『あんたに負ける権利は無い』迷宮の悪魔 vs. 冷血 – ダーツプレイヤーの壮絶な戦いと心の葛藤

漫画

あんたに負ける権利はない

漫画 エンバンメイズ ROUND01 冷血ーcold bloodー より引用

ーーー烏丸 徨(からすまこう)ダーツプレイヤー の言葉です。エンバンメイズ

言葉までの流れ

ひどい方向音痴の烏丸自分の家に帰り着くことすら困難、その途中話しかけられたのが美作真琴、道案内と同時にお願い事を持ちかけてきたのでした

両親を亡くした その敵をうって欲しいと…

その相手が神谷総一朗ダーツプレイヤーでした

二人のダーツプレイヤーが戦う場所、戦う競技はもちろん 秘密の会場で、ダーツ勝負

そして絹守一馬が主催するこの試合観戦は大盛りあがり

迷宮の悪魔こと烏丸 対 冷血こと神谷総一朗 お互いに名前は知っているが対戦は初めしかも対戦方法はカウントアップで引き分けは無しのサドンデス方式、ダーツの腕前が超一流狙った場所に当てるのは朝飯前の二人この二人が戦えばいくらでも最高点が取れる続けてしまいます、つまりは半永久的に試合は続く  何らかのアクシデント、本人らの意思がなければ…

そのことに主催者の絹守は初めから気がついており、試合が続くことで観客も気づき始めます

いつまで続くのか? と

対戦相手の二人も気づいていながらも淡々と冷静に投げ続けます

無限に続くかのような迷宮からの脱出を試みるも、勿論そんな簡単にはいきません

しかし、一方で刻一刻と負けへの要因が始まっていたのでした、神谷にとっては

そのことを 見抜いた烏丸 諦めた 神谷 そこで神谷は敗北宣言ともとれる行動ダーツの得点を低く獲得します 観客も神谷本人も歯ぎしりしながらも試合の終わりを意識しましたが次の瞬間の烏丸の行動は常軌を逸するものでした

迷宮の悪魔とは 迷路とは

絶叫する 神谷に向かって

烏丸が放った言葉は

何って…… 見たらわかるだろ? アンタに”負ける”権利はない このゲーム…”いつゲームをやめるか”は”後攻”の奴だけが決められるんだ オレが同点を取り続ける限りアンタは”迷路”から出られない

漫画 エンバンメイズ ROUND01 冷血ーcold bloodー より引用

でした

考えたこと

ここが”行き止まり(デッドエンド)“だとの名台詞とともに

その後、許しを?敗北を請う神谷最終的には敗北する権利を一億で売る烏丸

負けるための権利が売買される 勝つことにより負けるものに得があるが、勝者には利益がでる 敗北感と安堵感が入り混じりながらの試合終了

出口を求めた敗北者神谷、どこで間違えたのか、どうしてこのようになったのかいつのまにか絡み取られていた道、入った入り口は迷路だったのか、迷路を歩かされていたことに気がついただけなのか?なぜ何故と自問自答しながらも出口を求めた神谷がたどり着いた場所は……

試合前はお互いに自分の勝ちを確信し、自分の力に絶対の自信をもち対面する二人、試合ではなくても社会でも会社でもともに正しい強い間違っていないと考え、対立してしまうときも多々あるかもしれませんが

試合の最中、勝負の最中ではなく、その前の戦略や戦術の時点で自分の置かれている状況で、すでに勝負は決している状態は少なからずあるものなのでしょう

そのことにいち早く気がつくか、早い段階で察するか、諦めずに敗北宣言をあと伸ばしにするのか、どの選択肢が正しいのか、どの行動が少しでも自分の自尊心やダメージを減らせるのはわかりませんが

負けることさえも相手に委ねなければいけない

相手に自分の負けを、認めてもらわなくてはいけない

勝つことよりも困難なこの行動を自分でも認め更に相手や周囲にも分かってしまう状況が出来上がってしまうこことほど苦しいものは無いのかもしれませんね

ただの負けならば、次につながるのかもしれない、成長の段階かもしれないと鼓舞できるのかもしれませんが、相手に勝ちを譲るのではなく、負けをもらうのですから

このような状況にならないためにも、相手だけではなく自身のことをもっと観察研究する必要があるのでしょうね、このような感銘を受けた言葉で新しい響きがありました。

烏丸徨の言葉を

直接読みたい場合

エンバンメイズ 田中一行 good!AFTERNOONKC 講談社

第一巻 ROUND01 冷血ーcold bloodー

を、是非読んでみてください。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

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