これくらいの傷で てめぇごときに 敗けたとあっちゃあ おれの この先が 思いやられるよ…!!

漫画

ロロノア・ゾロの言葉です。

言葉までの経緯

ロロノア・ゾロとカバチの戦い。

自らの手により腹を掻っ捌き、ハンディはこれで満足かとカバチに対して挑発とも言える行動と発言をするゾロ。

不敵な笑みを浮かべつつ、口に刀を咥え真剣な眼差しでカバチと対峙し、自身の志を伝えます。

その言葉を聴いて、おれ相手にそれほどの重症ならば、負けることへの言い訳は十分だと、先程のゾロの行動に対しての侮蔑と、揺るぎのない自身の勝利を宣言します。

その言葉と態度に対し、自身の行為は反することであり、この戦いの結果にたいする意味を投げかけるかのように発した

ロロノア・ゾロの言葉が

……逆だ!!

これくらいの傷で てめぇごときに 敗けたとあっちゃあ

おれの この先が 思いやられるよ…!!

漫画 ONE PIECE 第2巻 第17話 〝格〟 より引用

でした。

心に響いたこと

自身の志の高さを知っているからこそ、その高さまで登り切る自信と覚悟があり、今まさにその道を進んでいる実感があり、たどり着くと信じているからこそ、その生き様を汚すわけにはいかない。

ゾロのこれほどまでに強い信念をもとに考えると、

自身への腹への一撃は、そのような志を持っているにも関わらずに、格下と思う相手に対して、これほどの醜態をさらしてしまった、このくらいの相手に手こずってしまった、という自戒の念を含めた、戒めのためにつけた、傷だったのかも知れません。

それほどまでに自身が許せない、現状が信じられないという思いを込めての一撃、改めて自身の志を思い起こさせるために負った、傷。

やすいプライドのためや、ましてや敗けたときの言い訳の為に必要だったわけではない。

確固たる決意を表明し、自身が進むために自身の糧と知るために必要な行動だったのではないかと感じられます。

自身のこの先を見据えている、自身の志に対して、どのような力をもたなければならないのか、そのような行動が必要であり、何をすべきなのかを理解し、そのうえで困難で険しい道を進む、そのような覚悟を感じさせてくれ、勇気を沸き立たせてくれるそんな、心に響く言葉でした。

【負ける】ではなく【敗ける】と言っているのも、固さがあり勝負に対してのこだわりを感じられます。

考えたこと

それほどまで強く気高い気持ちだと分かっていても、やはりハンディを自分で付けけて、そのことを相手に伝えている行動にたいしては、やはり、相手に勝てる範囲の傷の程度に抑えることもできた状況ではないか、と斜に構えてしまうような、違和感を感じてしまいます。

もっとハンディが欲しいか、どこまで傷つければ勝てると思っているのかと相手に問いかけ、傷をつけるならば、双方の合意の元のハンディともなるのでしょうが、釈然としない気持ちがあります。

今の戦いにより受けた傷ではなかったにしても、あのゾロがあれほどまでに声を荒らげてしまうほどの傷、その傷に対して何度も攻撃ができるカバチ。

先程までの戦いは明らかに、厳しい戦いであり光明が見えたのは、ゾロが自身で腹を掻っ捌く、少し前にカバチの攻撃を一蹴した時であり、それまでは押され気味だっと写ってしまいます。だからこそ、ゾロが行ったいきなりの自傷行為を決意ではなく、違和感に感じてしまうのかも知れません。

自身の目的を見据え、自身の力を信じており、自身の実力をきちんと把握している。

そしてたとえ深手をおったままでの勝負であろうと、ハンディがあろうと、自分の志を阻む、諦める言い訳にはならない、してはいけない、自分が決めた目的ならば、必ず達成する、達成させる。

そのような決意を抱くことの、抱き続けることの偉大さを感じられ感化されました。

この言葉の後の、カバチは明らかに動揺と不快感を表していましたが、バギーはどのような感情で二人のやり取りを聴いていたのか、推し量ることができませんでした、まさかこれから始まる激闘に怯えていたわけはありませんよね。

皆様には今回の言葉はどのように感じられたのでしょうか。

少しでも新しい発見があれば幸いです。

今回の言葉を、

直接読んでみたい場合は

漫画 ONE PIECE 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス 集英社

第2巻 第17話 〝格〟

を、是非読んでみて下さい。

皆様には、

どの様な新しい響きがあるのか、

楽しみです。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

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