国王が殿下に何を期待しておられるのかです

漫画

ーーー最上拝 コンシェルジュ

言葉までのあらすじ

迎賓館が不満な一国の皇太子アルバート殿下が、VIP待遇でクインシーホテルに宿泊します。ホテルに到着後も待遇に様々な改善を求めます。具体的に言わない要望に対して、最上拝は、手腕を発揮します。殿下の要望は、父である国王からの課題を解決するためのものであると知った最上の言葉です。

心に響いたこと

要望に対する求めを具体的に言わない相手に対して、自分で考えると言う課題に直面した時、楽しめるのか、それとも言われなければわからないと困惑するのか、その反応が、その仕事にたいする好きの度合いを図れるのかも知れませんね。

難しいことをこなしたくないと考えているのならば、あまりその行為を望んでいないのかもしれません。反対に、難しい課題が出された時に、腕の見せ所と捉えやる気が出るようならば、その仕事に対してやりがいを感じており、成長したいと考えている証なのかも知れませんね。

最上は勿論後者に属し、お客様のご要望に答えることを、コンシェルジュとしての腕の見せ所だと考えています。

実際には、お客様の要望に対する対応を個人の手腕で解決に導こうとして考えたとしても、その考えた対応を会社側が許さないような場合もありますよね。そのようなことがあると行動に対する意欲は下がってしまうと思います。

それとも会社の許容範囲まで理解した上での対応をすることこそが、優れた回答なのでしょうか?しかしそれでは、要望に対しての回答は目新しいものは何も出てこなくなり、マニュアルに従った対応しかできないことになってしまいますよね。

お客様の要望を最大限に考慮するのか、会社としての社会的な流れを優先するのか、その板挟みがあるからこそ、仕事に対する取り組みがつまらなく感じられるのかもしれませんね。

そのような葛藤は小さい悩みだと感じられるほどに、最上の対応は配慮が行き届いています。今回のアルバート殿下の要望に対しても、その先のことを見越していました。要望のその先にはアルバート殿下の父であるエルドラン国王が何かを求めているのではないか?ということに着目していました。

目先の問題だけでなく、その問題の根幹に着目することで、要望に対する回答をより正確にできる思考に感服させられます。

目先の問題の先を考えられることこそが、最上の凄さを表しているのではないでしょうか。ここまでの洞察力があれば、要望の希望者にとっても会社側にとっても最適な回答に近づける可能性が高まりますね。

このような仕事ぶりは、本人の能力はもちろんのこと、仕事に対する熱意や要望を叶えたいという気持ちがなければ成し遂げられないのだろうと考えます。私自身、仕事や他人の要望にここまで真剣に向き合ったことがあるのかと恥じ入ります。今後もそうした仕事に取り組むことができるのか、したくなるような仕事を見つけられるのか、と考えさせられた、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

最上は仕事や要望に対する姿勢について真摯に向き合っていることが改めて感じられます。

最上は高度な思考力と柔軟性を要するものであり、要望の背後にある真の目的や意図を理解することで、より優れた回答や解決策に近づける可能性を高めています。

課題や難しい仕事に対して積極的に取り組むことや、要望に対して個人の能力や洞察力を活かして回答を見つけようとする姿勢は、仕事に対する真のやりがいや成長への欲求を示していると感じられました。

ここまで、要望に向き合えるのは本人の資質によるものなのか、コンシェルジュという仕事が最上を作り上げたのでしょうか?コンシェルジュという仕事を目指した時点で最上のは人の要望を答えたいという指針があったと言うことにほかならないのでしょうか? 

様々な考えが循環してしまいますが、人を助けたい、手助けがしたいという、気持ちこそが仕事に対する根幹なのかも知れませんね。その様な根幹にたどり着く事が自分の幸せにも直結するのかもしれませんね。

物語の流れ

イスラ皇太子アルバート殿下が迎賓館では不満でクインシーホテル・トーキョーに宿泊になります、VIP待遇でお出迎えです。

外務省の話では、バカ殿と揶揄されているそうで、クインシーホテルでも様々な要望を伝えてきますが、具体的な希望は言いません。

このような要望にも、対応することがコンシェルジュの手腕の見せ所と、意欲を見せる最上拝、流石ですね。

その対応にアルバート殿下もいたく気に入り、最上を見込んで自身の本当に求めるている事を話します。バカ殿と揶揄されるような行動や言動の裏には、父であるエルドラン国王が、殿下を後継者として相応しいかどうかを見極めるための課題を、こなすための行動でした。

しかし、殿下の言動や行動の真の意味や、国王の課題の目的が他にあるのではと最上は気が付いていました、そのことで行ったの行為を説明した時の最上の言葉が

国王が殿下に 何を期待して おられるのかです

コンシェルジュ第14話 より引用

でした。

ヒントを感じ取れ、その言葉や行動の真意までも気づき、ほんとうの意味を知ろうとする貪欲さ、見習いたいです。

この様な最上の仕事ぶりや、物語を直接読みたい場合は

コンシェルジュ 原作 いしぜきひでゆき 漫画 藤栄道彦 BUNCHCOMICS 新潮社

第3巻 第14話 王子様の試練

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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