ハンディは これくらいで 満足か?

漫画

ロロノア・ゾロの言葉です。

言葉までの経緯

バギー一味参謀長〝曲芸のカバジ〟VSロロノア・ゾロ
剣の相手ならと、ゾロはカバジの前に立ちはだかります。
ゾロの腹はバギーによって傷つけられたまま、完治しておりません。
それでも、二人の戦いが始まり、その様子を見て取ったカバジは、曲芸のカバジというだけあり、火事おやじ、湯けむり殺人事件など普通ならば見られないような技を駆使しゾロを攻め立てます。勿論、ゾロの傷を狙って。
浅くはない傷を攻撃され、さすがのゾロも声を荒らげます。

それでも、立ち上がり止めに来たカバジを、ゾロは左手一本で一蹴します。
そしてゾロは、うっとおしい、傷をつつくのが楽しいか、とカバジに言い放ち、

自らの傷を、自身の左手に持った刀で、更に深く傷つけます。

その行動に、

あっけにとられるカバジ、痛みを想像し声も出ないナミ、痛みを代弁するルフィ、行動の真意を測りかねるバギー。

周囲はゾロの行動を注視します。
そして、ひと息吐いた後に

ゾロが言い放った言葉が

おれの剣が 目指すのは 世界一…
ハンディは これくらいで 満足か?
おれと思えの 格の違いを 教えてやるよ

漫画 ONE PIECE 第2巻第16話 〝VERSUS!! バギー海賊団〟 より引用

でした。

ゾロ自身が目指しているのは世界一。

このような傷くらいで、手こずっているようでは到底届かない、はるか遠い先。
傷があろうと、なかろうと、これくらいの相手ならば問答無用で倒してこそ、世界一を目指せ、目指していることを語ってもいい。
【世界一】その言葉を口にする、目指すのならばそれくらいの、覚悟と実力を持ち合わせなくてはいけない、意味がない到達できるはずがない、と言っているようでもありました。

自ら格が違うと言っているように、ゾロからすればカバジは、それほどに実力差がある剣士だったのでしょう。

心に響いたこと、考えさせられたこと

それだとしても、ハンディはこれくらいで、ハンディはあくまで自身が決めるのではなく、対戦相手が決めるもの、または周囲の存在が、対戦する者たちが同じくらいの実力にするように配慮することであり、自身でハンディを決めると、自分が勝てる範囲でしか負担をおわないのではないか?とも感じられてしまい、ハンディがこれくらい、これくらいなら勝てる、という意味なのではないかと勘ぐってしまいます。
もちろん、自身の傷をさらに深める行為、あれほど痛みを表していた場所をさらに深くえぐる行為、軽い気持ちでできるわけでも、痛みや損傷が軽いわけはないのでしょうが、それでも若干の違和感を感じてしまいます。
そのことを打ち消すのが、目指すのは世界一という言葉ではないでしょうか。
世界一を目指しているのに、そのような安っぽい行動、チンケな考えのもとで行動、それらをするくらいならば、初めから世界一などという途方もな頂きを口にしない、なしてや目指しはしないでしょう。
覚悟、それがあるから自身の行動を恥じ入るようなことはしない、だからこそ、カバチにたいして格が違うと言い切れるのではないでしょうか。

格の違い一見すると口だけならば言うのは誰でも言えてしまう、そのように軽くも感じられてしまいそうですが、けれども本当に相手と自身との実力差を正確に判断し、自身の力をきちんと踏まえ使うことで、一層の輝きを放つのではないでしょうか。
言葉の響きもそうですが、その言葉を言い放つ覚悟も含めて心に響いた言葉でした。
目指しているものの偉大さ、その大きさに対して向き合い、立ち向かっているそのような存在が放つからこそ、自らが与えたハンディさえも自身を高みへと連れて行く材料になるのではないでしょうか。

皆様には今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。

少しでも新しい発見があれば幸いです。

今回の言葉を、直接読んでみたい場合は

漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

第2巻 第16話 〝VERSUS!!バギー海賊団〟

を、是非読んでみて下さい。

皆様には、

どの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

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