この世で最も堅固な家はドロボウの家だと習わなかったのか?

漫画

ーーー如月ウロ 探偵

言葉までのあらすじ

ドロボウによって存在感を奪われてしまった有馬ハル、命をかけて犯人の居場所を伝えようすると、その覚悟と思考を如月ウロは読み切り、存在感がなくなり意識できない有馬から、ドロボウの居場所を理解する。正体を見極められて反撃を試みたドロボウを、返り討ちにした時の、如月ウロの言葉です。

心に響いたこと

技術や特技を持つ人は、その技術を破る方法も同時に習得している可能性があります。もし相手が自分の技術を真似してくる場合に備えて、自身の優位性を保つためには対抗策を学ぶ必要があるかもしれません。将棋や囲碁のように、強そうな戦法は誰もが使いたくなるものです。その戦法に対峙するためにも、その戦法に対する対策を学ぶことは重要です。

特殊な技術である泥棒の例も考えてみましょう。もし泥棒の技術や知識を防犯のために利用できれば、どのような状況の家が危険であり、どのような対策が有効なのかを活用し防犯対策に活かせます。そのように知識を活用することで、泥棒からの被害を最小限に抑えることができるかもしれません。

しかしこの技術や特技を自己欲求のためだけに使用する場合、自身の家は堅固に守られるかもしれませんが、同様の能力を持つ者たちから、承認欲求を満たすためにその堅固な家が、狙われる可能性もあるでしょう。自己の欲求にだけ囚われることで、自分の能力が絶対的であり、他者に超越されることはないという思い上がりに陥り、他者の脅威が身に迫るかもしれないという、思考の筋道を見失うのかもしれません。

自己の欲求のみを追求していった先の結果が、今回のドロボウのように、自分の能力があれば誰も抗えない、誰も自身を超えることは出来ないという思い上がりに寄って破れてしまうのかも知れません。反撃をした先の相手が自身と同じ様な能力の持ち主であることや、自身が返り討ちにあうという思考に至る筋道を、消してしまうのかも知れませんね。

自分の行動がうまく行き過ぎている時、盲目的に行動してしまっている時、そんなときこそ周囲に気を回す必要があるのかも知れませんよね。上には常に競争相手が存在し得ることを忘れずにしなければいけませんね。

自分が勝ったと思い込んだときこそが一番油断しているときなのだから。

そんな事を学ばせてもらった、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

技術という刃物、それを握る者の使い方次第で、自らを守る盾となるか、または他者を傷つける刃となる。しかし、その技術に驕りすぎると、自身の視野は狭まり、油断が生じる。まるで将棋や囲碁の戦術のように、一見強そうな手に魅せられてしまいます。

だからこそ自己の技術を真似されることに備え、自己を超える方法を探求することが重要なのでしょう。自分が勝利を手にしたと思い込むときこそ、最も反撃を受ける危険性が高まるのかも知れません、だからこそ、周囲に気を配り、対策を練り、常に上がいるという謙虚さを持ち続ける必要なのかもしれませんね。

技術があれば、自分の家は堅固に守られるでしょう。ただし、堅固な家に目をつけられる者もいることを忘れてはならない。

自己の成果に酔いしれたときこそ、油断の始まりであるのかもしれません。

自己の技術を守り、向上させるためには、どうすればいいのでしょか?その答えは、自身の成長に関心を持ち続けることではないでしょうか。自己の技術が他者に真似されることを恐れず、自らが真似ることにも積極的に取り組む。常に考え続けることで、限りない可能性の中で、新たな道を切り拓くことができるのではないでしょうか。

物語の流れ

自身の存在感が奪われてしまい、自己の存在を他者が認識できなくなっていることに気が付いた、有馬ハル。それでも本物の刑事として、自己の役割を遂行しようとします。今まで経緯から推測された方法を使えば、犯人の居場所を伝えられることに気が付きまます。

がそれは、自身の命を使うことにほかなりません。

それでも、覚悟と、犯人を許さないという強い意志を持ち行動に移しまます。

決意を持って動き出したその先には、如月ウロの姿があります、驚愕する有馬に、一つ一つの情報を集めていけばこの結果に行き着くと、さも簡単なことのように今の状況を説明します。

勿論、如月に有馬の姿は認識していません、それでも意思の疎通を可能にしてます。如月の知能と有馬の決意によって。

その情報をもとに犯人の居場所を突き止め、犯人の目星をつけ追い込む二人ですが、犯人も一筋縄で捕まるよう人物では有りません、罠を仕込み、犯人自身も反撃を行いますが、その結果返り討ちにあいます、その時に如月ウロがいった言葉が

この世で最も堅固な家は ドロボウの家だと習わなかったのか?

概念ドロボウ第2話 より引用

でした。

皮肉を言っているのか、反撃を食らった時の対処法など織り込み済みとでも言いたいのか、どちらの意味で言ったのか、はたまた違う意味なのか分かりませんが、突き刺さる言葉ですね。

この様な如月ウロと有馬ハルの活躍を直接読みたい場合は

概念ドロボウ 田中一行 アフタヌーンKC 講談社

第1巻 第2話 ドロボウノイエ

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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