本当の勉強は教えないこと

番組

ーーー宮本哲也 宮本算数教室

小学生向けの学習塾を設立して教えない教育、子ども自身が考えなければ意味がないとの考えのもと算数を教えている宮本先生の言葉です。

その様な考えのもとで行われている宮本算数教室は、教室で使用する教材は先生考案の『賢くなるパズル』を使用しているそうです。

授業中は子供達がひたすら問題を解くだけで、先生は子供が解いた問題の答えが正解か不正解かを生徒に伝えているだけという、教えない授業の様子が番組で紹介されていました。

※小4からは算数の授業をやるそうです

宮本先生は教えて賢くなるなら誰よりも教えまくります、と考えており特に算数にかんしては教えちゃダメ!だと強調しておりました。

そして宮本先生は番組内で

算数は考える科目、教えると考える妨げになる、だから教えない解けても解けなくてもいい分かっても分からなくてもどっちでも良い、考え続けること

世の中に存在する算数の問題の90%はやさしくてつまらない、ジャンク問題そういう問題を山ほど宿題として出すから子供達は算数が嫌になる

算数は教えずに優しくて面白い問題を少しずつハードルを上げていけばいつの間にか1つの問題に2〜3時間も考えるようになる

パズルは数字の砂遊び水遊びみたいなもんで運と数字と仲良くなってから算数にはいるとスムーズにうまくいく 

世界一受けたい授業 2022年5月14日放送より引用

との事を仰っておりました。

考え続けることの大切さを伝えています。確かに答えを言ってしまえばそこで終わってしまいますからね、一時は問題が終了したことで安堵感はあるかも知れませんが、次には繋がらないかも知れませんね。

その後に同じ様な問題があった時に答えの導き方がの本質が分かっていれば良いのですが、教わった通りにまた問題を解いても教えてくれた人の考えをトレースしただけになってしまうのかもしれませんね。

本当に自分の考えで答えに導けるようになるには、考え続けるのが必要なのですかね。

しかしその考え続けるのが一番苦しく辛い状況ですよね。

その様な、ただただ辛いだけの状況が起こらないようにと考え出されたのが、宮本先生考案の『賢くなるパズル』なのでしょうか。

数字を使ったパズルを解くことで考え続けることに慣れていき、解いた時正解した時の興奮を味わえることにより、数字に仲良くなるということなのかもしれませんね。

心に響く感銘を受けた言葉でした。

それにしても世の中の算数の問題の90%がジャンク問題だと言い切る自信と、そんな問題を繰り返すから算数がつまらなくなるという持論を言い切れる強さが羨ましいと感じられます。

確かにつまらない問題を延々とやり続けるのは苦痛ですが、私はそんなもんだとか、皆も同じだからやるのが当たり前というような思考になってしまっています。

しかたがない、これが勉強なのだと言い聞かせてツマラナイ生きるよりは、そのツマラナイという感情に目を向け違う発想を考慮できるようになりたいです。

宮本先生がその様な考えに至った背景には、新卒で入った塾で先生に生徒が質問に来てくれたら嬉しく感じていくらでも生徒の質問に対して付き合っていたそうです。

すると、その結果質問に対して付き合っていた生徒は授業中の集中下がっていってしまったそうです。

その背景には、授業中に集中して聴かなくても理解しなくても後で付き合ってくれる先生がいるから良いという考えになってしまったそうです。

その対策として、生徒の親御さんに三回解いても分らなかった時にだけ質問に来るようにと伝えた結果、その生徒は質問に来なくなったそうです、そしてその後その生徒はすごく伸びたという経験をしたそうです。

その様な経験から、宮本先生は教えるのではなく、いかに生徒自身に考えるようにするかにシフトしていったそうです。

宮本先生は親御さんに対しては、余計なことをせずに見守ってあげていればよいという考えでした。

問題を解いている最中に苦しんでいる時、その間が賢くなっている時だからそれを横で見ていることが良いと言っていましたが、私は子供が言葉に出して「分かんない!」と言っていた時などは、ついついその様子を見守っていられずに、手を貸したり何処が分からないの?などと介入してしまいます。

賢くなっている最中だったのですね…

更に先生は親の禁句を2つ紹介していました、その禁句とは

大丈夫?がんばってね

でした。

子供は取り組んでいる時に自分は50%位で頑張っているかなと思っているそうで、その時に親などに大丈夫?と言われてしまうと、まるで自分の頑張りは0%判定!!だ、と突きつけられてしまったと感じてしまうそうです、これは傷ついてしまいますね。

頑張っているのに0%判定を叩きつけられては、やる気が下がるどころか、取り組もうとする意欲も無くなってしまいますね…

しかし、子供が50%位で取り組んでいるというのはどのように考えれば良いのでしょうか?

50%も力を注いでいて良いことなのか?半分は気が散っているということなのか?なんにせよ取り組んでいることには違いはないのですから完璧ではなくその姿勢を見守るのが大切なのですかね。

それにしてもまさか大丈夫?という声かけが子供にとっては、0%判定だと感じてしまうとは思いもよらなかった事柄でした。いつも気にしているよ、見守っているよというような感じで声をかけていたつもりでしたが、子供相手にはそのような安易な声掛けは危険なのですかね…

先生は大丈夫だよ!頑張っているね、と言われると子供は嬉しくなるとも言っていました、子供に限らす大人相手でもそうですが語尾の違いですがそれだけで全く感じ方が違うのですね。

ちょっとずつ楽しみが分かっていくからこそ、続けられる。続けられるからこそ楽しみが分かっていくという事なのですね。

それにしても、『教えない』というこれまでにない方法を試そうとする勇気と、どうしたら子供のために、どうしたら人が喜ぶのかを考えて行動できる先生が素晴らしいと感じられました。

このような考えを得られる宮本先生が出演していた番組は

世界一受けたい授業 2022年5月14日 放送

噂のヤバい先生File No.5 宮本哲也先生

の放送でした。

世界一受けたい授業は令和5年5月現在ではHuluでは見られます。

他の授業も是非見てみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

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