モンキー・D・ルフィの言葉
言葉までの経緯
オレンジの町で繰り広げられたバギー海賊団との戦い。ルフィ、ゾロ、ナミの三人は、激闘の末に勝利し、偉大なる航路の海図と財宝を手に入れました。
出航準備を進める彼らのもとへ、町長ブードルが駆けつけます。
ブードルは町を守れなかった自身の無力さを痛感しながらも、ルフィたちが町と自分を救ってくれたことに対する感謝の気持ちを伝えずにはいられませんでした。言葉を尽くしても表しきれないその想いを、彼は涙混じりの笑顔で叫びます。
そんな彼の感謝に対して、
ルフィが返したの言葉が
気にすんな!!
楽にいこう!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第21話 〝町〟 より引用
このシンプルな一言でした。
その言葉を受けたブードルは、
ただ一言、
言葉もないわ…!!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第21話 〝町〟 より引用
と呟きます。
心に響いた理由
このやりとりには、感謝の気持ちを気持ちよく受け取り、さらに相手の気持ちを軽くするルフィの器の大きさが表れています。
助けたことを誇るでもなく、見返りを求めることもなく、ただ自然体で「気にするな」と返す。困っている人がいれば助ける、それが当たり前のことだとでも言うように。
ブードルは自分の町を守れなかった無念と、それでも救われた安堵の間で揺れていました。しかし、ルフィのこの言葉によって、その葛藤が吹き飛ばされ、晴れ晴れとした気持ちになれたのではないでしょうか。
感謝の言葉を真正面から受け止めつつ、相手に余計な負担をかけずに応えるルフィの姿勢は、まさに「格好良さ」の一つの形だと感じました。
考えさせられたこと
困っている人がいたとき、すぐに手を差し伸べることは簡単なようで難しいものです。
「余計なことをしない方がいいのではないか」
「自分には助ける力なんてないかもしれない」
「誰かがどうにかするだろう」
そんな考えが頭をよぎり、行動をためらうこともあるでしょう。
しかし、ルフィは迷うことなく動きました。
彼は困っている人を助けることに理由をつけません。危険を顧みず行動し、その結果として町を救い、ブードルをも救いました。
それでも彼は「自分が助けた」などとは言わない。
「助けられた」と感じることを、相手が負担に思わなくていいように、気持ちよく「気にすんな!!」と返す。
この言葉には、「感謝する側」「感謝される側」といった関係性を超えた、もっと自然な人との関わり方が表れているように思います。
本当に誰かを助けるということは、見返りを求めず、ただ自分にできることをすることなのかもしれません。
そして、助けた相手が重く受け止めずに済むように、軽やかに「楽に行こう」と伝えられる心の余裕こそが、本当の強さなのだと考えさせられました。
あなたはどう感じましたか?
今回の言葉を通して、何か新たな発見はありましたか?
「気にすんな!! 楽に行こう!!」
この言葉が、
あなたにとっても何かのヒントになれば嬉しいです。
もし、今回の言葉のやりとりを
直接読みたくなったら
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第21話 〝町〟
を是非読んでみてください。
そこには、シンプルだけれど心に響く、
ルフィの名言が詰まっています。
あなたにとって
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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