漫画『ONE PIECE』第4巻 第30話「GREAT」より
クロネコ海賊団船長・ジャンゴの言葉
言葉に至る経緯
シロップ村に忍び寄る危機——。
クロネコ海賊団が上陸するという情報を事前に掴んでいたウソップ、ルフィ、ゾロ、ナミの4人でした。しかし、迎え撃つはずだった場所とは別の海岸から海賊たちは上陸してしまいました。急いで北の海岸へ向かう4人でしたが、先に到着できたのはウソップとナミのみ。多勢に無勢の状況の中、2人は果敢にも戦いを挑みますが、敵の数に押されてしまいます。
ウソップの必死の抵抗も虚しく、海賊たちは村へと通じる坂を駆け上がっていきました。もはやこれまでか——そう思われたその瞬間、海賊たちは突如として坂の下へと吹き飛ばされていったのです。
その光景に唖然とするウソップ、驚きを隠せないジャンゴ。そして、状況を理解しつつも悪態をつくナミ。
彼らの視線の先には、坂の上に仁王立ちする2人の男——モンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロ。
「遅れた分の仕返しだ」と言わんばかりの2人の猛攻に、海賊たちは吹き飛ばされました。しかし、それでも彼らの闘志は消えていませんでした。
そんな彼らを鼓舞するように、
催眠術師・ジャンゴが発した言葉が、
『いいか おれ達は こんな所で グズグズ やってるヒマはねェ
漫画『ONE PIECE』第4巻 第30話「GREAT」より引用
相手が強けりゃ こっちも強く なるまでだ…!!』
でした。

心に響いたこと
「相手が強いならば、自分たちもそれに見合う強さを手に入れればいい」。
まるで格闘漫画の主人公が発するような、真っ当で力強い言葉です。しかし、この言葉が響くのは、ただの根性論ではないからです。
現実世界では、「相手が強いからといって、すぐに強くなれるわけではない」と考えてしまいがちです。しかしジャンゴは、それを言い訳にするのではなく、「強くなればいい」という極めてシンプルな解決策を提示しました。
この言葉には、「強くなるための手段を探し、努力をしなさい」というメッセージが込められているように感じます。
実際、私たちの人生においても、理不尽な壁や自分を阻む強敵が現れることがあります。そんなときに、「どうせ無理だ」と諦めるのではなく、「強くなればいい」と考えることができたなら——。
それは、現状を打破する大きな一歩になるのではないかと感じられた言葉でした。
考えたこと
ジャンゴの言葉は、一見すると非現実的なほどに強気な発言です。
「相手が強いなら、自分たちも強くなるまで戦う」。これが現実ならば、どれほど無謀な挑戦でしょうか。
しかし、ジャンゴには“強くなる手段”がありました。
彼の催眠術は、戦闘員たちの身体能力を爆発的に引き上げることができます。そのため、「強くなるまでだ」と言い切ることができたのです。
この場面から学べるのは、「根拠のある言葉には説得力がある」ということです。
言葉の重みと現実への落とし込み
ジャンゴの言葉から学べるのは、「自分で実行可能、実現可能なことを見極めたうえで発言することの大切さ」ではないでしょうか。
言葉は、それ単体ではただの音や文字に過ぎません。しかし、その言葉に説得力を持たせるのは「裏付けとなる行動」と「実現するための手段」です。
ジャンゴが「相手が強いなら、自分たちも強くなればいい」と言い切れたのは、彼にはそれを実現する“催眠術”という能力があったからです。無茶な発言のように思えても、実際にその言葉を現実に変えられるだけの力が彼には備わっていました。そのため、彼の言葉は部下たちにとっても、ただの精神論ではなく、実際に行動へとつながる指示となったのです。
これは、ウソップの「嘘を現実にしようとする行動」とも対照的です。
ウソップは「海賊が来る」という嘘をつき続けることで、それを真実にしようとしました。彼の言葉は、最初はただの作り話にすぎませんでしたが、最終的に本当に海賊が襲来するという現実に結びつきました。
一方、ジャンゴは「強くなればいい」という言葉を発し、それを催眠術という実際の力で支えました。言葉だけでなく、それを現実にする術を持っていたのです。
この二人の対比は、「言葉を現実に変える力」がどのように働くかを考えさせてくれます。私たちも、ただ言葉を発するだけでなく、それを実現するための手段を持ち、努力を重ねることが大切なのではないでしょうか。
言葉に責任を持ち、発した以上はそれを実現するために行動する。その姿勢こそが、言葉の力を本物にするのだと感じました。
たとえば、ただ「成功する!」と言うだけでは信じてもらえませんが、具体的な計画や根拠があれば、それは一転して力強い言葉に変わります。
ジャンゴは、彼の催眠術によって「強くなる」ことを実現できるからこそ、無茶に思える正論でも部下たちは受け入れたのでしょう。
この点は、ウソップの「嘘を真実にしようとする行動」と対照的でもあります。
ウソップは、「海賊が来る」という嘘をつき続け、それを現実にしようとしていました。一方のジャンゴは、「強くなればいい」と言い、それを催眠術という現実の力で裏付けたのです。
こうして考えると、ウソップとジャンゴはまるで対照的な存在でありながら、本質的には「言葉を現実にする力を持つ者」として共通しているのかもしれません。
私たちも、自分の言葉に責任を持ち、実現可能なことを見極めたうえで発言することが大切なのではないでしょうか。そして、言葉にした以上は、それにふさわしい行動を取る努力を怠らないこともまた、重要な姿勢だと感じました。
この言葉が響く瞬間
このジャンゴの言葉を、どんなときに思い出すでしょうか?
目標を掲げたときに「自分には無理かもしれない」と思ったとき。
試練に直面し、「どうせ勝てない」と諦めそうになったとき。
何かを成し遂げるために、努力を重ねなければならないとき。
また、この言葉を誰かにかけられたい瞬間もあるかもしれません。
夢を追い続ける友人や家族が、壁にぶつかっているとき。
部下や後輩が、自信を失いかけているとき。
自分が人生の選択に迷い、「本当にできるのか?」と不安になったとき。
ジャンゴの言葉は、現実を動かす力を持っています。
直接この言葉を感じたいなら
もし、この言葉が発せられた瞬間を直接読んでみたいなら——。
📖 漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
📖 第4巻 第30話 〝GREAT〟
ぜひ、手に取って読んでみてください。
この言葉が、
あなたにとってどんな新たな響きをもたらすのでしょうか。
楽しみです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

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