『そのおっさんは おれが ぶっ倒した!』ールフィの言葉に学ぶ覚悟と信念そのおっさんは おれが ぶっ倒した!  

漫画

モンキー・D・ルフィの言葉

言葉までの経緯

「勝った」と勝ち名乗りを上げるルフィ。清々しい笑顔とともに両手を上げ、喜びを表しています。

バギーをゴムゴムのバズーカで吹き飛ばし、ルフィの勝利によって戦いは終結しました。大切な帽子を傷つけられたものの、ルフィは満足げな様子。一方、ナミは一千万ベリー相当の財宝を手に入れ、上機嫌です。こうしてルフィとナミは「手を組む」関係になります。しかし、「仲間と手を組む」という二人の言葉の違いには、若干の温度差が感じられます。

また、ゾロはカバジとの戦いに勝利したものの、傷の影響でそのまま寝ると言い倒れ込み休んでいました。そのゾロをルフィは起こし、さらに町長であるブードルも起こそうとします。

すると、そのタイミングで町の住人たちが集まり、海賊たちが倒れているのを見て、ルフィたちに何があったのかを尋ねます。そして、倒れている町長を発見し、住人たちは驚き、騒ぎ始めます。

その状況を見た

ルフィが発したのが

 ごめん

その おっさんは おれが ぶっ倒した!

漫画 ONE PIECE 第3巻 第21話 〝町〟 より引用

心に響いたこと

住人たちは状況を知りたがっています。ルフィは彼らの問いに対し、余計な言い訳も釈明もせず、事実だけを端的に伝えました。その清々しいほどの態度が、彼の信念の強さを表しています。

彼は、自分の行いに対して責任と覚悟を持っています。自分の行動を間違ったこととも、恥じることとも考えていないからこそ、はっきりとした言葉で伝えられるのでしょう。

それでも、ブードルを傷つけたことや、町民たちを心配させたことについては、最初にきちんと謝罪しています。この言葉や態度には、彼の揺るぎない信念が表れており、どのような批判を受けようとも言い訳をしないという決意が感じられます。その姿勢が、非常に心に響きました。

考えたこと

ルフィの行動には明確な目的があり、それがなければ状況はより悲惨になっていたでしょう。周囲の人々も、その行動の正しさには共感しているはずです。

一般的に、行動の背景を説明することは言い訳ではなく、事実を正しく理解してもらうために必要なことです。しかし、ルフィはその釈明を一切しませんでした。

ブードルを傷つけたという事実は変えられず、どのような理由があろうとも、その責任は生じます。だからこそ、ルフィは嘘をつかず、堂々と自分の行動を伝えました。その姿勢が、彼の真っ直ぐな性格を象徴しており、とても魅力的に感じられます。

一方で、世の中には自己保身のために弁明を重ね、責任を回避しようとする人も多いでしょう。今回のように人命が関わる状況ならば、なおさら釈明してもおかしくありません。しかし、それでもルフィは言い訳せず、自分の行動を隠さない。その潔さに憧れを感じます。

とはいえ、何も説明しないことで、真相が正しく伝わらず、誤解を招く可能性もあります。

長々と説明するのも良くありませんが、全く説明しないのもまた、相手の不信感につながることがあります。どこまで説明すべきか、そのバランスは非常に難しい問題です。

今回も、ルフィが「結果のみ」を伝えたことで、彼はブードルを守ったはずなのに、町の住民には「ブードルを傷つけただけの人物」として認識されてしまいました。もし、彼が「町を守るためだった」と一言添えていれば、住民の怒りは生まれず、むしろ彼を称賛する展開になっていたかもしれません。

もちろん、ルフィは称賛を求めて行動したわけではありません。しかし、町の人々が怒るより、喜びを感じていた方が、彼らの心の平穏にもつながったはずです。

怒りが正当なものであれば仕方ありませんが、誤解による負の感情を抱き続けるのは、精神的に良いことではありません。真相を伝えながらも、言い訳にならない話し方をすることが、時には必要なのかもしれませんね。

皆様にとって、

今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。

少しでも新しい発見があれば幸いです。

今回の言葉を、

直接読んでみたい場合は

漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

第3巻 第21話 〝町〟

を、是非読んでみて下さい。

皆様には、

どの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

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