君が輝ける場所は ボクが作る

漫画

ーーー鈴木健太 起業家

同僚と共に5年かけて全業務を自動化し、今では社内システム全てワンオペでこなしていた佐藤愛ですが突然の解雇を言い渡されます。業務の再構築、会社を発展させるのが責務という、現場と当人の実力を見極められない経営者の一存で。解雇を逆恨みとも言ってのけられる精神力をもつ新社長によって。

今回の佐藤愛のように現場で役に立っている人物は、その人物が役に立ちすぎているからこそ一人で出来ている仕事内容であったしても、その能力が分からない机上の数字のみを追いかける人物にとっては、一人でも回ってしまう仕事だと捉えられてしまうのかもしれませんね。

私もそこまでの心配をしてみたいほど周囲に貢献してみたいものですが…

そこまでの実力があるのならば周囲の人からはかなり頼られていたのでしょうが、その実力が会社の中で、上の人達の評価と一致するかどうかは別だという悲しい現実ですね。

だから、そこそこの仕事をこなして人間関係とやらを築くことを大切にしている人が多いのでしょうか?自分の仕事の結果の価値を知ってもらうためにすこしでも評価を高めようとするために。

社会の今現在求めている事が仕事が何なのかを、すぐに発見できるようにして、未来の会社のためではなく、今の会社の利益に直結する仕事のみを行えるようにするために。

実際に活躍に比例して評価されるとはいかないのが実社会なのでしょうか?それとも評価を受けて過ぎている人を妬んでいる私の心がそう感じさせているのでしょうか?

同じような結果を出していても(出していると感じていても)、片方は賛辞され片方の結果は酷評されてしまうという事実になんども遭遇しています。

人間関係の構築や、コミュニケーション力なども会社には必要なスキルなのだろうと自分自身を諌めつつも腑に落ちない事もしばしばあります。

会社にとって上の立場の人にとって、今求めている結果を出せなかったのかも知れません。

それでも会社の効率が良くなるように、社員の能率が上がるような作業をこなすという、結果としての数字には単純には現れない、過程の成果にも目を向けられる状況があるのが理想ですよね。

どちらの成果にも関われることが理想なのでしょうが。

佐藤愛は5年をかけ自分を鼓舞し、壊れそうな自分の心を精神を助けるすべを見出し(コスプレをして勤務)会社にとって必要なシステムを作り上げるほどの実力と、自分の心を支える方法を見極めそしてその方法を実践した佐藤を規範としたいと感じます。

その佐藤の作り上げたシステムを芸術品だと言い、あれ以上のシステムは見たことがないという真贋力の持ち主であり、そのシステムを作り上げた本人が軽視されることを自分のことのように悲しみ、悔しがれる鈴木の感性を称賛したいです。

さらにはそのような素晴らしいシステムを作り上げた本人が世に埋もれないように手配する、その様な場所を作り出そうする、作り出せる鈴木が羨ましくもあります。

私も、そのよに人を素直に認められる人物に巡り会えるほどの魅力のある佐藤に、近づけるように成長したいです。

また佐藤のようにコスプレでもプログラムでも、なにかにひたむきになりたいものです。

そんな劇的な出会いがあるキッカケは、六年前に佐藤がホワイト企業として有名な会社を選んだ会社は見事にブラックであり、深夜残業や会社に泊まり込みの業務が続き、心は痩せ細ていく状態でした。

そんな佐藤を救うきっかけとなったのが、深夜のテレビ番組でした。

その日から自分の心を守るための行動を始める佐藤、コスプレ衣装で勤務し、脳内応援団を作りだし自分を鼓舞し、5年をかけて同僚と作り出したシステムがオルラビシステムでした。全業務完全自動化!

しかしその結果が解雇という憂き目に有ってしまう佐藤、有能が故に必要ではないのと勘違いされてしまう(コスプレ衣装での勤務もまずかった様子ですが、佐藤の能力からすれば些細なことですよね、ですかね…)。

『狡兎死して走狗烹らる(中国の武将 韓信の言葉)』ではないですが、会社にとって必要なシステムを作り上げたら、もう用無しでは辛すぎますよね。実際はそのシステムを回す為には佐藤が必要なわけですが…

机上の数字、机上の実績をただ眺めていれば確かに一人で回していた、とうつるのかも知れません。

しかし現実を直視してみれば、その作業はその人でしか回せない、その人だからこそ回っていたという事実があることは、部長でも分かっているほどの自体でした。

その部長は早々に会社に見切りをつけて転職活動を始めるという身の軽さと決断力、見習いたい限りです。転職では、手に職があるという事と部長の役割を全うしていた、という実績も強みなのでしょうね。

佐藤愛はそのような実態でありながらも、あっさりと解雇からの無職となり、やさぐれます。

それでもその力をその実力を見抜いた、そしてその力を埋もらせないようにと新たな世界へと導いてくれた人物が鈴木健太です。

その鈴木が佐藤愛の実力を認め必要とした時の言葉が

約束する ボクは世界を変える

君が輝ける場所は ボクが作る

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?第1巻より引用

でした。

自分の人の力を見抜く目を信じ切れ、その人物の能力を活かす場所を提供でるという確固たる自信の持ち主だと感じられる言葉ですね。

ここまで自分の考えを言い切ってみたいものです。

この様な理不尽人事からの真に力を必要とされる場所への誘いの話を読みたい場合は

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 

原作 下城米雪 キャラクター原案 icchi 漫画 伊於

PASH!コミックス 主婦と生活社

第1巻 第1話

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

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