逃げる相手をわざわざ追って攻撃する必要がどこにあるんだ…と

漫画

ーーー最上拝 コンシェルジュ

言葉までの流れ

年配者の言動が説教臭い

自分のほうがすでに、技術も超えているのに

と言う話になり、クインシーホテルの司馬一道も

同意し、自分と父である空手の師匠の話をします

その父であり師範の気持ちを代弁した最上拝でした

成長の本質を見つめる 謙虚さと技術の絶妙なバランス

心に響いたこと

自己評価が高く、

先輩や年配者を技術や体力面で

既に超えてしまったと思っている人からの意見を

聴く必要はあるのでしょうか?一見すると、

そう思うかもしれません。

しかし、そのような慢心は

物事の本質から遠ざかる可能性があります。

技術や筋肉、体力は、

確かに技術習得に不可欠な要素です。

若い時には体力があり、筋肉も簡単につくものです。

そして、確かに技術を習得するために

十分な努力と鍛錬をおこなったのでしょう。

しかし、技術を手に入れたり身につけたとしても、

それだけでは本当に

その技術の意味や生まれた背景を

理解したことにはななだいのかもしれません。

技術の本質は、

師範を超えることや上手に動けることではないはずです。

もし自分が師範を超えてしまったと

思い込んでしまえば、

師範や目上の人々の意見に耳を傾けることなく、

成長する機会を逃してしまうかもしれません。

今の自分にも、この先の自分の技術にのためにも、

自身の経験を積んできた人々から

学ぶべきものがあるはずです。

技術を身につけた後、

それをどのように活かすかが、本当に重要なのことなのですから。

自身の技術に慢心し、上達した、と

誰れからも、学ぶところはないと

思いこんでしまっている時が、成長を止めてしまう時なのでは

と気付かされた、心に響いた感銘を受けた言葉でした。

考えたこと

最上は空手道は、攻撃を避けるための技術であり、

自分から攻撃に行くための技術ではないのではと、語ります

空手をしていないであろう、

最上がこの境地に達していることが、

最上の凄いところではないでしょうか。

空手に先手なし、という言葉や、他にも空手を表す言葉があり

その他の様々な言葉や、知識を得て、考えに及んだのか

司馬のエピソードを聴いて、考えたのかは分かりませんが

最上の知識と技術への思いには感嘆します。

最上の言葉や考え方は、空手だけでなく、

仕事における考え方にも通じるのでしょう。

飽くなき探究心、仕事に対する貪欲なまでの向上心

どこまでも見習いたいと感じられる存在です。

私たちは、自らが技術を習得し成長する過程で、

謙虚さと自己評価のバランスを

取ることが重要ではないでしょうか。

先輩や年配者から学ぶことを軽視するのではなく、

彼らの経験と知識から

学び続ける姿勢を持つことが、

真の成長を遂げるための鍵となるのでしょう。

私たちは自己成長の旅を続けながら、

技術を習得し、心も磨くことで

その本質を見極めることことが必要ですね。

物語の流れ

家に空手道場があり、そこで空手を習っている司馬一道

そして自分の父親が空手の師範でした。

司馬は成長しいつしか、父である師範よりも、

強くなっていると、考えていました。

それは勿論、自身の成長もあるでしょうし、

父親の年令による。衰えもあるのでしょう。

ある時、道場に野良猫が入り込み、

道場をめちゃくちゃにしてしまった、と話します。

その時、司馬は頭にきて、

野良猫を蹴飛ばそうと考えますが、

逃げ回る猫を捕まえられません。

そこに司馬の父親が登場し、手本を見せてくれると言います。

父親は、

勇ましく動くでも、高等的ニックを使うでもなく、

猫をゆっくりと追いかけます、

その結果、

猫は窓から逃げていきます。

その後に言った、父親の言葉は、

わかったか!でした

過去に起きた、この出来事ですが、

父親よりも、自分の空手の技術は

この時すでに優れていたと

考えている司馬

未だに、この時の父親の言葉の意味や

真相を理解できずに

悶々としています。

父親は猫を、追い回しだけ、

猫を蹴れなかったのに、

父親の言う、

わかったか、

とはどういう意味なのだろう?と

その答えを、与えてくれたのが 

最上拝の言葉

空手とは本来身を守るためのもの

逃げる相手をわざわざ追って攻撃する必要がどこにあるんだ…

…そう

言いたかったんじゃないんですかね?

漫画 コンシェルジュ 第15話 道化な魔術師 より引用

でした。

司馬の父親であり空手の師範は、

そのように行動で伝えてくれたのではないかと

その言葉から、

父親であり師範

行動や言葉の意味を理解し、

未熟だと痛感した

司馬だったのではないでしょうか。

技術や強さだけを求めてしまうと、真の意味や、

年配者からの、珠玉の言葉を

取り逃がしてしまうかも知れませんね。

この物語を直接読みたい場合は

コンシュルジュ 原作 いしぜきひでゆき 漫画 藤栄道彦 BUNCHCOMICS 新潮社

第3巻 第15話 道化な魔術師

を、是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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