な状況だということ恐ろしい相手であること、そのことを十二分に分かっており、冷静に理解もしているはずです。
勿論、避難所に居たからと言って、絶対的な安全を保証してくれるわけではないでしょう、いつバギー一味が町の破壊を終え、避難所にやってくるかは分かりません。
それでも、少なくとも現時点では今この場を離れてバギー一味が居る町に行くことよりは、安全でしょう。

町民が町長としてのブードルを慕っていることは事実でしょうが、心配していても町まで見に行くということがどれほどの危険をはらんでいるのかは、判断しているでしょう。
そして、ポロが町に行ってくれる、ここで待て、と指示もしてくれている人もいる。

その状況であれば、たとえ動かなくても、たとえ町長を探しに行かなくても、卑怯だと、薄情だと罵られることはない。たとえポロと一緒になって動かなくとも、自身の身を守ることを優先したとしても、他の町民とこの場に居て余計な心配をかけないことも、必要な行動であり、大切なことである。と考えてもいいのではないでしょうか。

それでも、オレンジ町の男たちは、少年までもがポロと一緒に町長を心配し、町に探しに行き、守りにいく。という選択をします。
その場の雰囲気に酔った人物、大衆心理が働いている状況、怖いとは言い出せない状態、なのかも知れませんが。

そうだとしても、この町の住人は海賊に危険に立ち向かうことを選択し立ち上がっています、守られるだけではなく、自身の手で町を守るため、町長を守るため。

人任せではなく自分の力で、必要な場所を、大切な人を、自分の尊厳を守る。町民を名乗るのなら、町をそして町長を守ってこそ、大切にしてこそ、この町の町民だと言える。それが町民だと胸を晴れるということであり、矜持なのかもしれませんね。
そのような強い意思が感じられた、心に響く言葉でした。

考えたこと

ついつい弱い考えへ、安全と思われる考えへ、安泰を望んでしまう。そのような行動をしてしまう。
誰かに頼ってしまう。誰かがやってくれるだろうという考えをしてしまう。
確かにそれでも、今は大丈夫かもしれない、少しの間は変わらないかも知れない。
けれどその安全がいつまで続くのか、変わらないことが本当に安全なのかはわからない。
助けてくれる人が出てきてくれる保証なんかはどこにもない。
誰かに安全を、自分を助けてもらうのではなく、自分を守るのは自分であり、自分を動かせるのは自分であり、その行動に責任を取るのも自分。
であるならば、未来の自分が恥ずかしいと思わない、未来の自分に恥じぬ行動をしたいと考えさせてくれる言葉なのかも知れません。

そして、守られているだけでも、守っているだけでもない関係。
おたがいに守り合い大切にし合っている、町民と町長の関係がとても素晴らしい関係性だと感じられた言葉でした。

皆様にとって、

今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。

少しでも新しい発見があれば幸いです。

今回の言葉を、

直接読んでみたい場合は

漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

第3巻 第19話 〝悪魔の実〟

を、是非読んでみて下さい。

皆様には、

どの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました