皆で行く必要ないじゃんって 独りで行けばいいじゃんって そう思うと余計わくわくしてきたんです

漫画

ーーー草野雫 新米キャンパー

友達とのキャンプに楽しさを感じ夢中になった草野雫。動画を見たり道具を調べたりとキャンプにハマったと感じるものの、周囲との温度感の違いも感じた結果。ソロキャンプを始めてみようと決心する雫。

自分が楽しい事を見つけられた、自分が夢中になれそうなものを見つけられる、それはとても素晴らしい事であり羨ましく感じられます。

しかも、雫は周囲の温度と違うことに気が付きます。

その時に雫は無理やり周囲と合わせてやり過ごす事をするのではなく、周囲からはみ出ないようにするのでもなく、周囲と違うのならば無理に合わせる必要はないと切り替えます。

その様な強さを持っている事に、賛辞をおくりたい気持ちです。

私には出来ないほど、自分にとって必要と感じられない時には、すっぱりと周囲との関係を断つ事ができる強さと決断力を持っている雫。

ただたんに他人を寄せ付けない、他人との関係性を遮断しているのではなく、自分とは違うと感じている部分は無理に合わせずに、自分と他人のことをきちんと分けて考えられる。お互いに考え方の違いがあることをきちんと意識できる。そのように区別できる思考が羨ましいです。

今までの周囲の関係性に固執しないで、今の事象に対する自分の気持ちに向き合える強さを見習いたいです。

ここで断ったらこの先の雰囲気が悪くなるのでは、この状態で輪を外れたら、この輪には入れなくなるのではないか等と、今の事象に対しての気持ちではなく、その場の、過去や未来の雰囲気に恐れて行動している私には出来ない思い切りの良さを見習いたいです。

周囲に合わせて、周囲が楽しんでいそうなことが気になり自分の思考ではなく、周囲が盛り上がっているから楽しい事なのだろうと自身をの心を騙して過ごすよりもずっとずっと有意義な生き方ができるのでしょう。

いつのまにか終わっていた時間、そのような時間の使い方を続けていては私自身が勿体ない、私自身の時間が無駄に思えてしまいます。

他人と始めたからと言って、いつまでもその事に固執しなくても、独りでも楽しめることにも気が付いた雫のように、私も周囲に流されずに、自分で自分を喜ばせる事を見つけられるとハズだと心に響いた感銘を受けた言葉でした。

草野雫がそのような言葉を発した場面は、キャンプ場に独りで来た時の事でした。

独りでのキャンプをしようと、キャンプ場を予約して向かったのですが、道に迷い更には途中の川に落ちてしまうという不幸に見舞われた雫。

やっとの思いでキャンプ場に到着すると、そこで目にしたのは焚き火!濡れた下半身を乾かそうと焚き火に当たっていると、その焚き火を用意した樹乃倉厳と出くわします。

下半身を乾かしていた雫は慌ててしまい、厳と抱きつく形で倒れ込んでしまいます。焦ってしまったとはいえ二人して倒れ込んでしまったことで、つい手が出てビンタをしまった雫と理不尽にビンタを食らってしまった厳。

当然のように重苦しい雰囲気となってしまいます。

雫は、なんとか雰囲気を和らげようと話しかけるも、理不尽に手をあげられた上に、生粋のソロキャンパーで、キャンプは独りでおこないたいと考えている厳とは、なかなか話が続きません。

そんな中、自分のことを話そうと言葉にしたのが、雫の今回のキャンプに対する思いでした

初めはグループキャンプから始め、キャンプにハマった雫、動画を見たり道具を調べていくうちに、自分と周囲との違いに気が付きます。どちらが良い悪いではなく、この方法のキャンプは合わなかったと痛感した雫が感じたことは

皆で行く必要ないじゃんって 独りで行けばいいじゃんって

そう思うと余計わくわくしてきたんです

漫画 ふたりソロキャンプ 第1巻より引用

でした。

違うと感じた事を否定し終えるのではなく、違う方法を試してみようと考えられる柔軟性、その事を考え事によってわくわくできる自分を見つけられた幸運どれもが、諦めない気持ちから、めげない気持ちを持っているからこそ感じられるのだとしたら、その気持の持ちようを大切にしたいですね。

このように少し無計画ではあるが前向きな雫とぶっきらぼうだが面倒見の良い厳のやり取りを直接読みたい場合は

ふたりソロキャンプ 出端祐大 イブニングKC 講談社

第1巻 第1輪 独り野営にて思ふ

を是非読んでみてください。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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