バギー海賊団船長の言葉です。
言葉までの経緯
“道化”の異名を持つバギーと、モンキー・D・ルフィ、船長同士の戦いです。
戦闘の始まる前にバギーの発した赤髪の男という言葉に、反応したルフィ。
シャンクスのことを知っているのかと、今どこにいるのかと、尋ねます。
しかし、バギーはその問いに対して、知っていると言えは知っている、知らんと言えば知らん、というような理解に苦しむ返答をします。
案の定、ルフィには意味は通じずバカにされてしまいます。
その言葉に、立腹しつつ返した
バギーの言葉が
てめェが知りてェモンを わざわざ教えてやるほど
漫画 ONE PIECE 第3巻 第18話 海賊〝道化のバギー〟 より引用
おれは
いい人じゃねェぞ
たとえ
それが 冥土の土産 でもだ!!
でした。
心に響いたこと
確かに落ち着いて考えれば、対立する相手、ましてや今まさに交戦中であり対峙している相手に対して、相手が喜ぶことをする必要はないですよね。
相手が喜びで動きが良くなっては目も当てられません。
それならば、知りたい情報を隠すことで、煙に巻くことで、相手が焦燥感に苛まれるのを狙うのもよし、相手が苛立ちを覚え、怒りによって動きが鈍くなることを狙うのも一つの手であり、戦術と言えるのでしょう。
そこまでの心理戦を考えていたのか、それとも海賊として相手に無料で情報を与えはしない、相手にとっての得になることはしない、という矜持なのかも知れません。
どちらにしても、たとえ相手にとって冥土の土産になるとしても、一方的に相手の利になるようなことは避ける。
軸をしっかりと持って自分の考えや、行動を決めている、そのような覚悟を持っている、信念を持っていると感じられた、心に響いた言葉でした。
考えたこと
そこまでの覚悟をもっての発言ではないのかも知れません、ただ単に気に入らない相手に対しての嫌がらせなのかも知れません。
だとしても、相手が知らない情報を自分は知っている。
そのような状況下ならば、
自慢気に話して驚かれたい。
自分が上位であるということを相手に理解させたい。
相手が知らないことを知っている自分の立場を誇示したい。
と言う思いにより、出し惜しみしながらも、言ってしまっても何ら不思議ではないとも考えられます。
そのような誘惑を一切断ち切って、または、そのような誘惑など微塵も感じないほどに自分の考える海賊としての生き様を貫いている。
芯を持った生き方をしてるバギーの態度が羨ましいです。
たとえ、相手を煽る言い回しが下手すぎて相手にバカにされようとも。
ここまでハッキリと自分の意思を公言できるのに。
その前段の言葉が
さァなァ
漫画 ONE PIECE 第3巻 第18話 海賊〝道化のバギー〟 より引用
知っていると言やあ 知ってるが
知らんと言やあ 全く知らん…!!
では、意味が通じないのではないでしょうか。
ハッタリでも謎掛けでもなく、意味深な言葉を含んでいるようにも感じにくい言い回し。
その後の宣言とのギャップがありすぎて、もう少し洒落た言い回しができなかったのかと感じられてしまいます。
ルフィが、何言ってんだと、発していることも相まって。
もしかして、本当に知らないだけ、昔を知っているだけで、今どこにいるかは、知らない… ということもありうるのでしょうかと勘ぐってしまいます。
行きそうな場所、目的地は知っているけれども。真実は知らない。ということ?
なのでしょうか。
言葉の言い回しの軽さと、生き様の重さの差で、余計に気になってしまいます。
本心は真相はどうだったんでしょうか。
皆様には今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。
少しでも新しい発見があれば幸いです。
今回の言葉を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第18話 海賊〝道化のバギー〟
を、是非読んでみて下さい。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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