Yシャツ表記のモヤモヤも解決。語源・意味・英語の言い方まで1記事でスッキリ
『ワイシャツ』の由来は『Y』じゃない?『ホワイトシャツ』説は本当なのか、理由までやさしく解説します
代表例の短いリード文
通販でシャツを探していたら、商品ページに
「Yシャツ」と書いてあるものと、
「ワイシャツ」と書いてあるものが混ざっていました。
……これ、同じもの?
それとも、別物?

そんな疑問から始まる人が、実は一番多いんです。
では、答えだけ先に5秒で言います。
5秒で分かる結論
結論:『ワイシャツ』の『ワイ』は、アルファベットのYではなく、英語の『white shirt(ホワイト・シャツ)』が日本語でなまった(転訛した)説明が有力です。
小学生にもスッキリわかる答え
英語の white は、発音が /waɪt/ で、カタカナに近づけると 「ワイト」 みたいに聞こえます。
だから、
- white(ワイト) + shirt(シャツ)
→ 早口で言う
→ ワイ シャツ
みたいに、言いやすい形に変わった、というイメージです。
1. 今回の現象とは?
『ワイシャツ』の由来って、Yシャツの『Y』だと思っていたのに、
実は『ホワイトシャツ(white shirt)』が元だと聞いて混乱する現象」です。
こんなことはありませんか?(あるある例)
- 会社で「ワイシャツ持ってきて」と言われて、
白じゃなくてもOKなのか一瞬迷う - 服屋やクリーニング店の表示が「Yシャツ」になっていて、
“え、正式にはどっち?”となる - 「青いワイシャツ」と言った瞬間、
“白が由来なら矛盾じゃない?”とモヤる - 子どもに「なんでYなの?」と聞かれて、
うまく説明できずに口ごもる

こういう「小さなひっかかり」が積もると、
検索したくなるんですよね。
よくある疑問をキャッチフレーズ風に
- ワイシャツの“ワイ”って、どうしてYじゃないの?(ワイシャツの語源とは?)
- 白くないのに“ワイシャツ”? それって間違い?(意味の変化とは?)
- Yシャツ表記はなぜ広まったの?(誤解が生まれる理由とは?)
この記事を読むメリット
- 由来を1分で説明できるようになります(雑談・子どもの質問に強い)
- 「Yシャツ/ワイシャツ」表記のモヤモヤが消えます
- 英語で言うときに何が自然かもわかり、地味に得します
(※英語では “dress shirt(ドレス・シャツ)” などが使われます)
では次に、
この疑問がいちばん刺さりやすい“別シーン”を物語にして、
気持ちの面から深掘りしていきます。
2. 疑問が浮かんだ物語
海外出張の前日。
私は同僚と英語で持ち物チェックをしていました。
「明日の会議、スーツだよね。シャツも必要だな」
そう思って、私はいつものクセで口にします。
“I need a Y-shirt…”
(和訳:Yシャツが必要です… ※日本語の言い方をそのまま英語にした感じです)
……一瞬、空気が止まりました。
同僚の眉が、ほんの少しだけ上がります。
“Y-shirt…? What’s that?”
(和訳:Yシャツ? それって何?)
冗談なのか本気なのか分からなくて、
私は妙に焦りました。
(え? “Yシャツ”って英語じゃないの?)
(いつも言ってるのに、通じないの?)
(じゃあ私は今まで、何語をしゃべってたんだろう……)
私はあわてて言い直します。
“Uh… a white shirt. A shirt for a suit.”
(和訳:えっと…白いシャツ。スーツのときに着るシャツです)
すると同僚の顔がパッと明るくなって、うなずきました。
“Ah, you mean a white shirt. Or a dress shirt.”
(和訳:ああ、白いシャツのことね。もしくはドレスシャツ(スーツ用のシャツ)ね)
その瞬間、頭の中でカチッと音がしました。
(white shirt…ホワイトシャツ…?)
(待って。ホワイトシャツって……“ワイシャツ”に、音が似てない?)
私は、言葉の裏側に隠れていた糸を、
指先でちょん、と触ってしまった気がしました。
でも、触った瞬間に、謎が増えます。
(でも、なんで “ホワイト” が “ワイ” になるの?)
(white(ワイト)なら、ホワイトのはずなのに…どこで変わった?)
(いつから、みんな当たり前みたいに“ワイシャツ”って言い始めたんだろう?)

恥ずかしさは、いつの間にか好奇心に変わっていました。
「言い間違いに気づいた」だけで終わるはずが、
むしろ“理由”のほうが気になって仕方がありません。
――大丈夫です。
この謎は、ちゃんと筋道立ててほどけます。
ただし答えは一言では終わりません。
「ワイ」になった音の秘密と、言葉が定着した時代の背景があるからです。
(↓次で、まず“すぐ分かる結論”を出してから、「なぜホワイトがワイになるのか」を一緒に解き明かしましょう)
3. すぐに分かる結論
お答えします。
『ワイシャツ』の由来は、英語の『white shirt(ホワイト・シャツ)』が日本語の中で言いやすく変化した(=転訛〔てんか〕した)という説明が、辞典・事典で示されています。
まず、ここまでの疑問にズバッと答えると…
- 「YシャツのYが語源なの?」
→ いいえ。Y(ワイ)ではなく、white(ホワイト)側が元だと説明されます。 - 「じゃあ、なんで“ホワイト”が“ワイ”になるの?」
→ white の発音(ワイト)が、日本語の耳には“ワイ”に近く聞こえることが関係します。
小学生にもわかる“超ざっくり”説明
英語の white(ワイト) を、急いで言うと
「ワイ」 みたいに聞こえることがあります。
だから、
- white shirt(ワイト・シャート)
→ だんだん短くなって - ワイシャツ
…というふうに、言いやすい音に変わって定着した、というイメージです。
※ここで出てくる 転訛(てんか) は、
むずかしく言うと「言葉がなまって形を変えること」。
噛み砕くと “言いやすさで音が変わって、それが普通になること” です。

でも、ここで「もう一段深い謎」が残ります
「white が“ワイ”に聞こえる」だけで終わりなら、
みんな最初から “ワイシャツ” って言っていたはずです。
でも実際は、時代の流れの中で呼び方が変わっていった、と説明されています。
- いつごろから「ワイシャツ」が広まったのか
- なぜ「Yシャツ」表記が今も残っているのか
- 「白くないのにワイシャツ」は間違いなのか
このあたりを知ると、
今回の謎が“なるほど”から“スッキリ”に変わります。
ここから先は、辞典・事典をもとに「定義」「時代背景」をじっくり深掘りします。
その前に、よくある疑問だけ先にスッキリさせたい方は、下のFAQをタップして解決してください。
3.5ここだけ読めばOK:ワイシャツの疑問まとめ
「気になる質問だけ」でOKです。全部読む必要はありません。
ワイシャツの語源・意味Q&A
Q1. 「ワイシャツ」と「Yシャツ」は別物ですか?
A. 多くの場合、指している物は同じです。辞書でも「Yシャツとも書く」とされ、表記ゆれとして扱われます。記事内では、語源は「Y」そのものではなく「white shirt」側だと説明しました。
Q2. ワイシャツの「ワイ」は、なぜアルファベットのYじゃないの?
A. 「white(ワイト)」の音(/waɪt/)が日本語の耳には「ワイ」に近く聞こえ、言いやすい形に変化して定着した、という説明が有力です。
Q3. じゃあ、なぜ「Yシャツ」と書くようになったの?
A. 「ワイ」という発音を、見た目で分かりやすく「Y」と表記した(発音→文字への寄せ)と考えると自然です。表記としての「Yシャツ」は辞書にも載っています。
Q4. 白くないのに「ワイシャツ」って言うのは間違い?
A. 語源は白(white)側ですが、現在は「スーツの下に着る襟付きシャツ全般」を指して使われることが一般的です。語源と現代の用法は分けて考えるとスッキリします。
Q5. 英語では「ワイシャツ」って何て言うのが自然?
A. 仕事や式典などの“きちんとしたシャツ”なら dress shirt(ドレスシャツ)が無難です。白を強調したいなら white shirt と言っても通じやすいです。
Q6. 「white shirt」と「dress shirt」はどう違うの?
A. white shirt は「白いシャツ」という色の説明。dress shirt は「スーツやネクタイに合わせるフォーマル寄りのシャツ」という役割の説明です。場面がフォーマルなら dress shirt が便利です。
Q7. 転訛(てんか)って、結局どういう意味?
A. かみ砕くと「言いやすさで音が少しずつ変わって、それが普通として定着すること」です。外来語が日本語化するときに起こりやすい現象です。
Q8. 「Yシャツ」を英語で “Y-shirt” と言っても通じないの?
A. 通じにくい可能性が高いです。日本で成立した言い方(和製英語寄り)なので、海外では dress shirt などに言い換える方が安全です。
Q9. クリーニング店のメニューが「Yシャツ」なのはなぜ?
A. 業界内で長く使われてきた呼び方・表記が残っているケースが多いです。表記が「Y」でも、一般にワイシャツ(襟付きシャツ)を指していることがほとんどです。
Q10. 「カッターシャツ」と「ワイシャツ」は違うの?
A. 多くの場面ではほぼ同種のシャツを指します。呼び名が地域や歴史で分かれることがあり、記事内でも「カッターシャツ」は商品名由来の呼称として触れました。
Q11. 由来は「ホワイトシャツ」以外の説もある?
A. 言葉の由来には複数説が語られることがあります。ただ、この記事では辞典・事典で示される説明(white shirt → ワイシャツ)を中心に整理しました。より深く知りたい方は、本文の「さらに学びたい人へ」の文献も参考にしてください。
Q12. 覚え方を一言で教えて!
A. 「ワイ=ワイト(whiteの音)」と覚えるのが一番早いです。次にY表記を見ても、迷いにくくなります。
(↓次は、辞典・事典の説明をもとに「ワイシャツとは何か」を定義から整理し、時代の流れでほどいていきます)
4. 『ワイシャツ』とは?
定義と概要
まず、言葉としての『ワイシャツ』を正確に定義します。
辞典・百科事典では、ワイシャツは
- 背広(スーツ)の下に着る、襟と袖口のあるシャツ
- もともとは 英語 “white shirt(ホワイト・シャツ)” が日本語で変化(転訛)した語
- のちに 白だけでなく、色・柄つきも含む呼び方に広がった
…という説明がされています。
ここで大事:ワイシャツは「日本の中で育った言葉」
百科事典では、ワイシャツという名称は 日本独自と説明されています。
つまり、
- 日本では通じる
- でも英語圏では そのまま “Y-shirt” と言っても通じない(和製英語寄り)
というタイプの言葉です。

「転訛(てんか)」って何?
むずかしい言葉ですが、言っていることはシンプルです。
転訛= みんなが言いやすいように、音が少しずつ変わって定着すること。
たとえば早口で言うと、
- 言いにくい部分が短くなる
- 聞こえた音に引っぱられて変わる
- それが“普通”になっていく
こういう現象が、外来語にはよく起こります。
※外来語(がいらいご)は、かんたんに言うと
「外国の言葉が、日本語の中に入ってきて、日本語として使われるようになった言葉」です。
例
パン(ポルトガル語由来)・コーヒー(オランダ語由来)・テレビ(英語由来)
よくある勘違い(ここだけ注意)
カタカナ=全部外来語とは限りません。
たとえば 「サラリーマン」や「Yシャツ」のように、英語っぽく見えても、英語圏ではそのまま通じにくい 和製英語 もあります。
和製英語(わせいえいご):英語から借りた“ように見える”けれど、実は英語の単語を変形・組み合わせて日本で作った言葉(英語圏では通じにくいことがある)
では次に、**「いつ、どういう流れで“ホワイトシャツ→ワイシャツ”になったのか」**を、時代の話としてほどいていきます。
(↓次は、辞典・百科事典が示す「時代の流れ」をそのまま使って整理します)
5. なぜ注目されるのか?(背景・重要性)
いつから『ワイシャツ』になったの?
百科事典の説明を、時系列にするとこうです。
- 明治初期:「白じゅばん」と訳されることもあった
- 明治中期〜末期:「ホワイトシャツ」という呼び方が多くなる
- 大正初期:「ワイシャツ」という呼び名が定着
- 昭和初期:意味が広がり「スーツの下に着るシャツ一般」へ
さらに、国語辞典には
- 1912年の資料に載り
- 1915年の夏目漱石作品に用例がある
という情報も出ています。
「ずっと昔から“ワイシャツ”だった」ではなく、
呼び名が“ホワイトシャツ寄り→ワイシャツ”へと移動した、というのがポイントです。

なぜ “ホワイト” が “ワイ” に聞こえるの?
ここは「言語の仕組み」の話です。
英語の white は、発音記号で /waɪt/ と説明されます。
カタカナに寄せるなら「ワイト」に近い音です。
そして外来語が入ってくるときは、
- 耳で聞いた音
- 日本語の音のルール(言いやすさ)
に合わせて、形が整えられていきます。
この「外来語が日本語化していく過程」は、言語学でも研究対象です。
脳・神経の観点から、どこまで言える?
ここは“言いすぎない”のが大切なので、正確に線を引きます。
「ワイシャツ」という単語そのものについて
「脳のこの部位が働いたからこうなった」と断定する研究は、一般向け辞典の範囲では示されていません。
ただし、言語学・音声科学では広く
- 人間は外国語の音を聞くとき、母語の音カテゴリで近いものに当てはめやすい
- その結果、“聞こえたように”取り込み、母語に合う形へ調整される
という方向性が研究されています。
つまり、ざっくり言うとこうです。
耳で聞く → 脳が「知ってる音」に分類する → 日本語として言いやすい形で定着する
さらに、**文字(つづり)**が見えると、その影響も受けます。
外来語の取り込みが「音だけ」ではなく「文字情報」にも左右されうる、という実験研究もあります。
(↓次は、ここまでの背景をふまえて「日常でどう役立つか」を、具体例で一気に整理します)
6. 実生活への応用例
今日から使える
ここからは「知ってどう得するか」です。
読者が一番うれしいのはここだと思います。
① 子ども・雑談で1分解説できる
こう聞かれたら、こう返せます。
Q:ワイシャツの“ワイ”ってY?
A:Yじゃなくて、white(ワイト)+shirt が変化した言い方だよ。
説明が一気に“それっぽく”なります。
② 「白くないのにワイシャツ?」のモヤモヤが消える
辞典・百科事典でも
- もともと白が中心
- でも後に色柄も含めるように意味が広がった
と説明されています。
なので結論としては、
- 語源は白(white)
- でも現代の用法は「スーツの下の襟付きシャツ全般」
この二段構えでOKです。
③ 英語で言うときに困らない
英語で「スーツ用のシャツ」を説明するなら、辞書的には ※dress shirt(ドレス・シャツ) が自然です。
※ dress shirt 意味
スーツやネクタイ(または蝶ネクタイ)と一緒に着る、きちんとしたシャツのことです。
例:仕事の会議、式典、フォーマルな場面で着るシャツ・多くは ボタン・えり(襟)・袖口(カフス) があるタイプです
つまり、
- × “Y-shirt”
- ○ “a dress shirt”
- ○ “a white shirt”(白のとき限定なら通じやすい)
この整理ができると、海外で地味に助かります。
メリットとデメリット(正直に)
メリット
- 会話のネタになる
- 表記の迷いが消える
- 英語での言い換えもできる
デメリット
- 由来を知ると、一瞬「青いワイシャツ」などにモヤる(でも用法としては定着済み)
(↓次は、読者がいちばん引っかかる「Yシャツ表記はなぜ?」を、誤解ポイントとして整理します)
7. 注意点や誤解されがちな点
ここでスッキリ
誤解①:「YだからYシャツ」説
まず辞典上、語源は white shirt 側に置かれています。
「Yの形」などの説は、少なくとも主要辞典の説明とは一致しません。
誤解②:じゃあ「Yシャツ」表記は間違い?
ここが一番ややこしいです。
国語辞典には、はっきり
- 「Yシャツ」とも書く
とあります。
つまり、表記として Yシャツは実在します。
ただし、
- 語源がアルファベットYそのもの、とは辞典に書かれていない
- 「ワイ(発音)→Y(文字)」は、あとから分かりやすく寄せた表記だと考えるのが自然です(※ここは推測)
この「文字に引っぱられる」現象は、外来語の研究でもテーマになります。
誤解③:「white はホワイトなのに、なぜワイ?」
答えはこれです。
- 英語の white は /waɪt/(ワイト)
- 日本語化の過程で短く・言いやすくなって「ワイ」に寄った
なので「ホワイトだからホワイトシャツ」と一直線ではなく、
“耳で聞いた音”ベースで定着したと考えると納得しやすいです。
(↓次は、おまけとして「ワイシャツ周辺の言葉」まで整理して、理解をもう一段深くします)
8. おまけコラム
関連語が分かると、世界が広がる
「カッターシャツ」って何?(地域差の正体)
同じものを指していて、地域で呼び名が違うことがあります。
「カッターシャツ」は、ミズノが1918年に売り出した商品名が由来、という説明があります。
つまり、
- ワイシャツ=言葉としての呼び名
- カッターシャツ=商品名から広がった呼び名
というタイプの違いです。
「ドレスシャツ」って何?
英語で dress shirt は
ジャケットやネクタイと一緒に着るフォーマルなシャツ
と定義されています。
日本語の「ワイシャツ」と、かなり近いポジションです。
ついでに混乱しがち:「カラー」の2種類
百科事典では
- 色つき=カラード・シャツ
- 柄=パターンド・シャツ
のような呼び分けにも触れています。

(↓次は、ここまでをまとめて「結局どう捉えると気持ちいいか」を、あなたの記事の“芯”として言語化します)
9. まとめ・考察
ここまでを一文にすると、こうです。
ワイシャツは、white shirt が日本語の耳と口に合わせて変化し、さらに時代の中で意味が広がった言葉です。
私が面白いと思うのは、ここです。
- 最初は「白いシャツ」という“色の言葉”だったのに
- 今は「スーツの下のシャツ」という“役割の言葉”になっている
つまりワイシャツは、
布の名前ではなく、社会の使い方に合わせて意味を変えた言葉なんです。
もし今日から試すなら
次に誰かが「Yシャツ」って書いていたら、心の中でこう思ってください。
“あ、発音(ワイ)を文字(Y)で置き換えた表記かも”
それだけで、世界がちょっとだけ立体的になります。

あなたなら、この知識を
雑談で使いますか? それとも子どもに話しますか?
――ここまでで、「ワイシャツ=Yではなく、ホワイトシャツ由来」という謎はかなりスッキリしたはずです。
でも、言葉の面白さはここからです。
ワイシャツのように、外来語(がいらいご)は
- 音(おと)が変わる
- 字(つづり)が変わる
- 意味が広がる/ズレる
…という“変身”をよく起こします。
この先は、興味に合わせて 応用編へ。
言葉の引き出しを増やして、日常の「ん?」を 自分の言葉で説明できる人になりましょう。
(↓次は、ワイシャツと“同じタイプのズレ”が起きている言葉を集めます)
10. 応用編
似た現象・間違えやすい言葉(語彙を増やす)
ここでは、ワイシャツで起きたことを **「3つのズレ」**として整理します。
これが分かると、カタカナ語の見え方が変わります。
まず結論:ワイシャツで起きていた「3つのズレ」
① 音のズレ(耳で聞いて、日本語っぽくなる)
white の発音は /waɪt/(ワイト)と説明されます。
この「ワイト」が日本語の耳には ワイに近く聞こえ、
言いやすい形で定着した、という流れでした。
② 字のズレ(発音に合わせて表記が寄る)
「ワイ」と聞こえるから「Y」と書きたくなる。
この“寄せ方”は、辞書に理由まで明記されることは多くありませんが、
**「Yシャツとも書く」**という表記自体は辞書に載っています。
③ 意味のズレ(白限定→用途の言葉へ広がる)
もともと白が中心だった呼び方が、
のちに スーツ用の襟付きシャツ全般へ広がった、という説明がされています。
同じように“ズレ”が起きやすい言葉(例)
ここからは「似たタイプ」を、目的別に紹介します。
※全部を覚えなくてOKです。気になったものだけ拾ってください。
A)「英語っぽいけど、そのまま英語で言うと通じにくい」=和製英語タイプ
例1:コンセント
日本語の「コンセント」は、英語の consent(同意)とは別物です。
英語では (electric) outlet が正しい、とTOEIC公式解説でも示されています。
例2:マンション
日本語の「マンション」は集合住宅の意味で使われますが、
英語の mansion は一般に「豪邸」の意味。
集合住宅は apartment / condominium などで表す、という説明が不動産系の解説で整理されています。
こういう言葉は「英語っぽい日本語(和製英語)」として、
うっかり海外で言うと止まるので注意です。
和製英語の定義と例は辞典にもあります。
B)「外来語だけど、意味が“原語どおり”とは限らない」タイプ
国立国語研究所の「外来語」言い換え提案でも、
外来語は原語の意味用法をそのまま反映しているわけではない、と注意書きがあります。
ワイシャツもまさにこのタイプで、
- 語源は white shirt(白のシャツ)
- でも現在は “白以外も含む” 使い方が一般的
という「意味の広がり」が起きています。
今日から使える:ワイシャツ説明テンプレ(1分版)
最後に、雑談で使える“型”を置いておきます。
ワイシャツの「ワイ」はYじゃなくて、
white shirt(ホワイトシャツ)が日本語で言いやすく変わった説が有力。
white は /waɪt/(ワイト)だから、耳で「ワイ」に近く聞こえる。
もともと白中心だったけど、今は色柄も含めてワイシャツって呼ぶように広がった。
これで、だいたいどんな場面でも戦えます。
(↓次は「もっと学びたい人」向けに、実在する本と、体験できる場所をまとめます)
11. さらに学びたい人へ
「ワイシャツ=ホワイトシャツ由来」の話が面白かった人は、ここから先がもっと楽しくなります。
外来語や和製英語は、“音・表記・意味”がズレるので、知れば知るほど日常の「ん?」が宝探しになります。
外来語・和製英語(国語おもしろ発見クラブ)/山口 理
特徴
- 変化し続けるカタカナ語を、子どもの立場でやさしく解説してくれる本です。
- 学校図書館向けの選定図書になった実績もあります(信頼性の目安になります)。
おすすめ理由
- 「転訛(てんか)ってなに?」みたいな疑問を、小学生でも理解できる言葉で整理しやすいです。
- 親子で読んで、「ワイシャツってなに?」にその場で答えられる“国語力”がつきます。
そのカタカナ英語、外国人には通じません/ダニエル・カール
特徴
- タイトル通り、**通じないカタカナ英語(和製英語)**を「生活・食・美容・文化・観光・仕事」など章立てで扱っています。
おすすめ理由
- 「Yシャツって英語で言ったら止まった…」みたいな体験がある人ほど刺さります。
- “通じる言い方”に変換する感覚が身につくので、旅行・出張・英会話で地味に役立ちます。
和製英語事典/亀田 尚己・青柳 由紀江・J.M.クリスチャンセン
特徴
- 巷にあふれる和製英語から600項目を選び、
「正しい表現」「そのまま使うとネイティブにどう伝わる?」などの形で解説する事典です。
おすすめ理由
- この記事を読んで「もっと正確に言い分けたい」「根拠を持って説明したい」と思った人向けです。
12.疑問が解決した物語
海外出張の当日。
私はホテルの部屋でネクタイを整えながら、昨夜読んだ記事の内容を思い出していました。
(ワイシャツの“ワイ”は、Yじゃなくて white shirt(ホワイト・シャツ) が元…)
(white は /waɪt/(ワイト)。だから「ワイ」に近く聞こえて、言いやすくなったんだ)
朝食の席で、昨日の同僚が声をかけてきます。
“Ready for the meeting?”
(和訳:会議の準備できた?)
私は、今度は迷わず言いました。
“I’ve got a white dress shirt.”
(和訳:白いドレスシャツ(スーツ用のシャツ)を用意したよ)
同僚は、止まらずにすぐうなずきます。
“Perfect.”
(和訳:ばっちりだね)
その瞬間、胸の奥がふっと軽くなりました。
昨日まで私の中で当たり前だった「Yシャツ」は、
日本では通じるけれど、英語ではそのまま通じにくい“日本の言い方”だった。
だから私は、こう決めました。
- 日本では「ワイシャツ(Yシャツ)」でOK
- 海外では dress shirt(ドレスシャツ) と言い換える
- そして迷ったら、「元は white shirt だよ」と一言添える
言葉って、間違い探しの道具じゃなくて、
**“通じるための工夫”**なんだな、と。

そしてもうひとつ、教訓も残りました。
「なんとなく使っている言葉」ほど、由来を知ると面白い。
一回わかると、次からは同じ場面で焦らないし、
誰かの疑問を助けることもできる。
さて、あなたはどうでしょう。
もし次に「Yシャツ」と書かれた表示を見かけたら、
あなたなら、どんなふうに説明しますか?
13.文章の締めとして
「ワイシャツ」の謎を追いかけていたはずなのに、
気づけば私たちは、言葉そのものの面白さに触れていました。
いつも着ている一枚のシャツ。
いつも口にしている一つの言葉。
その裏側には、誰かの暮らしと、時代の空気と、言いやすさの工夫が折り重なっています。
明日、クローゼットからワイシャツを選ぶとき。
もし少しだけ「ワイ」の音が気になったら、
それはもう、あなたの中で“謎が宝物”に変わった合図かもしれません。

補足注意
本記事は、作者が信頼できる辞書・事典や公的性格のある解説ページ等を参照し、個人で調べられる範囲でまとめた内容です。
ただし、言葉の由来には複数の見方や説が併存することもあり、ここで示した説明が唯一の正解だとは限りません。
また、研究や資料の発掘が進めば、解釈が更新されたり、新しい発見が出てくる可能性もあります。
この記事は「答えを押し付ける」ものではなく、読者が自分で興味を持って調べるための入り口としてご活用ください。
もしこのブログで少しでも「面白い」と感じたなら、
ぜひ次は、辞書や文献のページをめくってみてください。
ワイシャツの“ワイ”が、ただのYではなく、
遠いところから渡ってきた音(white/ワイト)が形を変えて残ったものだと思うと、
調べるほどに、言葉の奥行きが見えてきます。
この一枚の名前をたどる旅は、ここで終わりではありません。
あなたの手で、ワイシャツの由来を“自分の言葉”に仕立て直してみてください。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。
あなたの毎日が、ワイシャツの襟元みたいに、きちんと気持ちよく整いますように。


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