『実現されたら嫌だからだ』自由と夢の衝突―漫画『エンバンメイズ』から学ぶ人間の本質と親切心

漫画

実現されたら嫌だからだ

漫画 エンバンメイズ ROUND 02 自由人-free man-〈前編〉 より引用

ーーー空山蒼治 ダーツプレイヤー の言葉です。 漫画エンバンメイズ より

心に響いいた部分

エンバンメイズの名シーン:空山蒼治の言葉が描く夢と嫉妬の心理戦

迷宮の悪魔と言われているダーツプレイヤーの烏丸徨と相対する自由人・空山蒼治今回のダーツ対決は的が見慣れない状態になっている、その的には一切の点数の記入がされていなかった!

点数はランダムに入れ替わり、総得点が500点を超えるたびに再びランダムに入れ替わるという代物の的、そのような状態で戦う二人、先行は烏丸、ジャンケンにて先行後攻を決めたがここにも、空山の自由人としての矜持があり、決め方も自分で決めたい、自由人だから、ジャンケンの手も、«パー»手の広がりが自由な感じがするそうで、この時点で烏丸はメンドクセェ奴だなと不満を漏らします…

烏丸一投目13のトリプル、その次に続く二投目、三投目も同じ箇所に、その得点を追う空山も同じ箇所に三投とも矢を投げ込み、烏丸が次の投擲を終えたあと事態は動きます

会話による心理戦です、同じ点数をこのまま二人が取り続けると、烏丸が二回目の投擲を終えると二人の合計得点は585点となり、ダーツの的は500点を超えるため白紙状態でランダムな得点位置となり、その時は空山が最初に的に矢を居抜くという、白紙な状態を狙うという、不自由な状況を作り出すことになる、その事が気に入らない、自由でいたい自由人・空山はまだ500点を超えていない二回目の投擲前に新たな的を狙い、今すぐに総得点を500点超えをすると言い出します、自分の意思で新たな的を狙える自由を作り出します

しかしそれには何問が今回の投擲で500点を超えるためには3投で149点以上必要、17のトリプル以上を当てなくてはいけません、その確率19分の4です

その確率の話を聴いた

空山の言葉は

何 その話?超くだらない 可能性が低い ってことと 実現できるかどうか っていうのはまったく別のことなんだよ? 「父さん僕は将来 画家を目指すよ!」 若くて自由な少年の夢を 大人達がよってたかって否定するのは何故だと思う? それは心配しているからでも不可能だからでもなく 今の君と同じ ごく簡単な理由…

実現されたら 嫌だからだ

本当は やめさせたいだけなんだ! 自分より立派になってほしくなんかないから‼

漫画 エンバンメイズ ROUND 02 自由人-free man-〈前編〉 より引用

でした。

烏丸と空山のダーツ対決:成功への欲望と嫉妬の裏にある本音

ここで言う今の君とは烏丸をさしますが、この言葉とおり烏丸は今回確率の低さを露呈することで、空山にはこの500点を超えるというギャンブル的な挑戦をしては欲しくなかった訳ですが

この 本当は嫌だから やめさせたい 自分より立派になって欲しくない という言葉は、親切に夢はそうそう叶えられるものではない、堅実な道を歩いていくべきだという、親切心に溢れたアドバイスの裏側や半数以上の本音の割合のなかに入り乱れているのが、人間の本質、業なのかもしれないと感じてしまい薄ら寒い思いを感じえませんでした。

その人の為を思ってと考えているアドバイスには、自分は諦めたのに、自分はできなかった、成し遂げられなかったから、時間を労力を疲労するまえに、諭してあげるとうい上から目線よりも怖い、成功して欲しくない、自分よりも活躍して欲しくない、自分はできなかったのに成し遂げられてしまっっては困る、自分の努力が自分の行動が否定されてしまう、過去から現在の自分が惨めに思える、思われてしまうという気持ちが入っているのではないか?という疑問が確信にも似た気持ちがわいてきます、これからのアドバイスにはその気持が入り込まないことは無理だとしても、今の気持ちがどちらの気持ちが強いのかを意識して、アドバイス?をする必要があるのだと心の響きがあった感銘を受けた言葉でした。

皆様も空山の言葉を直接読みたい方は

エンバンメイズ(ENBAN MAZE 田中一行 good!AFTERNOON KC 講談社

第一巻 ROUND 02 自由人-free man-〈前編〉

を読んでみたください皆様にはどのような新しい響きがあるのか楽しみです

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