ーーークーちゃん 子熊
言葉までの流れ
始めてひとりでおばあちゃんちでお泊りをするクーちゃん。おふとんさんが、優しく出迎えてくれます。昔の話をしてくれたり、夜になって寝る時に、怖いことが浮かんできても、おふとんさんは物知りだから解決してくれます。頼りになるおふとんさん、でも、大きくなったら、ねられないのかな?
親子の信頼と成長 クーちゃんとおふとんさんの物語
心に響いたこと
おふとんさんがいれば安心。いつでも仲良し。そんなクーちゃんは大きくなっても、おふとんさんと一緒にいたいと願います。そんな安心できる存在、心地よさを与えてくれるもの。
クーちゃんとおふとんさんの関係は、親と子供の絆にも似ているのではないでしょうか。
いるだけで安心感を与えてくれる存在。心配事を相談すれば解決へと導いてくれる頼れる存在。子供にとっては安心し、頼りにできる存在として、親を思い浮かべることもできるかもしれません。
しかしこの無条件の安心感はいつまで続くのでしょうか。今は、クーちゃんもに大きくなってもおふとんさんと一緒にいたいと思ってくれるかもしれませんが、子供もクーちゃんもいつかは気付く時が来るでしょう。他者を無条件に信じ続けるだけではいけないと、自分で解決できることは自分で行わなければならないと。
子供が成長するにつれて、親に無条件で頼らなくなるという行動は自然な変化なのでしょう。子供が自身で問題を解決することも、親以外の頼りになる存在も見つける必要もあります。子供が大きくなっても親だけを頼るような依存的な生き方は危険です、それでも、その時が来たら私は寂しさを感じてしまうのでしょう。
私は親として、子供が大きくなったならば、頼られる存在であるだけでなく、手助けできる存在でありたいと思います。必要な時に支えを差し伸べることができるような存在として、子供に信頼さる存在でいたいと思います。私も親として成長し、子供にとって、大きなおふとんさんのような存在であり続けなければ、子供にとって信頼を得られなくなってしまうのでしょう。
いつ親離れが、起きるかは分かりませんが、クーちゃんにとっては、ぴったりの大きさのおふとんさんがいてくれるように、いつ子供が大きくなっても、いつでも信頼される存在として、私も成長していきたいと、感じられた、心に響いた、感銘を受けた言葉でした。
それでも、子供の小さい時の無条件の可愛さは、忘れられないでしょう。大きくなった時の可愛さもあるのでしょう。
成長した子供とは対等に話し、相談に乗れる存在になりたいと感じました。
考えたこと
子供が成長しても、親の存在は特別であり続けます。しかし、子供が自立し、自分で解決できることが増えていくことは自然な変化です。親は子供が求める安心感や頼りになる存在であるだけでなく、成長に応じて子供の個々のニーズに寄り添い、手助けできる存在であり続ける必要があるのでしょう。
親としての成長は、子供の成長と共に進むものであり、子供が自分自身の問題を解決する力を身につけるためのサポートをする役割も果たすのでしょう。また、親と子供の関係性は対等であり、相互の信頼とコミュニケーションを築くことが大切なのでしょう。
子供が大きくなる過程で親の役割が変化していくことに、寂しさを感じるかもしれませんが、それは成長の証でもあるののでしょうね。
ここまで理解しても、寂しさは抑えられないのか知れませんが、今の様子も、成長してからの様子も、一緒にいられるように私も成長しなくてはいけませんね。
物語の流れ
1人(一匹?)でバスに乗って付いた先は大好きなおばあちゃんのうち、今日は、クーちゃんは1人でお泊りをするのです。
楽しみだけれども、少し不安そんな心持のクーちゃん。そんなクーちゃんに声をかけてくれたのが、おふとんさん、です。
おばあちゃんの匂いのするおふとんさんは、クーちゃんが来ると、クーちゃんの小さかった頃の話をしてくれます。
そして、夜になるとクーちゃんとおふとんさんは一緒に寝ます。
夜になって暗くなると、クーちゃんは、怖いことが沢山浮かんできてしまいます。そんなときでも、おふとんさんは様々な助言をしてくれて、クーちゃんの不安を取り除いてくれます。とても安心できる、信頼できる存在です。
朝になって気になったことがあったクーちゃんは、おふとんさんに訊いてみました、その時の言葉が
ねえねえ おふとんさん、
もし ぼくが もっと おおきくなったら どうする?
もう おふとんさんで ねられない?
おふとんさんとねむれないよる より引用
でした。
大きくなったら、成長したら、ずっとは頼れない、頼ってはいけないと、考えたクーちゃんだったのでしょうか?
そんな不安な声もおおらかに包んでくれる、おふとんさん、見習いたいです。
このような、クーちゃんとおふとんさんの、優しいやり取りを直接読みたい場合は
おふとんさんとねむれないよる コンドウアキ 小学館
を是非読んでみて下さい。
皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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