言葉までの経緯
船長同士の戦い
モンキー・D・ルフィ VS バギー
ルフィに腹への蹴りを受け、押され気味のバギーです。
シャンクスを海賊見習い時代の同志だと考えているバギー。
シャンクスとバギーが同志だという発言を許せないルフィ。
どんなに戦いで押されていようとも、自身の考えや思い入れを、他者によって捻じ曲げられることを受け入れないバギー。
シャンクスに対する、思い入れや怒りを、回想とともに吐露します。
シャンクスほど怒りを覚えた男はいない、莫大な財宝を奪った男だと。言いながら。
回想は、海賊見習いとしてシャンクスとバギーが海賊の船に乗っており喧嘩をしているところから始まります。ケンカを笑って見守る海賊、ついにはケンカばかりしている頭を冷やせと、力ずくで止められます。海賊を目指して吐いても、海賊に対する思考や生き方への思想が違うのでしょう。
お互いに敵船に対する考え方も違います。
そのような見習い時代の中ですが、話は良くしている様子です。
お互いに一目置いていたのかも知れません、認めるところは認めているが相容れない部分もあるのでしょう。
ある夜のこと、盛り上がっている海賊の一団。
シャンクスは一緒に騒がないかとバギーを誘います。
そこで二人はこの先のことを自分の未来のこと、船を下りて自立した時のことを語ります。
シャンクスが、海賊として世界を見てまわるというと、バギーはバカで甘ったれた考えだと、笑い飛ばします。
そのうえでシャンクスの戦闘の腕だけは買っている、甘えを直せば部下にしてやってもよかったと語ります。
その言葉に対して
シャンクスが言った言葉が
お前の 部下だと!? ふざけんな!!
漫画 ONE PIECE 第3巻 第19話 〝悪魔の実〟 より引用
考え方が 違うから 別々の道を好きに行きゃいいんだ
それが 海賊だ!!
でした。
心に響いたこと
それぞれの海賊に対する考え方を表している。
自身が海賊になったときの指針を決めている。
生き方の軸をしっかりと持っている。
そしてその軸は、それぞれが違うものであり、違っていていい。無理にお互いに合わせるものでもないし、違うならば別々に進むことが当たり前。
明確に自身の考えと他者の考えを分けており、違うものは違うと理解していることに対して凄みを感じさせられます。
ただでさえ、海賊という明日をも知れない生き方ならば、少しでも仲間や頼れるものが欲しいと考えてもおかしくない、数は力であり、自分の力を誇示できる対象と考えることもできるのに。
自分の生き方や考え方と、違う人達に無理に合わせる必要はない。
勿論他者が無理に考えをこちらに合わせて、一緒にいる必要はない。
たとえそのことで敵が増えたとしても。
なぜなら、別の道を好きに行く、別の生きかたをすればいいのだから。
きちんと言い切り、自身の生き方を、生きている時間をムダにしない。
自分に嘘を付く生き方をしないと。言っているように感じられた、心に響いた言葉でした。
考えたこと
特定の考えや意見に流されてしまえば、自分で考えることや、自分の考えや正しさを説明する必要も、間違いがあったとしても責任を追わなくていいのかも知れません。
自分の意見や考えはなくても大衆によって目立たなくなり、流されるように生きていけるのかも知れません。
そして、大勢の同じ考えを持っているかのような人達が近くにおり、味方のように感じられるかも知れません。
それは、大勢の意見に対して、力を持った人の意見に対して、違う意見を発することに比べれば、労力を使わなくてすみますし、なによりも楽です。
自身の軸をなくすことを厭わなければ、自分の好きに生きるということを諦め、自己を欺きながら生きていくことを決めたのならば。それもまた生き方なのでしょう。
悲しいことにそのように、周りに合わせ、積極的に意見をいわないことが、多いのではないでしょうか。
合わせること、他者意見を否定しないこと、ことを荒立てないこと、慮ること、そのようなことばかりの考えで生きていくことが、穏便に人生を過ごすことだと考えてしまっているのかも知れません。
大勢の意見が普通であり、正常である。声の大きい人が正しい。そのような生き方では波風には逆らわないかも知れませんが、自分の心にはさざなみが立ちいつの間にかその波に飲み込まれてしまうかも知れません。その波が大きくなってからでは手遅れなのかも知れません。
そのような事態がこないように、自分と他者との考えを区別して生きる、合わなければ別々に生きればいい、別々に好きに生きることがお互いにとって、生きやすい選択なのだと、考えることができたならば、その考えを他者も持てたのならば、お互いに関わることも執着することもなく、楽に生きやすいのかも知れませんよね。
敵は増えるのかも知れませんが、それでも自分を偽るよりも、他者の考えに左右される一喜一憂するよりも、スッキリとした頭で今を生きられるのではないかと考えさせられた、シャンクスの言葉でした。
シャンクスの強い力があっての、強い意思なのか。この意志があるからあるから強いのか。
どちらにせよ、自分の意志に強さと誇りを持ちたいです。
皆様にとって、
今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。
少しでも新しい発見があれば幸いです。
今回の言葉を、
直接読んでみたい場合は
漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社
第3巻 第19話 〝悪魔の実〟
を、是非読んでみて下さい。
皆様には、
どの様な新しい響きがあるのか、
楽しみです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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