モンキー・D・ルフィの言葉です。
言葉までの経緯
ゾロとカバジとの戦い。
ゾロは腹に深手を負った状態で、カバジの曲技に対して防戦一方。
立っているのも辛いはずの傷、相手の攻撃を防いでも、傷に響く状態です。
その傷を蹴られてしまったら、大声で喚いてしまうほどの大傷です。
それでも、ゾロはこのような状況が許せず、自分に対して不甲斐なさを感じて、自らの傷を更に傷つけます。
カバジにとっては、舐めた行動だと、自分を格下に見ていると感じたことでしょう。
その考えをかき消すかのように、ゾロの不可解な行動は、敗けたときの言い訳なのだと理解しようとします。
しかし、それはゾロの志がゆえの行動、カバジごときを倒すのに、これくらいの傷を負っていたとしても圧勝して見せなくては、それくらいの実力差を示さなくては、己の目指している志、剣士の頂きへたどり着くことはできない。
そのような決意のもとの行動、そのような覚悟で戦っているのだということを口にします。
そのような緊迫感が高まる戦いの最中、カバジは頭上からゾロを切りつけようとする、大技を繰り出します。
頭上を見上げるゾロに対して、カバジに加勢しようとバギーが手を能力によって切り離し、ゾロを押さえつけようと画策します。
そのような加勢を許さないルフィは、飛んできた手を踏みつけ阻止します。
手を踏まれ痛がるバギーに対して
ルフィが言った言葉が
ゾロの野望に
手ェ出すな!!!
漫画 ONE PIECE 第2巻 第17話 〝格〟 より引用
でした。
心に響いたこと
志を持って戦っている。
自分の信念の元、自ら傷を追ってまでこの不退転の決意で戦いに挑んでいる。
自ら課題を課し、戦いの意味を見出そうとしている。
敗ける訳にはいかない、敗けてしまっては己が目指している頂きなどたどり着けるはずがない、そこまでの思いを込めた戦い。
戦いである以上規則や取り決めがある訳では無いが、ここまでの決意を持って戦っているゾロ戦いに不純な物は入れさせない。
今の戦いさえも糧にして、前に進み、頂上に登るための試練にしているゾロ。
その気持ちを、野望を邪魔させない、手出しさせない、そのような決意とゾロの志を汲む、ルフィの言葉に、その言葉の使い方に心が響きました。
考えたこと
純粋な戦いに、まさに手を伸ばし、手を出そうとしていたバギー。
そのバギーの目論見を打ち砕き、【たたかい】を【野望】と言い、颯爽とこの場にとっての邪魔者を排除する。
野望のために加勢するのではなく、ゾロの目指している状況を邪魔させない、壊させないための手助け。
相手の気持ちを汲み取れる、余計なことはしないけれども、今必要な事を考えられ、必要な行動を取れる存在になりたいと感じられます。
ルフィの発した言葉である 野望 たたかい とは相手との戦いだけではなく、ゾロの自己の夢への試練に対しての たたかい なのだと言っていたのかも知れませんね。
皆様には今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。
少しでも新しい発見があれば幸いです。
今回の言葉を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第2巻 第17話 〝格〟
を、是非読んでみて下さい。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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