君が無理だ!できっこないと思っていることを もう一度大声でおれに聞かせてくれっ‼

漫画

ーーー司馬一道 ポーター

言葉までのあらすじ

宿泊中の家族の夫婦は所用、兄はマウンテンバイクで出かけ、弟は1人です。川口涼子が兄と遊ばないのかと弟に尋ねると、兄のマウンテンバイクにはついて行けないと答えます。ならば練習しようと提案し。階段登りの練習を開始しようとするも、無理だよ、と言う弟に対して司馬一道が言った言葉です。

心に響いたこと

私も、自分ができないことや難しいと思ってしまうことに対して、簡単に無理だと口にしてしまったり、できない理由をすぐに考えてしまったりします。

「できない」とか「無理だよ」と口にすることや、理由を思い浮かべることは簡単ですが、実際に他の人に真剣に伝えようとすると、それすらもできなくなってしまいます。自分に対しては簡単だったことでも、他の人に向けて行おうとすると、なぜか一気に難しく感じられてしまうのです。

これは、自分ができないと思っていたこと自体が、本気ではなく真剣に考えた上での結論ではなかったのかもしれません。真剣に自分と向き合い、考えた上で「無理だ」と結論づけたのであれば、相手がいようが大声で言おうとも、それを伝えることができるはずです。

大声で「無理だ」と言えないということは、自分でもその言葉が言い訳に過ぎないことを理解しているのかもしれません。努力したくない、困難なことを避けたい、面倒くさいという理由から、本来立ち向かうべき課題を避けていると、自分でも気づいているのかもしれません。

逆に、相手に「無理だ」と伝えることすらも躊躇しているのならば、その簡単な行為以上の努力や意欲で行うべきことに立ち向かえるのかも知れません。そうすれば、今まで無理だと思っていたことに取り組むことができる可能性がでてきまっすよね。

司馬のように、後退している人に対して「本当にできないのか?」「本当に無理だと思っているのか?」「やらなくてもいいのか?」と問いただし、少し背中を押してやることで、本音では挑戦したい、成長したいと思っている人が動き出すことができるかもしれませんね。

私も言い訳を見つけることは簡単ですが、それを大声で言えるほど正当な理由だったことは、ほとんどないと思います。他人に伝えることすらできないような諦める理由ならば、少しの意欲や未来への希望があれば、言い訳よりもやる気が勝って行動に移せるのではないかと感じます。

司馬の言動は一見無茶苦茶に思えますが、非常に深い意味があり、これからも考え続けるべき言葉だと感じた心に響いた、感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

結論から言えば、自分自身に対して「無理だ」と言っていることや言い訳をすることは、実は大した理由がないことが多いとのではないでしょうか。なぜなら、それを他人に伝えることさえ躊躇してしまうのですから、自分でもその言葉があまりにも弱い言い訳だと自覚しているのではないでしょうか。

もちろん、本当にできないことや困難なことも存在します。しかし、相手に「無理だ」と伝えることすらためらってしまうくらいなら、その行為以上の努力や意欲を持つことが必要です。それによって、今まで無理だと思っていたことに立ち向かうことができるかもしれません。

ハリネズミは、その鋭い針によって自分を守るために丸くなります。同様に、私たちも自己防衛本能から、できないことや困難なことに対して「無理だ」と思い込み、身を守ろうとします。しかし、ハリネズミがいつまでも丸まったままでは、外の世界や新たな可能性を知ることはできません。

例えば、あなたが自分の友達に「明日からダイエットを始める!」と真剣な顔で宣言しようとしたとします。しかし、口に出す瞬間になぜか自信がなくなり、結局何も言えずに終わってしまいました。それは、本当にやる気がないわけではないかもしれません。むしろ、ダイエットよりも食べ物に対する愛情が上回っているのかもしれません。

もし本気なら、たとえそれが大声で言えなくても、やる気が上回り言い訳よりも行動に移せるのです。そして、言い訳よりもやる気と未来への希望が勝る状態を作り出すことができるのです。

私たちは自分が言い訳を見つけることは簡単だとわかっているので、その言い訳が大した理由ではないことを自覚しておく必要があります。そして、少しの意欲と希望があれば、言い訳よりも行動に移ることができるということを忘れないようすることが大切なのかも知れませんね。

司馬の言動は、後退している人々に対して「本当にできないのか?」「本当に無理だと思っているのか?」と問いかけ、彼らが自分自身と向き合い、本当の意志や可能性を見つけることを促してくれました。

私も司馬の助言を自分で思い出せるようにしたいです。

物語の流れ

クインシーホテル・トーキョーに唐沢という夫婦と男の子二人ですの四人家族が宿泊します。上の男の子はマウンテンバイクをホテルが貸してくれることを知り大喜びです。

そして、夫婦は所用で出かけます、その時に兄は夫婦とは別にマウンテンバイクを借りて出かけます。

弟は1人ホテルに残り遊んでいました、その弟に涼子は、お兄ちゃんと一緒に出かけないの、と声をかけると、お兄ちゃんについて行けない、マウンテンバイクの技術に差があるという事を話してくれます。

それならば、一緒に練習しようと涼子は提案します、そこに司馬一道と藤原喜梨花も加わります。

マウンテンバイクに乗ったままで、階段を登る練習を始めようとしますが、弟は、やっぱりいいよ、苦手だし、無理だよといいます。

そこで司馬は、昔の特撮ヒーローのことだと思われる人物の出来事を使い、怪獣や宇宙人と戦いながらも、一度も無理だとは言わなかった、と説明し、そのことをふまえて、と言った後の言葉が

君が無理だ!できっこないと思っていることを

もう一度大声で おれに聞かせれくれっ‼

さあ!聞こうじゃないか!どうした⁉

コンシュルジュ第13話 より引用

でした。

この言葉に押されたのか、呆気にとられたのか、階段登りの練習を行いました。

少々、無茶苦茶な物言いでも、強引でも、本当にやりたいと思っていることへ、一歩踏み出せるキッカケになる声掛けは頼もしいですよね。

この様な司馬一道の声掛けを直接読みたい場合は

コンシェルジュ 原作 いしぜきひでゆき 漫画 藤栄道彦 BUNCHCOMICS 新潮社

第3巻 第13話 涼子の魅力

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

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