ーーー天王寺陽 中学生 トリリオンゲーム
言葉までの流れ
中学生の平学は
夜の街で半グレに絡まれているところを、
隣のクラスの天王寺陽に助けられます。
学は、方法はともかく助けに感謝しつつも、
隣のクラスなだけで、
特段仲が良い訳でもなかった
陽が助けてくれたことを
疑問を感じ、陽に問いかけます、その問の答えです。
同級生を助けるという、当たり前の優しさと勇気
心に響いたこと
同級生が半グレみてえのに絡まれてて助けねえ奴いんのかよ。
漫画 トリリオンゲーム 第1話 世界一のワガママ より引用
そう言い切った天王寺陽。
陽のひょうひょうとした態度と
毅然とした口調には、
優しさと勇気が込められていました。
陽にとって、
ただ同級生であるだけの関係性は
助けに動くことは当然のことでした。
同級生が困っているという事実があれば、
動くことが当たり前だ、という感覚。
その心意気に感動します。
同級生ということは、
存在を知っている者であり
その者のことならば、
親身になって手を差し伸べるべき対象
――そう認識している陽の優しさには、
深い人間性が見え隠れします。
陽は、危険な行為をすることに
得や損があると考えるのではなく、
同級生という絆を大切にし、
彼らの困難をサポートすることを
自然のことだと考えているのです。
そして、最も感動的だったのは、
危険な状況や、
のちの起こり得る可能性がある
社会的な制裁を恐れずに、
助けに向かえる、心意気です。
同級生の平学が半グレに絡まれている状況でも、
陽は迷わず彼を救い出すために行動します。
その当たり前の行動が、私には尊い、と感じらた
心に響いた、感銘を受けた言葉でした。
考えたこと
同級生が半グレみてえのに絡まれてて助けねえ奴いんのかよ。
漫画 トリリオンゲーム 第1話 世界一のワガママ より引用
天王寺陽の、この言葉の魅力は、
その短いフレーズに
強い感情と価値観が
込められている点にあります。
まず、
その言葉が表現するのは
「半グレに絡まれている」
という困難な状況に直面している
同級生への心配と思いやりです。
同級生という関係性にも関わらずに
それだけの関係性だ、と思うのではなく
同級生なのだからこそ、と
助けることが当たり前だと
感じている、精神が胸に溢れています。
さらに、
「助けねえ奴いんのかよ」
という一部に含まれる
自らの姿勢や責任感が強調されています。
この言葉を発した陽は、
自らは、同級生を
助けなければならない存在であると
自覚していることが伝わってきます。
自らが、動かずに放っておくことなど
考えられないほどに、
真剣に同級生の安否を
気にかけていることが感じられるのです。
さらに、
このフレーズは
優しさと勇気を併せ持っています。
優しさが同級生を助ける動機となり、
勇気が陽を行動に導くのです。
大胆な言葉と行動で
立ち向かう姿勢が魅力的です。
自らの安全を犠牲にする覚悟と
同級生を守るために損得を考えすに
動き出せる思考が素晴らしいです。
この言葉は、
シンプルであるがゆえに心に響きます。
同級生に限らず、
人間関係において
互いに助け合うことが当たり前という
価値を再認識させてくれる言葉であり、
心に響くメッセージを持っています。
物語の流れ
平学は、高層階マンションの一室で
自分の夢を思い直します。
自分が過去に思い描いていた夢と
現実との違いに、疑問を感じています。
今の自分の状況が
自分の手に入れている物が
巨大すぎていると感じています。
どうしてこうなったのかと、思い起こし
天王寺陽と出会った
中学時代に、思いを馳せます。
そこで、半グレに絡まれていた学。
その半グレから、学を助け出す陽。
あまりにも突拍子もない陽の行動に
感謝をしつつも、懸念を抱き
学は陽に訊いてみます
何故助けてくれたのか？と
その時の天王寺陽の言葉
？ いや そんなん。
同級生が 半グレみてえのに 絡まれてて
助けねえ奴 いんのかよ。
漫画 トリリオンゲーム 第1話 世界一のワガママ より引用
でした。
あまりにも、
平然と
当たり前のことだと
言い切る天王寺陽に凄みを感じる言葉でした。
この物語を直接読みたい場合
トリリオンゲーム 原作 稲垣理一郎 作画 池上遼一 小学館 ビックコミックス
第1巻 第1話 世界一のワガママ
を、読んでみて下さい。
皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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