おれはお前らの師匠なんだからな

漫画

ーーー野口 マジシャン コンシェルジュ

言葉までの流れ

マジシャンの野口の弟子であった永嶋は今では独り立ちしており、技術では師匠を超えていました。そんな折、野口と顔を合わせます。門下生時代に他のマジシャンの所に預けられた永嶋は、捨てられたと、感じていましたが永嶋はイリュージョンを行うには体力の限界が来たことを悟っていたのでした。

師匠の矜恃と苦悩 永嶋と野口の交錯する絆

言葉までの流れ

師匠の矜恃とは、

慕ってくれる人々に対していつまでも弱音を見せることなく、

常に偉大な存在であり続けることであるのでしょうか。

野口は、自分が永嶋たちの師匠である以上、この覚悟を持ち続けることを決意していたのでしょう。

それは、たとえ誤解を生むかもしれない行動をとってもたとしても

続けなければならない、思いだったのでしょう。

師匠としての偉大な姿勢は、憧れの背中であり続けるための必要なものであり、

そのことが永嶋の成長にも繋がるのだろうと考えたのでしょう。

しかし、今回の出来事では、この心意気が裏目に出てしまっいました。

永嶋は、口足らずな野口の言動から、

彼がマジックへの情熱を失ってしまったと、勘違いしてしまったのです。

その結果、永嶋はマジシャンとして、

マジックそのものの、技術は上達していても、

マジックへの情熱は冷え込んでしまったのではないでしょか。

永嶋は、マジックをお客さんに見せるよりも、

野口を追い越したい、野口を見返したい

という気持ちに苛まれてしまったのでは。

この状況を危惧した野口は、

本音で永嶋と向き合い、言葉や態度を通じて真相に気付かせることで、

永嶋が再びマジックに向き合えるように導きます。

師匠が力強いままでいることは、

弟子にとって良いことである場合もあれば、

師匠も人間であることを示すことで、

弱さを見せることで

弟子が奮起する場合もあるのではないでしょうか。

今までお世話になったという、恩返しや、

育ててもらったことにより身につけた技術を

お礼の意味でも、より昇華させる、

といった事につながるのかもしれません。

人を教え育てることは難しいものであり、

自らの意地を張る場所を、

見誤ってしまってはならないと、感じられた、

心に響いいた感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

野口永嶋の交錯する絆は、

師匠と弟子の関係がもたらすさまざまな葛藤や成長を描いています。

師匠は常に偉大な背中であり続ける覚悟を持ちながらも、

時には自分の弱さを見せることが必要なのではと感じられました。

このような関係が築かれた時、

弟子は真の成長を遂げることができるのかもしれない。

師匠と弟子の交流から学ぶべき教訓は多く、

このことはマジックの世界に限らず、

人間関係や指導者としての在り方においても、

共通する価値があるのではないでしょうか。

この物語は、師匠と弟子の絆の奥深さと、

それに伴う苦悩を描き出していました。

私も、この構図に共感し、自分自身や周囲の人々との関係性に照らし合わせながら、

より豊かな人間性を追求することを目指します。

物語の流れ

一流のイリュージョンマジックの使い手である野口

彼に憧れて弟子入りした永嶋でしたが、

突然野口がマジックに飽きたと告げ、

他のマジシャンの元に預けられることになってしまいました。

この出来事により、永嶋野口を見損ない、

敵対心を抱くようになってしまいました。

しかし、クインシーホテルで二人が再び出会った時、最上拝の口添えや、

川口涼子の手助けにより、野口永嶋にたいして、本音をさらけ出せました。

そんな野口に対して、

ナゼ本音を伝えてくれなかったのかと問う永嶋

この永嶋の問にたいして、

野口が言った言葉が

おれはお前らの師匠なんだからな

コンシェルジュ第15話 より引用

でした。

野口の言葉には、永嶋が常に憧れをいだけるような存在でいる

常に偉大な背中で、い続ける覚悟が込められていたのでしょう。

言葉の先も思いも、相手が求めていることの先も

読むことが

相手を、最も感動させられるのかもしれませんね。

もっと深くこの物語を知りたい場合は

コンシュルジュ 原作 いしぜきひでゆき 漫画 藤栄道彦 BUNCHCOMICS 新潮社

第3巻 第15話 道化な魔術師

を、是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

この回は、他にもまだまだ、印象的な言葉がありました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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