おれは誰かと何かをやるってのが苦手なんだ 独りの方が気が楽だ

漫画

ーーー樹乃倉巌 ソロキャンパー 

草野雫に押し切られる形で、ふたりソロキャンプを行った樹乃倉厳。キャンプ場まで来て、受付をして、テントを張り、ご飯も一緒に食べた後厳は、これはソロキャンプではないと言い、その場から離れようとします。厳を引き留めようする雫にたいして、自分の心中を話した時の厳の言葉です。

心に響いたこと

独りのほうが気が楽という言葉は、一人でいる時間が有意義で満喫できると考えての言葉なのか、厄介事や人間関係を考えると大変なので、その事に直面するよりは、独りの方がまだ気持ちが楽だということなのかは分かりません。一人でいる、気が楽という言葉は、私も独りが楽だと考えてしまうことが多々あるので、共感してしまう部分がありました。

しかし、本当に一人でいることによって楽しいことができているのか、一人の時間を満喫しているのかという問いかけをされると、口ごもってしまいます。誰かと何かをしていると、自分の行動は受け入れられているのか、自分の言動は相手を不快にさせていなかったのか、相手の問いかけに対しての返答は相手の意を汲んだ言葉だったのか、と色々と考えてしまうので、そのように鬱々と考えるよりは、独りがの方がまだ気が楽だという消去法的な発想なのかも知れません。

多数といることで楽しく感じられる時もありますが、その後に実は私の行動に対する不満があったことなどを後から聞いたりすると、本当に疲れてしまいます。

自分では良かれと思ったことが、助けたと思ったことが、楽しんでいると感じていたことが全て否定されてしまった、そのような気持ちになり、その上、不満を言っていた相手を恨みそうになってしまいます。

勿論、非難されてしまうということは、私の言動や行動におかしな点があったのでしょうが、難しいとは分かっていますが、その場で言うか、もしくはその場に関係していた人から伝えて欲しいと考えてしまいます、それならばまだ救いはあるのですが、その場に関係のない人たちから不満を聞かされると、気が滅入ってしまいます。

私と世間の人達では、思考が違うのかもしれない。私は誰かと何かをするのは苦手なのだろうと考えてしまいます。

厳は、ソロキャンプを心から楽しんでいる描写がありますので、一人での行動を楽しめるし、一人の優越感を浸ることができる人物なのでしょうが。

それでも、「つまんなかったろ?」という厳の言葉には、もしかしたら同じような経験や同じような考えを持っての発言だったのではと、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

一人でいることの魅力とは何でしょうか?たとえば、ソロキャンプを心から楽しむ厳のように、一人の時間を満喫し、自己の思考や興味に没頭することができるかもしれません。自分だけのペースで行動し、自由に時間を使うことで、内面の充実感やリフレッシュ効果を得ることができるのでしょう。


しかし、一人でいることには課題も存在します。たとえば、他人との関わりを避けることで、孤立感や寂しさを感じることがあります。また、一人の時間を満喫しているつもりでも、他人からの非難や不満の声を後から聞くと、自信を喪失したり、不安を感じるかも知れませんね。


人間関係において、一人でいることと他人と関わることは対立するものではありません。一人でいる時間を大切にしつつも、他人とのコミュニケーションや協力も重要です。たとえば、他人との交流を通じて得られる刺激や学びは、自己成長や新たな発見をもたらすかもしれません。一方で、他人の意見や評価に振り回されず、自分自身を大切にすることも大切なのでしょうね。


独りの時間を楽しむことも、他人との関わりを大切にすることも、どちらも人生において重要なのでしょう。一人でいる時間を満喫することもあれば、他人との交流を通じて豊かな経験を得ることもありるのでしょう。大切なのは、自分自身の心の声に耳を傾けながら、自分にとってのバランスを見つけることですよね。


あなたは一人でいる時間をどのように過ごしていますか?一人でいることを楽しむ一方で、他人との関わりを大切にする方法はありますか?自分自身の価値観や心の声を大切にしながら、充実した人生を築くためにはどのような考え方が必要なのでしょうか?

物語の流れ

一回だけということで、ふたりソロキャンプを行う、厳と雫。揃ってキャンプ場まで来て、揃って受付、テントは隣り合わせ、ご飯も一緒に食べて。と二人でソロキャンプを行い、一息つき、厳は、二人だなんて言葉遊びだろと言います。

雫もその事には、気が付いていた様子。

不穏な空気の中、一回は約束を守ったと言いその場を離れようとする厳、その厳を引き留めようと雫は話しかけますが、そういう問題ではないと言いながら、厳が言った言葉が

俺は誰かと何かを やるってのが苦手なんだ

独り(ソロ)の方が気が楽だ

今までだって ろくなことになったためしがないしな

ふたりソロキャンプ第5話 より引用

でした。

そのまま、テントを持ち移動する厳、その後の、つまらなかったろ?と言った時の厳の表情や、その時の雫の表情が、悲しげで、寂しそうでした。本音ではどうなのか、楽しく行いたいのか、自分でも葛藤があるのか?この様な状況で行うべき行動は何が正しいのか?と考えさせられる場面でした。

この場面の続きを読みたい場合や、直接に厳の言葉を読みたい場合は

ふたりソロキャンプ 出端祐大 イブニングKC 講談社

第1巻 第5話ふたりソロキャンプ ル〜ルッ!

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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