ーーー最上拝 コンシェルジュ
ホテルに就職が決まり、コンシュルジュとして勤務する川口涼子
歌舞伎のチケットや乗車券の手配や道案内、電車やバスの時刻表ともにらめっこし何回も丁寧に案内しさらにはお客さんの家族に対する配慮、食事の提案、などなどやるべきことは多忙で、それでいて華やかさとも言い難く、精神的には気の抜けない仕事
そのような業務の繰り返し、何度も何時間も何日も、忙しさが一段落すると、気が抜けてついついコンシェルジュの仕事とは、同じことの繰り返しが続いてしまい疲弊していく業務なのか?と頭によぎり
愚痴をこぼしてしまいます
その言葉を聴いた 最上は
私達にとっては同じことでも一人一人のお客様にとっては〜
舞台の役者さんは一日に何回も同じ演技をして そのつどお客さんを感動させるでしょう?
漫画 コンシュルジュ第一巻より
と、たしなめつつもとても深い言葉を告げました
確かに、勤務しているが側からしてみれば、今日の仕事も明日の仕事もこれからの仕事も、一昨日の仕事も、昨日の仕事、午前中の仕事も同じような仕事があったのかもしれません、仕事はある意味同じようなことを積み重ねていく事によって続いているといっても、いいのかもしれません
同じこと、同じような事、そのように感じられることさえも仕事ができるようになったから、入社したて、仕事を覚えたての頃はそうじゃなかったはず…
とは言ってもやはり繰り返しが続くと、何回も、またか、繰り返しかと嘆いてしまいます
そんなの時に、最上のように諭すように、自分にとっては繰り返しでも相手には初めての思い出にしたい行動なのかもしれない、自分の行動が少しでもいい思い出に、良い記憶になれば、そのことで相手のそれからの記憶が感動する出来事になれば、その結果そのまた相手にも良い感動が繋がっていけば、と考えられるきっかけになれるような、感銘を受けた新しい響きの言葉でした
相手にとっては、意識に残らないほどの些細な出来事と思われるような、細かい配慮が一番のしごと術なのかもしれませんね
なかなかこのような境地には達せませんが、少しでもこの場面を思い出せればとおもいました
最上拝の言葉を直接読みたい感じたい方は是非、漫画を読んでみてください
皆さんはどのような新しい響きがあるのか楽しみです
コンシュルジュ 原作 いしぜきひでゆき 漫画 藤栄道彦 BUNCHCOMICS 新潮社
第1巻 第2話100年を超えた奇跡
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