やる気が続かない理由は『アンダーマイニング効果』? 逆転の一手でモチベーションを取り戻そう

考える

こんにちは。

今回は、「やる気」が急になくなってしまう不思議な現象

“アンダーマイニング効果”についてお話しします。

【はじめに】

先日、職場でいつもより張り切って仕事をしていたら、上司が「頑張ったね」と言いながらランチをごちそうしてくれました。「わぁ、ラッキー!」と喜んだのも束の間、それっきり特に何もない日が続くと、「あれ、もう頑張らなくてもいいかな…?」と気持ちが萎えてしまったんです。

こうした経験、実は多くの方が無意識に味わっているかもしれません。心理学では、こうした現象を「アンダーマイニング効果」と呼びます。自分が「これをやりたい」と思って頑張っていたはずなのに、一度お金やモノなどの外部からの報酬が入ると、その行動への意欲が下がってしまうことがあるのです。

そこで今回の記事では、アンダーマイニング効果がなぜ起こるのかというメカニズムに触れつつ、その対策や、逆にやる気を高める「エンハンシング効果」についても解説していきます。「一度はやる気が出たのに、どうして続かないんだろう?」と悩んだことがある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

【アンダーマイニング効果とは?】

■ 定義と背景

アンダーマイニング効果(Undermining Effect)とは、「本来持っていた内発的モチベーション(自分の興味・やりたい気持ち)が、外部から与えられた報酬によって損なわれる現象」を指します。

心理学者のエドワード・L・デシ(Edward L. Deci)らが1970年代に行った研究で示された概念として知られています。ある活動に対してお金やモノなどの外的報酬を与えると、もともとその活動に感じていた楽しさややりがいが失われてしまうケースがあることがわかりました。

■ どうして起こるの?

「自分が好きでやっている」という“内発的な意欲”と、「報酬をもらうためにやる」という“外発的な意欲”は、心理的に区別されます。本来自分の意思で取り組んでいたことに外的報酬が介入すると、「本当はやりたいことだったのに、『やらされている』気分になり、モチベーションが下がる」というわけです。

【実際の例】

■ 子どもに対して

たとえば、子どもが自分から進んで宿題をしていたとします。そこに親が「宿題をやったらお菓子をあげる」と条件をつけると、一時的にはやる気が出るかもしれません。しかし、それが続かなくなると「お菓子がもらえないなら宿題はやりたくない」と思うようになる可能性があります。

■ 社会人のケース

ビジネスの場面でも同様です。「いい成績を出したらボーナスをあげるから頑張って」と言われたとき、最初は燃えるかもしれませんが、いざボーナスがなくなった途端、「もう頑張らなくてもいいか」という気持ちになりやすいのです。

【アンダーマイニング効果を防ぐコツ】

アンダーマイニング効果は、ちょっとした配慮で回避・軽減できます。

言葉や気持ちで伝えるごほうびを大切にする

「あなたがやってくれて本当に助かったよ」「すごく頑張っていたね」といった、感謝や称賛の言葉は、内発的動機を壊しにくい報酬です。

相手の自主性を尊重する

「やりなさい」ではなく「やってくれるとうれしい」と伝えるだけでも、「自分の意志でやっている」という感覚が保たれやすくなります。

過度な監視・強制を避ける

「いつまでにやれ」「毎日やれ」と指示をしすぎると、外発的動機ばかりが強調されてしまい、内発的動機を失いやすくなります。

【アンダーマイニング効果の逆:エンハンシング効果】

「エンハンス(enhance)」は「高める」という意味

感謝の言葉や期待の言葉をかけられることで「もっとがんばろう!」と感じ、やる気が増幅する
たとえば、早起きができたときに「すごいね! おかげで家族みんなが助かるよ」と声をかけられると、「自分が役に立っている」「感謝されている」という気持ちがモチベーションアップにつながります。

実は、外部からのポジティブな声かけによって、内発的モチベーションをさらに高める現象があります。これを「エンハンシング効果(Enhancing Effect)」と呼びます。

【実践アイデア:家庭や職場でどう活かす?】

子どもへの声かけ

「早起きしてくれると助かるよ」「あなたが起きてくれるから一緒に朝ごはんをゆっくり食べられて嬉しいよ」など、子どもの行動で生まれるポジティブな影響を具体的に伝えてみてください。

チームメンバーへのフィードバック

「自分はここまでよく頑張った」「今日はいつもより集中できた」など、自分に向けてポジティブな声かけをするのも効果的です。報酬が“お金”だけじゃなくて、“言葉”でも構わないのです。

自分自身に対しても“言葉の報酬”を

「自分はここまでよく頑張った」「今日はいつもより集中できた」など、自分に向けてポジティブな声かけをするのも効果的です。報酬が“お金”だけじゃなくて、“言葉”でも構わないのです。

【まとめ】

アンダーマイニング効果:外部報酬で本来のやる気をそいでしまう現象
エンハンシング効果:感謝や称賛の言葉などがモチベーションを高める現象

私たちはつい「褒めるだけじゃ物足りないかも」と思いがちですが、実はお金やモノよりも“言葉”のほうが内発的モチベーションを育むのに最適なことも多いのです。

この記事のポイントを押さえておくと、家庭や職場でのコミュニケーションがガラッと変わるかもしれませんね。「自分のやる気が続かない…」と感じるとき、「なぜやる気が消えてしまうのか」を考え直すきっかけになるでしょう。

ぜひまたいらしてくださいね。

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!

【注意喚起】

本記事の内容は、筆者の個人的な調査および参考文献をもとにまとめた情報です。できる限り正確な表現を心がけておりますが、誤解や勘違いを招く可能性があるかもしれません。最終的な判断は、専門家の意見や公的機関の資料などもあわせてご確認いただき、ご自身で慎重にご判断ください。

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