モンキー・D・ルフィの言葉です。言葉までの経緯
言葉までの経緯
船長同士の戦い。
そして悪魔の実を食べた能力者同士の戦い。
ゴム人間VSバラバラ人間の戦い。
その戦いは奇術のようであり、戦いを間近で目撃している人々からは、夢でも見ているみたい、巻き込まれたら命はない、等と口にされるほど、ド派手な戦い方であり人間離れしている戦法が繰り広げられます。
お互いが、それぞれの能力を引き出し攻撃しながらも、能力によって躱す一進一退でした。
そのさなかバギーのバラバラ砲と叫び、ナイフを持ったまま右前腕を切り離しルフィめがけて飛ばします、既のところで抑えたルフィでしたが、バギーの攻撃は終わっていませんでした。
バギーが切り離し、と叫ぶと更に細かくバラバラになり手首付近から先のみがナイフと共にルフィの顔めがけて飛び出します。
さすがのルフィもこの近距離で想定もしていない攻撃を完全に避け切ることはできずに、傷を追ってしまいます。
顔と、そして麦わら帽子に。
するとルフィは今までの様子とは一変し、怒りをあらわにします。
その様子を見て、顔は傷つけちゃまずかったかい、と茶化すかのように言うバギー。
その言葉には気にもとめず、何に対して憤りを感じているのかを伝えた
ルフィの言葉は
よくも この帽子に
傷をつけ やがったな!!!これは おれの宝だ!!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第18話 海賊〝道化のバギー〟 より引用
この帽子を傷つける奴は 絶対許さねェっ!!!
でした。
心に響いたこと
自分の宝と言えるものを持っている。
宝だと言い切れる何かを持っている。
誰に対しても、どんなときも宝だと胸を張って言い切れる。
それだけでも、人生は豊かになれるのではないでしょうか。
ましてや、自分が大切な宝だと感じている物を、貶されたり、傷つけられたりしたときに、そのことに対して立腹できる。
なあなにその場をやりすごし怒りを溜め込むのでもなく、仕方ないことだと諦めるでもなく、大切なものを守るために行動を起こすことができる、キチンと自分の感情を知らせることができる。
それは、自分にとって大切な存在であるということを、自分に対しても、他者にも証明するためにも、必要なことであり、大切なことではないでしょうか。
そして、そのように大切にしている物を傷つけられてしまったときに、不快感を態度に示すことができる、それほどの宝を見つけられていることが、その大切だと感じている気持ちに嘘をつかない偽らない気持ちのこもった、言葉にたいして、大切なものを見つけている生き様を感じられた、心に響いた瞬間でした。
考えたこと
たとえ大切なものを見つけられたとしても、他人の評価や行動が気になってしまい、ここまで大切なものだと宝だと言い切るのは難しいことが多いのではないでしょうか。特にその物を貶されたり、傷つけられた状態では、面と向かって反論するのは勇気や意欲が必要になってしまうのではないでしょうか。
そして、自分の中で、それほど大切なものではなかった、と言い訳したり、その場を取り繕い有耶無耶にして、内心で悲嘆に暮れる。
そのようなこともあるのではないでしょうか。
そのようなことを一切感じられない、宝は守る宝を大切にする、保管するでも、他者の目に見えないようにし批判から避けようとするのでもない、自身の手で宝とし扱い、自身の手で庇護する。
そのような行動が取れるルフィの言葉に感嘆します。
宝とは、宝石であり、町であり、帽子、それぞれ形は違えど大切にする思いや守り切ろうとする思いは同じなのかも知れませんね。
その宝をどのように守るかは別なのかも知れませんが・
皆様にとって、
今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。
少しでも新しい発見があれば幸いです。
今回の言葉を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第18話 海賊〝道化のバギー〟
を、是非読んでみて下さい。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
コメント