つちって せんを かいたり けしたり あなを ほったり、 やまを つくったりもできる。

絵本

ーーー女の子 

言葉までのあらすじ

女の子がトマトの苗をもらいましたが、家の植木鉢の中に土は殆ど入っていませんでした。土は何処にあったかな?と、自分の家には庭が無いので外に探しに行きます。マンホールの所に土を見つけましたが殆ど有りません。工事現場でも見つけますが砂利だらけ、公園にあると考えて見に行ってみました。

心に響い言葉で考えた事

土は植木鉢の中に入れてトマトの苗を育てることに使えるだけではなく、線を書いたり絵を描いたり、穴を掘ったり山を作ったりと、様々なことに使える。

様々の事として使用できるということを意識せずに行っている、土としての用途を考えているわけでもないのに、その場にあるという事で線を書いたり、山を作ったりしている。

その場にあるものを有効利用していると考えれば、その事は素晴らしい事なのでしょうが、仮に土だけが先に目の前にあり、その土を使ってどのような事が出来るのか?という事を考えたとしたならば、普段何気なく使用している用途を使用方法を思い浮かべられるのでしょうか?

私は土を先に意識したとしたら、作物を植える事に使う物や、泥団子として遊ぶや、野球のグランドに使う事などしか浮かばないかも知れません、字を書くや絵を描けるということを想起できたかどうか自信がありません。

公園に行った時などに、敷き詰められている土や砂利の上で、文字や絵を描いた事があったにも関わらずに、土の用途の1つとしては考えに浮かべられなかったと思います。

土に限らず、ある物の存在の使用用途や存在価値は、一分野からや一方向から見るだけでは分からない、重要性がある可能性を秘めているのかも知れませんね。

その場所では活躍できなかったとしても、他の場所、他の方法、他の場面でならその存在の価値が発揮できるという事もあるのでしょう。

反対に、いくら他の場所の重要性が高かったとしても、その重症性が活かされる場面以外ではその価値は発揮できないどころか、迷惑になってしまうこともあるのだろうと感じさせられました。

私の力が生かせる場所を見つける事が正しいのか、今の場所で活かせるように自分の能力を高めるべきなのかの正解は分かりませんが、自分でも物体でも様々な考え方ができる、様々な使用方法が存在するのだということを、意識できれば可能性を広げられると考えさせられた言葉でした。

土は植木鉢の中でトマトの苗を育てるだけでなく、線を書いたり絵を描いたり、穴を掘ったり山を作ったりと、多岐に渡る用途に使える素晴らしい資源です。

私たちは、土の存在そのものに意識を向けずに、単にその場にあるからといって線を描いたり山を作ったりすることがあります。公園や、他の場所にある、その場所にあった土を使う、その場所に有る物で、最大限に楽しむという行為それ自体は、様々な発想を浮かべられる素晴らしい行為です。しかし、土は単にその場所のあるという素材ではなく、多様な使い方があるということを深く理解すると、その価値感が再認識できるのかも知れません。

もし私の目の前に土があり、その状況で、土の使用方法を考えることになったとしたら。普段何気なく行っている使い方だけでなく、土が持つ潜在的な可能性を思い描くことができるでしょうか?作物を植えるための栄養源や、泥団子として遊ぶ楽しみ、野球のグラウンドの基盤としての役割など、一部は思い浮かぶかもしれません。しかし、文字を書いたり絵を描いたりすることを考えるのは自信がありません。

実際に私も公園で土や砂利の上に文字や絵を描いた経験があるにも関わらず、土の用途の一つとして思い浮かべることができなかったと感じます。

土に限らず、ある物の存在や使用方法の価値は、一つの視点や分野からだけでは理解できないことがあります。その物には重要な可能性が秘められているかもしれません。

例えば、ある場所や方法では活躍できなくても、別の場所や方法、別の状況ではその存在の価値が発揮されることもあります。逆に、他の場所で重要な存在だったとしても、その場面以外では価値を発揮できず、むしろ迷惑になってしまうこともあるでしょう。

自分の力を発揮できる場所を見つけることが正しいのか、今の場所で自分の能力を高めることが重要なのか、正解は分かりません。しかし、自身や物事に対して多角的な視点を持ち、多様な使用方法を考えることで、可能性を広げることができるということを意識しなければいけないということに気付かされた、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

物語の流れ

女の子はトマトの苗をもらったため、植木鉢で育てようと考えますが、自分の家の植木鉢の中の土はほとんどありませんでした。

土はどこにあるのかと女の子は考えます。自分の家には庭がないので外に出ます。しかし、自分の家の周りは道路ばかりで土を見つけることはできません。やっとマンホールの周りに土があるのを見つけますが、その土だけでは足りません。

次に女の子は工事現場で土を見つけますが、工事現場の人が「ここの土は砂利だらけで植木鉢に入れても育たないよ」と教えてくれます。

女の子は公園に行けば土があると考えました、そして

つちって せんを かいたり けしたり あなを ほったり、

やまを つくったりもできると。

つちはどこ? より引用

と言います。

公園でたくさんの土を見つけた女の子は、早速土を取ろうとしますが、砂場にあるのはさらさらしていて砂ばかりです。地面にあるのはシャベルが刺さらず、じゃりじゃりしていて欲しい土とは違います。女の子は様々な方法で植木鉢に入れる土を手に入れようと試みますが、どの土も植木鉢の土とは違っていました。

女の子はトマトを植えられる土はどこにあるのか悩んでしまいますが、そんなときに虫博士のお兄ちゃんが話しかけてくれます。

虫博士のお兄ちゃんは女の子を裏の林の探検に誘います。女の子は林の中は探していなかったけれど、一緒に林に行くことにします。

その後の女の子のお兄さんの話を知りたい場合や、直接物語を読みたい場合は

つちはどこ? 坂井治 福音館書店

かがくのとも 2019年3月号 通巻600号

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

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