会社を発展させるのは経営者の責務だ

漫画

ーーー新社長 

言葉までのあらすじ

社内システムを熟知している社員をも解雇することで、その部の部長も呆れ退職を決意する状態。会社の組織の再構築とのたまい、人件費をカットし業務を維持させるという計算をしていると考える新社長。現場は離職率が高いところもある状況、そのような状態でも自分の行為を振り返っ時の言葉です。

心に響いたこと 考えたこと

新社長の言葉に対して、私は深い失望と嫌悪感を抱いています。彼の発言は、経営者としての責任を強調しつつも、従業員の不安や信頼を軽視しているように受け取られました。

新社長は組織再構築と人件費のカットを目指しており、そのためにシステムに詳しい社員を解雇することを選んでいます。しかしその決断は、システム知識を持つ社員の喪失や、競争力や効率性の低下といった悪影響を引き起こす可能性があることを考慮していないように感じます。また、部長が退職するほどの状況も、組織内の不和や不信を象徴しています。

新社長は自身の行動に対して心苦しさを感じつつも、会社の発展を優先する姿勢を示しています。しかしこの発言からは、従業員の利益や幸福感を軽視し、単に会社の成長だけを追求する経営スタイルが透けて見えます。

私は、会社の発展が重要であることは理解していますが、それが従業員のやりがいや働きの対価を搾取することにつながるのであれば、それは妥当ではなく単に社長の自己満足だとも感じています。また、自動化やマニュアルの完備は進んでいるかもしれませんが、それだけで人材が不要となるわけではありません。部長が技術や知識を有する人財を必要とすると訴えるのは自然なことであり、部長がどうしてそのような態度を取っているのかを考えようともしない新社長の姿勢は、さらなる嫌悪感を引き起こします。

私は実際の全ての会社や社会のあり方を完全に把握することはできませんが、このような机上の空論や経済的な利益追求が優先される状況が多く存在しているのではないかと恐怖を抱いてしまいます。従業員の尊重や幸福感を無視する経営スタイルでは、長期的な組織の繁栄や社員の満足を築くことはできないのではないかと考えると、さらに失望と嫌悪感が募ります。

以上の理由から、新社長の発言に対して私は強い相容れなさと嫌悪感を抱いています。組織の成功は単なる経済的な数値だけでなく、従業員の幸福や働きの充実によって築かれるものであるべきだと考えています。

一個人の立場である私は、上層部の人達とは、新社長とは分かり合えないのだな、考え方が違うのだなと嫌悪感を感じた心に響いた、衝撃的な感銘を受けた言葉でした。

新社長の振る舞いを読んでいると、責務だとか会社の発展だとか言う言葉を使っていることにすら、憤慨を覚えてしまいます。

自己欲求のを満たしたいための行動を、会社の為というような言葉を隠れ蓑としてつかうなと。

ココまで感情を乱されることはすでに、漫画の作者の術中にハマっているのでしょうけれども。

現時点での行動で導かれた、感情なのだから仕方有りませんよね… この後予期せぬ展開があったとしても……

物語の流れ

コスプレをしながらの業務ですが、社内システムをワンオペしている女性社員の佐藤愛は冒頭で解雇を言い渡されます。新しい会社の社長が見学に来た時に目に止まった様子です。この部分は言い訳できないとも考えられますが。それだけが解雇理由ではなく、もっと横暴な新社長の中だけで考えによるの業務の再構築、働き方改革による人員整理でした。

その人員整理には、コスプレ女性社員の佐藤も『正気ですか?』と口にする程、さらには部長も『気が狂っている』と、社長に言うほどに横暴とも言える人事でした。この会社は技術者を軽視する傾向が昔からあり、その傾向もあいまり結局は解雇とってしまう佐藤と、そのことで、この会社のことを呆れてしまい、転職活動を始め有給消化を行う部長でした。

そのような横暴とも言える解雇にも従うざるを得ない、一社員の佐藤ですが、残された社員たちには罪はないと、有給消化を拒み最終日まで働きます。

勿論怒りの感情は芽生え、やけ酒を飲みつつ荒れる佐藤、しかし会社をワンオペで回せるようなシステムを構築し、そのシステムを扱えるほどの人財が、ほっておかれる訳はなく、新しく起業した会社に必要とされ無事に転職が決まります。

そのような人財を解雇した、新社長は組織の再構築、人件費カット、新組織のエナジー等などを無事にこなしていると、考えています。

その状態で現場の状況を秘書に確認すると、離職率が高いところがあると聞きますが。マニュアルが完備されているところに人員を割くのは無駄だと、言いつつ

心苦しいものはある だがどんなに逆恨みされようと

会社を発展させるのは経営者の責務だ 違うかね?

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 第1話 より引用

と秘書に同意を求めます。

身内による身内のための考えで、身内による忖度ではないかと、心苦しいとか言うなとか感じてしまいます。

この様な言葉を言う社長と秘書の会話を直接読みたい場合は

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 漫画 伊於

原作 下城米雪 キャラクター原案 icchi 主婦と生活社 PASH!コミックス

第1巻 第1話

を是非読んでみて下さい。

皆様にはどの様な新しい響きがあるのか、楽しみです。

一社員は辛いのか、社長が辛いのか。立場が違うと変わりますが、それでも理不尽でよね…。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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